ノリの東京の友人の生きる糧(福岡編)

日々のちょっとした楽しみや悲しみを徒然に語ります。

私の生きる糧に足りないモノ? ~ 苦節3年、念願のスズキを釣り上げた漢(おとこ)に思うこと ~

2013年02月27日 | 釣り

 「ありがとうございます。」
 「次の目標は当然サイズアップですが、その為の技術の習得と装備の充実が当面の課題ですね。」


 上の言葉は、先日、親父釣り軍団総帥のH先輩が、シーバスフィッシングを始めてから苦節3年で初めて念願の魚のスズキ(65cm)を釣り上げたと聞いた私が、「念願のスズキおめでとうございます。次の目標は何ですか?。」と尋ねた質問に対する答えです。

 この返答を聞いて私は、H先輩にとっての釣りは単なる生きる糧(趣味)ではなく、華道や茶道や柔道や剣道等と同じような『道を修めることや道を究めることが目的』の『釣道(つりどう)』のレベルに昇華していると思い少し感動しました。ルアー釣りを始めたのは同時期だったのですが、すごい差がつきましたね(初めてのルアー釣りに関しては2009年6月23日の記事をご覧下さい)。

 そして同時に、自分の生きる糧(趣味)には道(みち)を追求するようなものが1つもないことに気づきました。自分のレベルアップやスキルアップにつながるような生きる糧は私の今の人生にはないですね。映画を何本観ようとゲームを何本プレイしようと本を何冊読もうと自分のスキルアップには関係ないですからね。レベルアップもしません。あるとしたら知識の増加のみです。私の生きる糧には『習得』とか『課題』と言う単語には縁がありません。


 私は生きる糧に『日常からの離脱=ストレス解消』を求めているので、生きる糧に対して「何かに上手くなって、より楽しもう。」とか「何かを究めるよう。」と言った感情は全く持っていません。
 しかし、よく考えるとH先輩を含めた私の親しい人達は、釣り、マラソン、オートバイ、空手、オーディオ、等の1つの趣味に力を注いだ上で他の趣味で私に付き合ってくれている人が多いです。私のように雑多な感じで複数の生きる糧を楽しんでいる人はいないですね。みなさん何かメインの柱を1本持っている感じです。私とは明らかに1つの生きる糧に対する密度が違います。


 ここまで読まれた方は、「そんなの人それぞれでいいじゃん。楽しめば。」と思われたと思います。私もそう思います。
 ただ、なぜか今回のH先輩の『苦節3年、念願のスズキ釣り上げ』は私の心に引っかかりました。なんなんですかね、この少し羨ましい気持ちは?。「私も大きい魚が釣りたい。」と言うような釣りに関係する気持ちでは全くないんですけどね。不思議な感情です。


 以上、H先輩の悲願達成の話と私の心のどこかが少し揺れた話でした。
 私のイマイチ充実していない感じの人生を変化させる鍵は生きる糧における『道の追求』なのかもしれませんね。



【スズキに関する補足】

 シーバスを日本ではスズキ(鱸)のことを指すそうです。スズキは出世魚なので大きさによって呼び名が違うそうです(今回ネットで調べましたが、地方地方で大きさの基準や呼び名が違うので面倒くさいです)。ちなみに、関東では以下のような大きさの基準や呼び名のようです。

 (15cm以下) = コッパ
 (40cm以下) = セイゴ
 (40cm~60cm) = フッコ
 (60cm以上) = スズキ
 (1m以上) =オオタロウ

 H先輩が今回釣り上げたのは65cmのシーバスなのでスズキです。今までにセイゴやフッコは何十匹も釣り上げていたのですがスズキは初めてだったそうです。初のスズキは釣り上げるまでに5分間くらいのバトルを行ない、釣り上げた時には腕がパンパンになり肩で息をしていたそうです。釣り上げた時は本当に嬉しかったでしょうね。

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6 コメント

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そんな。。。 (H先輩)
2013-02-27 22:19:28
そんな大層な話じゃないですよ。所詮は趣味ですから。ゴルフなんかと一緒です。ゴルフだって良いスコア出すために練習してパットやアイアンの精度を高めようとしたり、高いドライバーを買って飛距離を伸ばそうとするでしょ。そんなゴルフ好きのおっさんと同じです。
ちなみにルアーマンの世界では80cm以上のシーバスを「ランカー」と言います。ランキングを競うレベルのサイズということなんでしょう。ゴルフで言ったら「100を切る」でしょうか。当然のことながら今の私の目標は「ランカーを釣ること」です。
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H先輩へ (ノリの東京の友人)
2013-02-28 04:40:23
 趣味とは言え、目標に向かって日々精進すると言う姿勢は「求道者」と呼べるのではないでしょうか。「好き」と言うレベルを超えている生きる糧(趣味)が私にはないのでそう思いました。

 「ランカー」なんて呼び名もあるんですね。シーバスも奥が深いですね。釣れるといいですね。「ランカー」の先には何が待っているんですかね?。松方さんのようなマグロ釣りですかね。釣道には終わりがないですね。
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言い忘れました (H先輩)
2013-02-28 18:24:07
私の釣りなんかより、ノリの友人さんの映画やゲームに対する取組みの方が全然凄いと思います。マイアカデミー賞なんかでも私の知らない映画ばかりで、ずいぶん色んな映画みてるなあ、といつも感心しています。これだけ幅広く映画を観ていると、映画を観る力はかなりレベルアップしているはずです。昔観た映画を見直して見ると良く分かると思います。当時気付かなかったところが色々発見できると思いますよ。映画ではないですが、私が村上春樹の小説を本当に面白いと思うようになったのは最近です。今、初期の作品を読み返しています。
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H先輩へ (ノリの東京の友人)
2013-02-28 19:07:13
 ありがたいコメントを頂きましたが、映画を観る力とか小説の読解力とかは数をこなしたり、人生経験を積んだりすれば誰でも向上すると思うので、私の思うところの「道の追求」とは少し違うイメージが違う気がします。「道の追求」の実現には強い意志や欲望が必要ですからね。私の生きる糧にはそれがありません。H先輩やマラソンマンのNさんやオートバイライダーのノッポさんの生きる糧への取り組み姿勢には強い意志を感じます。 
 ちなみに、映画や小説やゲームの細かい部分に注目する能力は、どちらかと言うと仕事(営業やコンサル)で得たスキルですね。

 と言う事で、記事の中にも書きましたが、今回は何かわからないけど心に引っ掛かった話としてH先輩の初スズキ釣り上げを取りあげました。「求道者」なんて言って少しこそばゆいかもしれませんが、こんな感じ方をする後輩がいることを覚えて頂ければ幸いです。
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Unknown (ノッポ)
2013-03-08 15:15:32
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ノッポさんへ (ノリの東京の友人)
2013-03-08 17:47:38
川。

確かに「登山」は道(どう)になり得ますね。問題は富士山や雪山に私が登っていた頃の体重に落とせるかどうかです。当時よりも15キロくらい太ってますからね。
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