世界の終わりを旅する父と子のロードムービー。
コーマック・マッカーシーのピュリッツァー賞小説の映画化で
あの「ノーカントリー」も彼の作品です。
出演は、映画「ロード・オブ・ザ・リング」のアラゴルン役の
ヴィゴ・モーテンセン。
回想シーンで登場する美しい妻役は
ユニクロのCMでもおなじみの(?)シャーリーズ・セロン。
息子役には、素晴らしい演技力を見せるコディ・スミット=マクフィー。
父と息子が南を目指して歩く世界は、ただただ灰色の世界です。
なぜ、そんな世界になったのか…
核兵器のためなのか、はたまた天変地異のためなのか…
と考えてしまいますが、結局その理由は語られず
なぜそうなったのかは物語上、実は関係のないことだと気づきます。
でも、ホコリだらけのテーブルの上で食べ物のかけらを見つけた彼らが
それを食べることで、放射能は帯びてない世界なんだ…
とは思いますが…
「俺たちは火を運んでいる」 父は息子に言います。
「火って何のこと?」
「心に宿る火だよ」
自分たちは、善き者だと父は息子に教えます。
人が人を食う世界で、どうやって理性を保ち生き抜いていくのか?
絶望の世界で人間性を失わずに生きていくことを父は息子に教えていきます。
信じられそうな老人に出会っても決して父は心を開こうとしません。
息子にはそれがなぜなのかがわかりません。
でも物語を追って行く内に、ごく一般の自分たちと同じように
生きのびている人から襲われたりするのです。
普通なら協力し合ってと思うのですが、もう人が人を信じられない
自分たちさえ生き延びられればという世界になってしまっているのです。
だから、やさしい気持ちを持つ息子にその気持ちが命取りになることを
教えようとしていたのだと思います。
暗く重い世界です。
そして、いつ人食い集団の餌食になるかわからないのです。
そんな中で、南に行けば希望があるかもしれないとひたすら南を目指すのです。
希望なんて、幸せなんてないかもしれないのに諦めずに向かうのです。
この映画が教えてくれたのは、決して諦めないこと。
絶望的だと思えても、希望を持って前に進むことです。
息子が死んだら、父は一緒に死のうと思っていました。
「一緒にいられるように?」
「そう。一緒にいられるように」
でも、父が死ぬ時、
「僕も連れて行って」という息子に
「できると思ったが、できない…」
父は息子に一緒に死ぬことをのぞんでいませんでした。
生き抜いて、自分たちの分まで幸せになってほしい。
生きていくことを拒否した妻の分まで。
そう。父や母はまだ幸せな世界を知っていました。
世界の終わりのような世界が来るまで、ごく普通の世界だったのですから。
でも息子は、こんな世界になって生まれてきたのです。
こんな世界しか知らないのです。
こんな子どもたちに幸せな世界を築いてほしい
そう思いました。
ちょっと希望が持てるような終わり方でしたが、
果たして希望の世界はあるのか…?
それはわかりませんが、希望は持たなくてはならないのです。
コーマック・マッカーシーのピュリッツァー賞小説の映画化で
あの「ノーカントリー」も彼の作品です。
出演は、映画「ロード・オブ・ザ・リング」のアラゴルン役の
ヴィゴ・モーテンセン。
回想シーンで登場する美しい妻役は
ユニクロのCMでもおなじみの(?)シャーリーズ・セロン。
息子役には、素晴らしい演技力を見せるコディ・スミット=マクフィー。
父と息子が南を目指して歩く世界は、ただただ灰色の世界です。
なぜ、そんな世界になったのか…
核兵器のためなのか、はたまた天変地異のためなのか…
と考えてしまいますが、結局その理由は語られず
なぜそうなったのかは物語上、実は関係のないことだと気づきます。
でも、ホコリだらけのテーブルの上で食べ物のかけらを見つけた彼らが
それを食べることで、放射能は帯びてない世界なんだ…
とは思いますが…
「俺たちは火を運んでいる」 父は息子に言います。
「火って何のこと?」
「心に宿る火だよ」
自分たちは、善き者だと父は息子に教えます。
人が人を食う世界で、どうやって理性を保ち生き抜いていくのか?
絶望の世界で人間性を失わずに生きていくことを父は息子に教えていきます。
信じられそうな老人に出会っても決して父は心を開こうとしません。
息子にはそれがなぜなのかがわかりません。
でも物語を追って行く内に、ごく一般の自分たちと同じように
生きのびている人から襲われたりするのです。
普通なら協力し合ってと思うのですが、もう人が人を信じられない
自分たちさえ生き延びられればという世界になってしまっているのです。
だから、やさしい気持ちを持つ息子にその気持ちが命取りになることを
教えようとしていたのだと思います。
暗く重い世界です。
そして、いつ人食い集団の餌食になるかわからないのです。
そんな中で、南に行けば希望があるかもしれないとひたすら南を目指すのです。
希望なんて、幸せなんてないかもしれないのに諦めずに向かうのです。
この映画が教えてくれたのは、決して諦めないこと。
絶望的だと思えても、希望を持って前に進むことです。
息子が死んだら、父は一緒に死のうと思っていました。
「一緒にいられるように?」
「そう。一緒にいられるように」
でも、父が死ぬ時、
「僕も連れて行って」という息子に
「できると思ったが、できない…」
父は息子に一緒に死ぬことをのぞんでいませんでした。
生き抜いて、自分たちの分まで幸せになってほしい。
生きていくことを拒否した妻の分まで。
そう。父や母はまだ幸せな世界を知っていました。
世界の終わりのような世界が来るまで、ごく普通の世界だったのですから。
でも息子は、こんな世界になって生まれてきたのです。
こんな世界しか知らないのです。
こんな子どもたちに幸せな世界を築いてほしい
そう思いました。
ちょっと希望が持てるような終わり方でしたが、
果たして希望の世界はあるのか…?
それはわかりませんが、希望は持たなくてはならないのです。
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