ISO成功法

ISOと継続的改善を両立させよう。ISOは継続的改善のための、基盤整備に役立つ。基盤整備と継続的改善のコツを整理したい。

外論の外、規格の変遷

2008-08-19 | ISO外論
非常に漠然としたところから始める。
機能本屋の店先で感じたことを書いた。
今日は規格について考える。

工業規格が出始めたときは、部品や消耗品の互換性について細部が決められた規格が多く作られた。これを単位規格といっていいだろう。ねじやコンセントのように同種のものがつかえるためには寸法を詳細に決めておいたほうが良い。これさえ守れば後は自由に作れるという限度を決めたものが単位規格である。

次に安全性などを考え、時期や電波を一定量に押さえ、また他の影響を受けないようにすることを決めた規格がある。心臓のペースメーカーなどは他の影響を受け誤動作したら大変である。多くの電気製品や工作機械などに決められた安全性の規格を性能規格といったらよい。必要とする性能を守りさえすれば、どのような作り方をしても良い。

ISOを有名にした9000や14000などの規格はマネジメント規格とよぶ。
基本的な要求事項について決められており、どのような手段も応用も自由という規格である。
従来から規格は法律のように必要なことを守っていれば問題ない。
少し制約はあるがその範囲で特色を出すことはいくらでもできるはずである。

ところが規格を硬く考えすぎると不自由になる。
受身でとらえることも良くない。
もともと自動車や電気産業に見られる系列の主従関係が習慣化しているからか、受身で考えることに慣れすぎている。窮屈な中で生きているから創造性も育たない。

本来のISO9000の目的は売り手と買い手の二者間の最低限の契約事項をまとめ同等に公平に取引することにあった。この基本が生きていない。
組織として必要最小限守るべきことが明示されているのは非常に便利である。
その基盤を元の組織の特色を出せばいい。
要は規格の受け取り方である。
前向きに進む指針が規格の中にあると解釈して進めないものだろうか。

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