10月21日夕方、テレビ朝日の情報番組で『高齢者の婚活』と題した特番が放送された。婚活は、いまや若い人だけのものではないそうで、中高年・熟年・シニア・高齢者のお見合いパーティーはどこも大盛況。特に熟年婚活パーティーに参加する人を調べてみると、75歳以上の後期高齢者が増えているという。
番組では91歳と84歳の2人の男性を取り上げていたが、人生の黄昏時を過ぎてなおも異性を求める、そのバイタリティには感服する。だが、「老いてはますます壮ん(さかん)なるべし」(年老いても志は堅固にして意気盛んでなければならない)とはいうものの、こういう姿には何やら悲哀感が漂う。
なぜ、人は群れたがるのだろうか。男性でも女性でも、年を重ねるごとにわがままでジコチュウになる。そんな人と気を使いながら付き合って何が楽しいのか。同性でさえ群れるのはうっとうしいのに、異性の友人なんて、考えただけでも疲れてくる。
私には親友が3人、20~40年という長い付き合いの大切な人たちである。その他に、プールで知り合って、何てことない世間話をする程度の人が5人いる。そのうちの女性2人とは月1回の食事会が恒例となっているが、それ以上の進展は望まない。3人の男性とは、水中ウオーキングをしながら気楽な会話を交わす程度で、異性を感じるような人でないところがいい。
平均寿命が延びたせいか、昨今の年寄りは元気すぎるくらい元気である。生々しい色恋の感情も健在で、熱心に婚活パーティーに顔を出す。それが生きる原動力になっているのかもしれない。が、私は、たとえ億の金をくれても独りで自由に生きる方がいい。自分の老後でさえもてあまし気味なのに、何で今さら「老々介護」か。お互い老醜の顔を付き合わせて暮らすなんて、想像するだけでゾッとする。
話は変わるが、今月始めごろ、高齢男性に売春をあっせんしたとして、売春防止法違反の疑いで、東京都葛飾区の売春クラブ経営黒田清英容疑者(70)が逮捕されたという記事を見た。黒田容疑者は約10年前から「茶飲み友達紹介」などとうたった新聞広告を出し、応募男女を会員登録。会員同士の売春を仲介し、紹介料などの名目で約3千万円を売り上げたとみられる。会員は男性が平均年齢65歳前後。女性の中には82歳の女性もいたというからビックリ。老人相手の商売は介護関連だけかと思えば、こうした商売が成り立つとは、世も末である。
昨今は、「JK」(女子高生の略称)を売り物に個室で添い寝やマッサージをする「JKリフレ」、「JKお散歩」なる商売もあるという。学生服や私服の少女がサラリーマンらに声を掛け、「観光30分4500円 60分7千円 デート感覚で2人きりの時間を」というキャッチフレーズのチラシを渡し、交渉成立ならデートとなる。
また、「レンタル彼氏」「レンタル彼女」「おっさんレンタル」などの新商売も大繁盛で、ネットで検索すれば色々ある。1時間いくらの規定料金のほかに食事代などの諸経費はお客が払う。2時間もデートすれば2万は軽く超すそうである。だが、同じ人を指名するリピーターも多いというから、偽装恋愛を楽しむのだろうか。若い女性から家庭の主婦まで、ストレス発散が目的とはいえ、お金を払って見も知らぬ男性とデートして何が楽しいのか。時代が違うといわれればそれまでだが、ババには理解できないことばかり、世の中、一体どうなっているのだろうネ。
出会いはたくさんありましたし、今でも食事に誘ってくださる男性が3人ほどいます。
何十年も付き合った男性もいましたし、今でも友人です。が、深くかかわる異性とのお付き合いはもう卒業しました。十分豊かな人生でした。
人生黄昏て初めて、自由気ままなひとり暮らしの楽しさ気楽さ、これに勝るものはないと知りました。同じ食事をするなら若いイケメンとしたいですね。
後期高齢の独居老人ですが、最近、彼女に先立たれて寂しい限り。共に食事しお喋りし愛し合う余生こそ余生に色を添え楽しいものです。そうは思いませんか? 勿論、相性は大切です。そういう彼氏との出会いが無かった貴女は、真にお気の毒なお方だと思います。
一人は寂しい、話し相手がほしいと、異性を求めてあっちこっちのパーティーへ。多分、この人たちは精神的に自立できていないのでしょうね。
なんか、こういう生々しい老人はイヤですね。
昔話ですが、大岡越前が自分の母に「女はいつまで女なのか」と尋ねたら、母は火鉢の灰をかき混ぜたといいます。それは「女は死んで灰になるまで女である」ということだそうです。
が、今や男性もなかなか枯れ木にはなれないようですね。イヤですね。
まったく同感、同感、古希すぎてやっと手中に収めた自由、気儘な生活をわざわざ手放す気持ちが判りませんね。
甘えの構造と云う本が有りましたが日本人はいつから独り立ち出来ない甘えん坊さんが増えたのでしょうか。小手先の満足感?を逆手に取る犯罪行為、絶対許せません