朗読者
ベルンハント・シュリンク 作
松永美穂 訳
新潮社
胸を締めつけられる
残酷な愛の物語
15歳の少年ミヒャエルが経験した初めての切ない恋
けれども21歳年上のハンナは、突然失踪してしまう
彼女が隠していたいまわしい秘密とは・・・。
職場には来館者のために貸し出し用の本が図書館から届く。
1ヶ月ほどで交換するのだが、今月の本の中に 「朗読者」があった。
読み始めたら もう時間をわすれるほど 読み耽っていた。
全世界500万人に読まれたベストセラー。
いま 『 愛を読むひと 』 The Reader として映画化されて公開中
だったので 映画を観にいくことにした。
愛を読むひと 公式サイト
さまざまな思いの残るよい映画だった。
主演のケイト・ウィンスレットの演技力に感動。。。
マイケルの青年時代を演じたデヴィッド・クロスも好演。
突然終わった年上の女性との恋
20年後、彼はなぜ、本を朗読し
彼女に”声”を送り続けたのか?
少年の日の恋が、無償の愛へと変わるまでー
( 映画・チラシより )
たった一瞬 の2人の出会いが
20年という歳月の中で形を変えて
こんなにも切なく そして、尊く続いていく
人を愛することの重みをこの映画は教えてくれた。
もう少し戦後のドイツの時代背景やハンナが非識字で
あるということの理解が私にあったら、さらに深く映画を
観ることが出来たと思のだが・・・
戦犯として裁かれたハンナの「あなたなら、どうしましたか?」の
問いに胸が痛んだ。
マイケルがハンナに朗読した本が興味深い
老人と海 / チャタレ婦人の恋人 / オデュッセイア
変身 / かわいい女・犬を連れた奥さん など