六畳の神殿

私の神さまは様々な姿をしています。他者の善意、自分の良心、自然、文化、季節、社会・・それらへの祈りの記。

断食しろ

2008年08月29日 | 食べもの
 先日、知人に連れられて銀座でお食事いたしましたですわよオホホ
 お店はこちら

 同行者は審美眼ならぬ「審店眼」には定評のある方なので、あまり前情報を入れずに、お昼は早い時間に軽めに済まし、午後も仕事の休憩時間はおやつを食べずお腹をぺこぺこにして、ワクワクしながら銀座に到着。

 なのに・・お、お店が見つからないっ

 すごく分かり易い場所のビルのはずなのに、目印になる他の店舗は一目で分かったのに、当のお店が・・看板が無い~。よくよ~くさがしてようやく、店名がビルの壁にあるのを発見(これだけっ??しかも意匠のため文字より模様に見える・・)
 ホントにここ?と思いつつ、何も飾り付けのない通路を入ってエレベータの前に立ったら、ふわっとお香の香りにつつまれた。お客を、繁華街のざわめきから異空間のおもてなしの場へ、これだけ短時間に、そうと意識させずに引き込む巧さ。おぉ~素晴らすい

 店内も、接客を含めて申し分なし。やっぱこういう上質なお店は良いですね。
 お料理も、和食だけど、フレンチの鉄人坂井シェフのお店にも負けない、目を瞠るほどあでやかな皿たち。奇抜な器、意外な味の組み合わせ。面白かった~。お料理にウルサイ大切な人を喜ばせ楽しませるには最適の、大人のお店だと思います。たとえばセレブな外国のお客様の接待なんかにおすすめ。(そーゆーお前にはセレブな外国の知人は居るのか?とゆーツッコミはお空へ投げ上げておいて下さいお願いします)

 ごちそうしてもらったお礼に、今度は私が 平成中村座十月大歌舞伎「仮名手本忠臣蔵」 をおごることに。先行予約でも、シークレットプレオーダーでも抽選にハズれて、もうダメかな~と思っていたのに、奇跡的にチケットがとれた!嬉し~

 そして、昨夜の大雨にもめげず、今日はこれから武蔵御岳山の御嶽神社宿坊 「駒鳥山荘」へ出かけます。
 ここは、地元の食材をふんだんに使ったご主人手作りのお料理が本当に美味しい。秋野菜にはまだ少し早い夏の終わりのこの時期、どんなお料理がいただけるのか、楽しみです。
 そしてここは、配膳を子供たちが手伝うの。さすが神主(御師さんとお呼びするんだそうです)宅、今どき本当に珍しい、家庭教育がしっかり行き届いたお宅です。そういうお宅に個人的におよばれするような、親密なあたたかさがうれしい宿坊です。

 ・・これだけ身の程をわきまえない贅沢三昧をしていちゃーね 断食して反省しなきゃね。

 でも断食時間が12時間ていうとぉ・・「早朝からの現場で、忙しくて水飲む以外ランチの時間もとれなかったよ~、食事できるような店のある町に着くのは日が暮れる頃になるなマイッタなこりゃ~」な1日と同じ、と考えれば 意識するほどのことじゃありませんね。