「とん ことり」の音がして

暮らしの中で 絵本と私

万寿子さんの庭

2010-12-17 21:25:49 | 書籍・絵本


 

  万寿子さんの庭  星野伸一  小学館文庫

  竹村京子、20歳。右目の斜視にコンプレックスを抱く彼女が
   引越しを機に変わり者のおばあさん杉田万寿子に出会った。
   万寿子からさまざまないやがらせを受け、怒り心頭の京子。
   しかし、このおかしなやりとりを通して、意外にも二人は仲良くなってゆく。
  やがて、気丈だった万寿子に認知症の症状が出てくるようになり
  京子は自ら万寿子を介護する決意をするが・・・
                   ( 出版社内容紹介文より )

  京子と万寿子のおかしなやりとりには何度も笑ってしまった。
   万寿子78歳
   普通なら20歳の若者との接点はあまりない。
   でも、この物語のなかでは「お友達」となる。

   作者には老人に対する固定観念があまりない。
   それがこの物語を面白くしていると思った。
   実際、高齢者施設で仕事をしている私には
  万寿子さん的、人と多く接する。

  それでも、ある日を境に万寿子さんにも認知症のきざしが・・・
  寄る年波にはかてないか。
   誰にでも起こりうることなのだ。
   で、思ったよ。
   人の人生は、最後にどんな人と過すかで、すごく違ってくる、と。

  
  

    商店の「福引き」で引いたのはティシュー
    「豪華・温泉旅行ご招待」当たれ、と念じたのだけど・・・
   くじ運がないよな~

  

   そんな私を見ている人、いや 猫さんがいました。
  あなた、景品になる?


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