ISO成功法

ISOと継続的改善を両立させよう。ISOは継続的改善のための、基盤整備に役立つ。基盤整備と継続的改善のコツを整理したい。

解析不在の品質管理

2007-10-12 | ISO外論
いまどきの品質管理、どこかおかしいと思っていたら解析の考えがない。
例えば管理図は管理状態を示す管理図があたりまえで、解析用の管理図など考えてない。
ISOで理想的な状態を求めすぎた結果そうなったと思えてならない。

最近、あるべき論なる変な言葉をよく聞く。
あるべき論を追求して、それが見えれば満足する。現状を見直そうと言う訳ではないので。極めて無責任で曖昧である。組織の現実を知らないトップが理想をイメージしたいための遊びとしか思えない。
罪を犯しておいて天国を夢見ることと同じく危険極まりないゲームである。

現状の問題を手直ししても、根本原因が直るわけではない。
つぎはぎだらけの現実に変わりはない。
問題を深く反省するから、原因を探す執着心がでる。
問題が見つかると、すぐ誰の責任かを調べ自分の責任でないなら手を打とうとしないのは、利口な生き方かもしれないが、無責任である。
無責任なトップとしらけた若者で構成される組織が良いはずはない。

品質管理はその根底に、品質をよくしようという「燃えるような情熱」がなければならないというデミング博士の言葉を思い出した。
問題に痛みを感じその原因を探求しようと言う姿勢が解析には必要である。
解析のない品質管理はまやかしである。

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