深い藍色に沈んだ 東の空が 紫色を帯びてくる
空と地との 境界線
立山連峰の稜線が 巨大な壁のように 次第に くっきりと浮かび上がる
その山塊の 一箇所が割け
燃えるような オレンジ色の光が 放たれた
こんな風に 富山の一日は 始まります
およそ400年前 加賀藩二代藩主 前田利長は
この地に 城を築き 城下町を配し 「高岡」と名づけました
利長 亡き後 その菩提を弔うため
三代藩主 前田利常が 20年の歳月をかけ建立したのが
曹洞宗の寺院 「瑞龍寺」 なのです
江戸初期の 禅宗様建築として
国宝に指定されている 建造物が 幾つもあります
総門 山門 仏殿 法堂が 一直線に配置され
回廊が廻らされ
私の目には とても 新鮮に映りました
総門を 通り抜けると
①山門が目の前に現れます (2枚目)
山門をくぐり抜けると
②仏殿と 長く美しい回廊 (4枚目)
③仏殿内部 (5枚目)
ケヤキで造られた 目を見張る 柱と梁 細工・・・
④法堂内部から眺めと こんな風です (6枚目)
⑤ 前田利長・前田利家・織田信長・信長側室・織田信忠
の分骨された 五基の石廟が
紅葉した楓の林の奥に ひっそりとありました (7枚目)
利長公の奥方は 織田信長の息女です
中でも 仏殿は 素晴らしい造りだと 思いました