継続の法則 自助努力のススメ 公認会計士 内藤勝浩のブログ

目標、正しい理想に向かってコツコツ自助努力を継続する人を応援するブログ

新型コロナウィルスで考えたこと【9】-対策方針-

2020-04-23 17:02:56 | 新型コロナウィルス

一般的なリスク対応は次のような順番で行われます。
1.方針の決定
2.対応策の決定(いろいろな状況を想定して複数)
3.方針・対応策の周知・教育
4.対応策の実施
5.実施状況・効果の分析・評価
6.見直して実行、追加の対応策の実施
7.これらを繰り返す
最初の「方針」は非常に重要です。
まず、感染対策です。
我が国(日本)の新型コロナウィルス対策は、PCR検査を実施する対象を絞っています。
これは、感染者の多くが軽症であること、1日の検査の対応可能数・重症患者の対応可能数等の持ち得る資源に限りがあること等により、そうせざるを得ないということだろう思います。
感染者の中には軽症だけでなく無症状の方もいるようです。
このような方が入院することなく、症状が回復し、または、無症状のまま抗体ができてしまうことも想定していると思われます。
そして、症状が出た方及びその濃厚接触者を検査して陽性の方に対処していこうというのが、日本の新型コロナウィルス対策の「方針」であろうと考えます。
現在は、少しずつ発熱外来の設置等、発熱等の症状がある方にPCR検査の範囲を広げる動きがあります。
それでも、この方針では、陽性で発熱がない軽症の方、陽性で無症状の方を取り逃がしてしまう可能性があります。
では、この方針を変えて、全国民にPCR検査をすべきなのか。
これも現実的ではないような気がします。
それだけの検査体制や陽性患者が増えた場合に対応できる医療体制がないからです。
しかし、「方針」は大きく変えないにしても、せめて次のような対策はとっていただきたいと考えます。
1.PCR検査対象の拡大
医療機関に入院や手術を予定している方
医療機関に勤務している方
その他ここでクラスターが発生すると社会的に大きな影響が出ると予想される職場等
2.免疫力を高めるための施策の実施
陽性で軽症の患者へ免疫力を高める薬の投与、免疫力を高める行動の実施の依頼
一般の方への免疫力を高める薬、免疫力を高める行動の周知、実践依頼
3.できる限り多くの感染予防対策の立案、周知、実践依頼
現在の外出自粛の要請だけでは弱いような気がします。 
次に経済対策です。
正直、国民一人に一律10万円の「方針」がよく分かりません。
その「方針」のあいまいさ、不明確さによる影響が出始めています。まだ、出てくると思います。
しかし、これを変更すると支給がさらに遅れてしまいます。
心ある方で、何とか凌げる方は、10万円を請求せずに現場対応に当たる都道府県や市町村に寄付してもらいたいと思います。

自分の目標に向かって、正しい方向で努力を継続している皆さん、未来はあなたがたの手の中にあります。
現在、我が国は迷走しているようにありますが、必ずこの苦境から脱するときが来ます。
それまで何とか凌いでください。
がんばれ!

58歳のオッサン公認会計士でした。
では、また。



新型コロナウィルスで考えたこと【8】-完璧-

2020-04-23 12:27:31 | 新型コロナウィルス

ひとつの対応策だけで、『完璧』なリスク対応策はないと考えるべきです。
これだけで対応は完璧というものはないということです。
このような場合、完璧ではないにしろ、ある程度の効果が期待できる対応策を複数実行します。
新型コロナウィルスに関しても同様です。
思い出してください。
流行し始めた当初は、一人一人ができる感染予防策として、「手洗い」が推奨されていました。
「マスク」は効果がないとされていました。
しかし、「手洗い」も完璧ではありません。対面で飛沫を直接受けるような場面では、手洗いをしても飛沫の体内への侵入は防げません。
マスクも、ウィルスの体内への侵入を阻止するという点では完璧ではないものの、
対面で飛沫を直接受けるような場面では、手洗いよりも効果が期待できます。
現在では、「手洗い」「マスク」に加え、「手で触る所の消毒」「不要不急の外出はしない」「外出した場合でも他人との距離を取る」「対面での飲食はしない」等、いろいろなリスク対応が出されてきました。
もう少しほしいところです。
いろいろな状況が想定されるので、その状況に対応した感染予防策が必要なのです。
私は、感染症対策の専門家ではありません。
経営コンサルタントのはしくれです。リスク対応は私の業務の範囲内です。
一般的なリスク対応は次のような順番で行われます。
1.方針の決定
2.対応策の決定(いろいろな状況を想定して複数)
3.方針・対応策の周知・教育
4.対応策の実施
5.実施状況・効果の分析・評価
6.見直して実行、追加の対応策の実施
7.これらを繰り返す
複数のリスク対応策が決まったら次にすることは、そのリスク対応策を実行するために「周知・教育」といった活動が必要となります。
そして、大切なのがある程度実行したら、「見直し」を行うことです。
最初から『完璧』な対応策はないと考えた方がよいのです。
これは、感染予防策だけではありません。
経済対策においても同様のことがいえます。
いろいろな状況を想定して、複数の対応策を決定し、それらを周知して実施します。
そして、必要に応じて「見直し」を行います。
経済対策の場合、使える資源(お金)は無限ではありません。
すべての人が満足する、すべての人が必要な額の支援を受ける、このような『完璧』な対応策はありません。
大切なのは、まず当初の対応策をスピーディに実行し、必要な方に支援を届けるということが大切です。
さらに追加の対応策が必要であれば検討し、当初の対応策を補填していくようにするのです。
『完璧』は無理にしても、その状態に少しでも近づけていけるように活動を繰り返すことが重要なのです。

ひとつだけで『完璧』なリスク対応策はありません。
最初から『完璧』なリスク対応策はありません。
すべての人が満足する、すべての人が必要な額の支援をうける、このような『完璧』なリスク対応策はありません。

目標に向かって、正しい方向で努力を継続している皆さん、未来はあなたがたの手の中にあります。
この苦境は必ず終わります。
絶対にあきらめないでください。
皆さんに、神様、仏様のご加護がありますように。

58歳のオッサン公認会計士でした。
では、また。