つれづれに 

老いてゆく日々、興味ある出来事に私見を添えた、オールドレディーの雑記帳です。

老いも若きも発明家・・・

2006-10-31 | Weblog
 先日、富山市立奥田北小6年の山本良太君(12)の発明品が、特許を取得することになったが、小学生の特許取得はこれまでおそらくないという新聞記事が目に付いた。
 特許権が確定した「忘れ物防止装置」は、建物の出入り口付近に置くと人が通るたびにセンサーが反応し、ビニール傘が数秒間ゆっくりと開閉して自分の傘を忘れていないか注意を促すしくみ。バサバサと開く様子から、良太君は「傘お化け」と呼ぶそうだ。
 部品は、廃車トラックからワイパーモーターを手に入れ、トランス(変圧器)は自分で作った。「第41回富山県発明とくふう展」で最優秀賞(発明協会会長奨励賞)を受賞、完成度が高かったことから勧められて2003年11月に特許に出願した。約3年間の審査を経て、このほど特許が確定したそうである。
 制作中が一番楽しいという良太君。押し入れには、風呂満水報知器など数々の発明品があふれる。「将来は人が笑顔になって、地球も笑顔になるものを作りたい」という。

 もうおひと方、岡山県津山市の正木サナヱさん(81)が考案した、指に取り付けて使う園芸用「草取り爪」で、おばあちゃんの“知恵”が商品化された。正木さんは月1回、岡山市内の公民館の発明講座に趣味で通い始めた2002年ごろ、自宅の庭で草取り中に「爪のような道具があれば楽にできる」と考えたという。ブリキ缶などを人さし指の内側に合わせて切り抜き、原型を自作した。人さし指に装着し、親指との間で挟み、むしり取るもので、鉢植えやプランターなど除草剤が使えない場合に便利だという。
 通常は弁理士などに依頼する特許出願も、孫に教わったインターネットや本などで手続きを調べて自分で行い、今年1月に取得したそうである。商品化の経緯は、「近くのホームセンターで目についた商品のメーカーに草取り爪への意見を聞く手紙を出したのがきっかけ」とか。発明協会岡山県支部の仲介で、園芸用品メーカーのサボテン(兵庫県三木市)とライセンス契約し、特許使用権が移転された。同社が試作した草取り爪は、ステンレス製の板を樹脂で覆い、指輪状の留め金付き。全長5.3センチ、重さ10グラム。全国のホームセンターなどで480円で発売予定。1個売れるごとに一定額の特許使用料が支払われことになっている。

 子どもの目で見たひらめきから生まれたものとはいえ、特許が取れるということは、単なる遊びに毛の生えたものではあるまい。将来どのようなものを発明してくれるのか楽しみなことだ。こういう子どもばかりだと、親も教師も社会も楽だろうなあ。
 また、高齢にして創意工夫の情熱を持ち、日常の生活の中で生まれたものを商品化するところまでもっていった、その根性には脱帽だ。正木さんは40歳の頃から発明に関心をもち、生活の中で不便なことやあったら便利だなという、何気ない思いから挑戦したそうである。老いてなお、弾力性ある頭脳の持ち主で、うらやましい限りだ。私などの頭では「下手の考え休むに似たり」で、役に立つものは何にも生まれない。
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3 コメント

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Unknown (うらら)
2006-10-31 14:03:17
同感!!
テレビのクイズ番組見ていても、柔軟に事を組み立てられずに、頭はガチンコです
特にひどいのは漢字が書けなくなりました
発想の転換が出来る人は羨ましい限りです
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Unknown (オールドレディー)
2006-10-31 18:17:09
 あれ、あれっていうだけで、すぐには出てこなくなり、なんでもないときに思い出すことがしばしば。いくらブログを書くのに頭を使っても、たいして効果はないみたい。でも、金勘定は強いからまだ大丈夫かな?
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頭の運動にblogも・・・ (木更木)
2006-10-31 20:32:39
ホント・女性の金勘定だけは年を取らないらしい。

それにしても、老いも若きも発明しているんだね。
発想がそう言う処に行かないや・・・。

頭使わず、テニスなどで身体を駆使している勢かねぇ。
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