ノリの東京の友人の生きる糧(福岡編)

日々のちょっとした楽しみや悲しみを徒然に語ります。

はじめての運送会社の面接 ~ 54歳のハローワーク(その9) ~

2020年08月14日 | 就職活動関連

(8月9日の記事の続き)

 ハローワークの『警備・建設・運輸』に関する専用窓口の担当者の方に最初に言われたのは、「大型の免許を取りませんか。」でした。運送会社の仕事では運転する車の大きさ(トン数)や運ぶ距離によって収入が大きく違ってくるので、最初に大型免許の取得の意思を確認しているとのことでした。

 その問いに対する私の答えは、「大型免許の取得は考えていません。」でした。事前に調べて大型免許の取得には30万円前後の費用がかかることを知っていましたし、失業保険で何とか暮らしている私にはその費用と時間がないのを自覚していたので、「大型以外の仕事を探したいです。」と答えました。「大型トラックの運転は大変そうだなぁ。俺には無理かなぁ。」と言う漠然とした思いもありましたしね。

 私の返答に対する担当者の方の次の提案は、「わかりました。それでは、4トントラックの遠距離、中距離の仕事の求人から始めましょう。」でした。私は8トン車まで乗れる免許を持っているので4トントラックならばすぐに対応可能です(後々これが間違いなのに気が付きますが・・・)。

 そんな流れで、担当者の方から4社の求人情報を提示されました。4社とも4トントラックの運転手の仕事です。求人情報を読んだところ、その4社のうちの2社は明らかに通勤範囲外だったので、残りの2社に応募することにしました。
 その2社に対しては担当者の方が私のいるその場で会社に電話を入れて面接のアポを取ります。ハローワークを通じての応募活動ははじめての経験でしたが動きが早いですね。2社ともに面接OKの返事をもらえて面接の日程が決まりました。ここで登場するのが前回の記事に書いた『ハローワークの紹介状』です。運送会社にはこの『紹介状』と『履歴書』と『職務経歴書』と『運転免許書』を持って面接に挑みます。

 ちなみに、電話でアポを入れる時にほとんどの会社から聞かれるのが『年齢』と『仕事の経験の有無』です。「50歳以上だと年齢を告げた時点で面接を断られる場合が多いですよ。気にせずに数多くの会社にアプローチしましょう。」と担当者の方に最初に言われていたので、担当者の方の電話を横で聞いている時はドキドキでした。
 尚、『仕事の経験の有無』に関しては、埼玉のガス会社と佐賀の農業関係に会社に勤めていた時に2トンと3トントラックに乗って仕事をしていたので『経験は有』になります。運送会社でのトラック乗務の経験はありませんけどね。「わざわざマイナスな情報を言う必要はないと思いますよ。」と担当者の方には冷静なアドバイスを頂きました。

 こうして私はハローワークの協力のもとに運送会社の面接に挑むことになりました。
 厳密に言えば軽貨物運送業で委託契約を結んでいた運送会社の面接を昨年の11月に受けたことはありますが、その会社は自分ではトラックは所有せずに個人事業主のドライバーを契約先の荷主に送り込んで手数料を得る派遣業みたいな感じのビジネスなので、純粋な運送会社とは少し違いますね。そのため普通の運送会社の面接を受けるのは今回がはじめての経験になります。


 そして、面接1社目。4トントラックの長距離運送(関西・関東方面)の求人です。
 「コロナで積み荷が減っているので、募集はしているけど積極的には採用していません。」と面接の早い段階で言われたので、「ああ、これはダメだな。」と面接の冒頭に思いました。4トントラックに乗った経験がないと私が最初に言った時点で30代と思われる面接官のテンションが下がるのがわかりましたからね。

 「採用はない。」と思ったので、その後は割り切って情報収集に努めました。この会社は走った距離1kmに対して22円で賃金を計算するとのことでした(基本給は別みたい)。「最近は応募してくるのが50代の未経験者ばっかりですよ。」と最後の方は愚痴っぽい本音を聞くことができました。参考になりました。

 そして、面接2社目。4トントラックの中距離運送(九州全域)の求人です。
 席に座るや否や、「4トントラックの乗車経験はありますか。」と聞かれて、「ない。」と答えた途端に面接官のテンションが急降下したのがありありとわかりました。なんだかイヤ~んな感じの面接です。

 ここでも、「採用はない。」と思ったので1社目と同じように割り切って情報収集に努めました。
 「軽貨物運送業なんて運送業ではない。運送業の経験には入らない。」と最初は嫌味みたいなことを言っていた50代と思われる強面の面接官でしたが、色々と質問していたら最後には、「会社の今後のために20代、30代の人材が欲しいのに、応募してくるのは50代や60代の未経験者ばっかり。運送業は馬鹿でもできると思われている。5年も経てばうちの会社は50代と60代しかいなくなる。将来が暗いですよ。」と愚痴られました。私みたいな親父とばっかり面接していたら怒りたくなる気持ちもわかりますね。
 最後に、「4トンの屋根付きのトラックは経験がないと大変ですよ。特にバックが気を付けないと事故になりますよ。○○さんが今まで乗った平積みのトラックとは感覚が違います。仕事を探すなら4トントラックの仕事じゃない方がいいんじゃないですかね。」と親身なアドバイスを頂きました。これまた参考になりましたね。

 と言った感じで、最初に挑んだ4トントラックの長距離・中距離の運転手の求人の2社の面接の結果は自分でも予想していた通り『不採用』でした。2社とも提出した履歴書等の資料と一緒に『採用見送り』の書類が郵送されてきました。仕方がないです。彼らが欲しい人材は20代、30代の若手、もしくは40代、50代の4トントラック経験者ですからね。私はどちらにも該当しません。

 そんな結果が出たので、面接官のアドバイスに従って4トントラックの運転手の求人は除外して、2トントラック以下の運転手の求人にターゲットを変更しました。自宅のパソコンでも検索できるハローワークのインターネットサービスで求人検索をして、500件くらいの求人の中から10社の求人をピックアップし順位付けを行ないハローワークの担当者の方との再面談に臨みました。そして、前回と同じように2社に電話連絡してもらい面接の日程が決まりました。

 そして、面接3社目。1.5トントラックを使ったルート配送(九州全域)の求人です。
 求人票にも書いてありましたが、この会社が欲しいのは運送だけでなく、配送先への営業ができる人材です。営業生活約30年の私にはピッタリの仕事です。予想通り、面接官の社長さんとの話は営業に関する話に終始しました。「最近の若い奴は・・・。○○さんもわかるでしょう。」と愚痴を聞かされたりして面接自体は好い感じでした。「もう1回来てもらうかもしれません。また電話します。」と言われて会社を後にしました。

 そして、面接4社目。2トントラックを使ったルート配送(九州全域)の求人です。
 「この会社を受けたい。」とハローワークの担当者の方に伝えた時に、「実はこの会社はお薦めしたい会社でした。現場見学に行って好印象です。」と言われた会社です。私の家からも車で近いので採用されると嬉しい会社でした。

 面接官からは、「他も受けましたか。」と最初に言われたので、素直に既に3社受けていることと、他社の面接官に指摘された事柄を話しました。それが良かったようで、「そうなんですよぉ~。」と運送会社(業界)の現状を色々と聞くことができました。「54歳なんてうちの会社では若いですよ。」、「うちは屋根付きのトラックはないので、○○さんの今までの経験が活かせますよ。」とポジティブな話が出て面接は終了しました。


 以上、ハローワークの協力を得て行なったはじめての運送会社の面接の話でした。
 長くなったので、3社目と4社目の面接結果に関しては次回の記事で書きます。

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