つれづれに 

老いてゆく日々、興味ある出来事に私見を添えた、オールドレディーの雑記帳です。

旅は若いうちがいい?・・・

2014-11-19 | 私事ですが

 冬の味覚ズワイガニの漁が6日、富山県以西の日本海で解禁された。鳥取では5日夜、底引き網漁船が沖合いに向けて出港、午前0時のサイレンを合図に一斉に海に網を投じたという。県北にいた頃は、旅行社の日帰りカニツアーか、友人たちと温泉で1泊か、民宿でカニ三昧の昼食で日帰りか、毎年必ず鳥取へカニを食べに行った。
 
カニツアーは料金が安くていいが、やはりカニはイマイチだ。おいしいカニをたらふく食べたければ民宿が一番、ブランドタグ付きの松葉ガニのフルコースを安価で食べさせてくれる。昼食のカニフルコースは1万円も出せば食べきれないほどのカニ料理が並ぶ。食べ切れなくてカニの姿茹ではそのまま持ち帰ったものである。一番いいのは旅館で1泊して、温泉に入ってカニ三昧とゆくのが最高だ。だが、この時期は忘年会と重なるので、ブランドタグ付きのカニをたらふく食べようと思ったら、料金は普段より大分高くなることを覚悟しなくちゃあネ。

 
岡山県の紅葉の名所は、今が最高の見頃、そろそろ見頃、色づき始め、散り始めと、さまざまである。紅葉見物も桜見物同様、親友と2人ツアーに参加して、毎年のようにどこかへ出かけていた。紅葉見物の最後の旅は引っ越したばかりの2010年10月末、2泊3日で日光東照宮から会津、茨城方面への旅である。その5ヵ月後に東日本大震災が発生したのだが、様変わりした彼の地へはもう訪れることはないだろう。
 会津地方への
旅では、早朝出発に間に合わないので、前の晩から岡山市内のビジネスホテルに1泊、リムジンバスで空港へ。帰りは親友と空港で別れ、私はまた同じホテルに1泊して翌日帰宅。結局、2泊3日が4泊5日の旅になり、お金も余分にかかるし旅支度も増える。何よりこの年になると5日間動き回るのはしんどい。というわけで、ツアーでの旅は止めた。その後はババ友4人で、JR利用か車での1泊旅か、日帰り旅をするようになった。が、これも幹事役では楽しむより疲れるだけ、今年春の四国行きを最後に止めることにした。 

 思い返せば、初めて旅らしい旅をしたのは今から35年ほど前、ババ友3人で2泊3日の北陸への旅だった。友人の車で行き当たりばったりの気ままな旅は楽しかった。それがきっかけとなり、旅行積立をして旅をしようということになった。最初はハワイなど海辺のリゾート地へも行ったが、なにせ海外旅行は費用がかさむ。国内旅行も今のような格安の団体ツアーはなく、しばらくは車で行ける距離内ののんびり旅が続いた。
 その後、車を持っている友人が抜けて、親友と2人で団体ツアーに参加するようになった。1年に2~3回、北は利尻・礼文島、南は沖縄・宮古島諸島まで、トイレ休憩かバスで通過するだけというのも含めると、地図上の1道1都2府43県すべての県境を越えている。
 やがて、
加齢とともに3泊4日が2泊3日、1泊2日となり、今ではそれほど旅に出たいと思わなくなった。いつも一緒に旅した親友に、「宝くじがあたったら、飛行機ならファーストクラス、新幹線ならグリーン指定席、観光はすべてタクシー、高級旅館で豪勢な料理、そんな温泉旅行に連れてゆくからネ」と言ったら、親友曰く「足腰が丈夫な間に、早く連れってよネ」って言われた。 

 ほとんどの人は、元気なうちに働くだけ働いて、年金暮らしになったらのんびりと旅をしたい、と言う。だが、私は「旅は若いうちがいい」と思う。若いときは好奇心も旺盛だし、興味の対象も幅広い。体力も十分あるし、おいしいものを食べて、目いっぱい楽しむことができる。が、年をとるとお金はあっても体力がない。食欲も衰え、好奇心も衰える。興味の対象も狭まって、それほど感動を覚えなくなってくる。果ては、「しんどいからここで待ってるわ」という始末、これでは何のために旅に出たのか分からなくなってくる。
 
元気なうちにあちこち旅して楽しんで、年を取ってから日向ぼっこでもしながら旅の写真を見て思い出にふける、そういうのも悪くないと思いませんか?

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2 コメント

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鈍る感性!? (sirousagigamanoho)
2014-11-19 15:48:52
まったくお説のとおり。体力維持も覚束ない年齢の旅行はしんどい!に尽きます。
感動、驚嘆、湧きあがる歓喜なんて、何時の間にやら消滅するのですね、年と共に。
北海道を覗いて全国、夫の車で(宿は国民宿舎が殆んど)子供たちを引き連れ、飛び回っていたなんて、今では夢まぼろしの出来ごとです。
まあのんびり思い出に浸る時間はたっぷり有りますもの、良いですね、日向ぼっこで。
Unknown (オールドレディー)
2014-11-20 08:54:04
★sirousagigamanohoさま
最近は車椅子の人でも旅ができる時代になりました。
時々駅員さんが2、3人待ち構えていて、汽車が到着すると介助している様子を見かけます。
ツアーにも杖をついた高齢者が参加しています。でも人様に迷惑をかけないようにと気を使って旅をしても楽しくありません。私は絶対に行きません。
少々無理をしても若いときにたくさん旅をして、楽しかったことだけを回顧する。思い出は楽しいことだけ残りますものね。

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