忸怩たる思い（７年ぶりの再会）

　先日（３月２２日）、高島屋で７年ぶりに小野ちゃんに偶然出会った。元気そうでよかった。
　この男の顔を見ると私は、いつも忸怩（じくじ）たる思いに浸ります。

・・・『忸怩たる思い』とは？　普段使わない言葉なので調べてみたら
　　⇒過去のことを振り返るとき、自分の未熟さや、至らなさに気づき、その時の行動や考え方を深く恥じ入る、というような場合に使います。
　とありました。ほぼ私の気持ちを表している。使い方に誤りはない。・・・

　小野ちゃんは私が３２歳当時の部下でした。とかく問題が多い男で上層部から「クビにするか、依願免職にするか」などと話が出るくらいでした。
　私は直属の上司として適切な処置がとれないまま転勤してしまいました。その直後彼は職場を去りました。

　転勤した後のことなので、彼が辞めた詳しい理由は知りません。特に詮索もしませんでした。
　しかし私の心に『忸怩たる思い』が残りました。

　会うと何のわだかまりなくニコニコ話しかけてくる小野ちゃんに接するとき、今もって『忸怩たる思い』を強く感じます。