ノリの東京の友人の生きる糧(福岡編)

日々のちょっとした楽しみや悲しみを徒然に語ります。

友、遠方より来る(2) ~ 熊本城 12時間30分の旅 ~

2010年09月19日 | 歴史もの
 三連休の初日の昨日は、金曜日に東京から出張で福岡に来ていた友人と朝から合流して熊本城を見てきました。その友人との旅は6月に行った『唐津城&大宰府の旅』に続く2回目です。

 今回の旅は前回と違って私の就職が決まって一安心したタイミングでの旅だったので、久しぶりに心底楽しめました。こんな晴れやかな気分で休日を過ごすのは1年ぶりですね。

 熊本へは博多駅のバスセンターから高速バスを利用して移動したのですが、三連休の初日&高速道路で工事と言うこともあって、通常は2時間で到着するのが3時間近くかかってしまいました。友人の帰りの飛行機の時間(熊本空港から羽田空港に戻る)を考えると、熊本にいれるのは約3時間です。前回に続き時間的にタイトな旅になってしまいました。
 ちなみに福岡から熊本への高速バスの運賃は片道2,000円です。往復券だと3,600円なので1割お得です。

 11時30分くらいに熊本の交通センターに着いて、熊本城に向かって最初に出迎えてくれたのが熊本城を築城した加藤清正公の銅像です。虎退治等で有名な豊臣秀吉の子飼いの武将ですね。私は今まで3度くらい熊本城に来ているのですが、この像をじっくりと見たのは初めてでした。



 入場料500円を払って城内に入ると、至る所に立派な石垣が見えます。こんなに多くの石垣がちゃんと残っているお城は嬉しいですね。その積み上げられた石垣の高さには圧倒されます。忍者でも登るのが困難なくらい途中から石垣の角度が急になっています。この地面付近は勾配がゆるく上に行くにしたがって勾配がきつくなる独特な石の積み方(石垣)は『武者返し』と呼ばれているそうです。



 その後、城内をぶらぶらと2人で探索しているうちに着いたのが天守閣です。大きくて美しいですね。長野県にある松本城もそうですが、私はこの黒っぽい色をした城が好きですね。『お城』って感じがします。 



 天守閣の中に関しては、他の全国の著名な城と同じように整備されていて博物館のようになっています。しかし、熊本城の場合は他の城に比べると展示物が少ないような気がします。これは残念でした。
 その代わりに、一万円以上の寄付をした人(一口城主と言うそうです)の名札がたくさん展示されているのですが、これに展示スペースを割いているのは無駄ですね。その分、加藤家や細川家に関する歴史的な品物を展示した方がいいと私は思います。

 そんな少し残念な天守閣ですが、最上階から眺める景色は見事なモノでした。熊本市内が見渡せる感じです。天気が良かったせいもあって10分以上最上階に留まって四方の景色を眺めていました(下の写真は最上階から見た宇土櫓。城の創建当時から残っている建物で国の重要文化財です)。



 その後は、天守閣の横にある復元された『本丸御殿大広間』に入り、釘などを一切使わない昔ながらの建築方法を記録したビデオを見て感心し、次に重要文化財の宇土櫓(うどやぐら)の中に入って「昔の建物は落ち着いてていいなぁ。暗いけど・・・。」と思ったりして、最後に加藤神社に参拝してから熊本城を後にしました。約2時間の熊本城訪問でした。

 ちなみに、下の写真は加藤神社に行く途中で撮影した宇土櫓です。石垣の高さと曲線の美しさにしばし見とれてしまいました(記事の冒頭の写真は宇土櫓の最上階から撮影した天守閣です)。




 その後は、遅めの昼食を交通センター横のくまもと阪神デパートで急いで取り、14時48分発の熊本空港行きのバスに友人を乗せてそこで別れました。見送った後に私は15時発の博多駅バスセンター行きの高速バスに乗って福岡に戻りました(帰りも3時間近くかかりました)。

 結局、自宅に着いたのが19時前だったので、今回の旅は12時間30分の旅でした。熊本にいたのは3時間30分くらいだったので、今回の旅も前回同様、移動時間に大半を割いてしまった旅でした。やはり日帰り旅行はこんな感じになってしまいますね。

 来月から私が再び関東に戻るので、はるばる東京から来た友人と私が一緒に九州各地をまわる旅は今回が最後になると思います。
 前回の『唐津城&大宰府の旅』も今回の『熊本城の旅』も私が失業して福岡に戻っていなかったら実現しなかった旅なので、2つの旅の思い出が残っただけでも私の失業生活が無駄ではなかったようです。人生って面白いですね。
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