万寿子さんの庭 星野伸一 小学館文庫
竹村京子、20歳。右目の斜視にコンプレックスを抱く彼女が
引越しを機に変わり者のおばあさん杉田万寿子に出会った。
万寿子からさまざまないやがらせを受け、怒り心頭の京子。
しかし、このおかしなやりとりを通して、意外にも二人は仲良くなってゆく。
やがて、気丈だった万寿子に認知症の症状が出てくるようになり
京子は自ら万寿子を介護する決意をするが・・・
( 出版社内容紹介文より )
京子と万寿子のおかしなやりとりには何度も笑ってしまった。
万寿子78歳
普通なら20歳の若者との接点はあまりない。
でも、この物語のなかでは「お友達」となる。
作者には老人に対する固定観念があまりない。
それがこの物語を面白くしていると思った。
実際、高齢者施設で仕事をしている私には
万寿子さん的、人と多く接する。
それでも、ある日を境に万寿子さんにも認知症のきざしが・・・
寄る年波にはかてないか。
誰にでも起こりうることなのだ。
で、思ったよ。
人の人生は、最後にどんな人と過すかで、すごく違ってくる、と。
商店の「福引き」で引いたのはティシュー
「豪華・温泉旅行ご招待」当たれ、と念じたのだけど・・・
くじ運がないよな~
そんな私を見ている人、いや 猫さんがいました。
あなた、景品になる?