ISO成功法

ISOと継続的改善を両立させよう。ISOは継続的改善のための、基盤整備に役立つ。基盤整備と継続的改善のコツを整理したい。

外論の外「ビジネス書に読み方あり」

2008-07-22 | ISO外論
多くの新聞の日曜版に本の紹介が特集されている。それで読んだ気になるのでなく、読みたい本の書評を読むのも本離れを防ぐ方法と思う。
その中にフィル・ローゼンツワイグ著「なぜビジネス書は間違うのか」の紹介があった成功事例を紹介しても所詮後付けである。限られたスペースに収められる情報にも限界がある。
著者の視点という偏りがあるなど否定的な意見が並べられてあるようだ。
ぜひ読んでみたくなった。

「講釈士見てきたような嘘をいい」たしかそんな言葉があった。
面白おかしく話すのは聞いていて楽しいが、ビジネス書となると話は別である。
それを参考にしようとする人に役に立たなければならない。
ITという言葉が普及する少し前の一時期、多くのITの本が出たが、どの本の事例も同じ会社の事例、そうなると著者の紹介も同じ内容になる。このようなことでは困る。

多くの問題をすり抜けてきた成功事例は価値があり、その組織で定着するには、事例の普遍化という標準化のプロセスが必要になる。われわれは普遍化が下手である。欧米の人と比較しての話であるが、デミング賞など多くの成果が上がっていてもその事例をまとめられてない。
成功事例と失敗事例を取り混ぜ普遍化のミキサーでかき回し、ISOのようなものを作り上げるのは、普遍化の名人といえるだろう。

ただあまり普遍化しすぎると面白くない。
以前から悩んでいることだが、論理的に普遍化するというよりも、本質をおさえた上で、何が問題だったか、原因は何か、その対策は、推進、普及するときの苦労は、などというまとめをすべきで、これはQCストーリーなどと呼ばれる方法論である。
これをもっと活用して、これからの時代に役立つ成功事例をまとめていきたい。

もっといい方法があるかもしれない。
何でもいいのでご意見をください。

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