ISO成功法

ISOと継続的改善を両立させよう。ISOは継続的改善のための、基盤整備に役立つ。基盤整備と継続的改善のコツを整理したい。

二種類の誤差①

2007-07-30 | ISO外論
誤差をあえて2種類に分ける。
何かを2つに分けるのは比較するのに便利なので2つにわける
「分けることは解ること」という言葉があるが、東洋的分け方と西欧の二原論とは少し違うような気がする。
1960年代にアメリカのニューエイジに読まれた「禅とオートバイ修理技術」という本を思い出した。その本には「バターをナイフで切るように」何でも2つに分ける西欧流の考えを批判している。
日本流か東洋流か厳密には区別できないが、2つに分けて1つという禅の考えが統計的品質管理を深くした。

データには、ばらつきがある。真の値からの差、誤差があるから、ばらつきがある。
その誤差を意味ある誤差、組織的誤差と偶然的誤差に分ける。
例えば製造工程、機械により差があると技術的に考えるなら、機械別にデータを取ると、同一機械内でのばらつきは偶然的誤差によるものと解釈する。仮に偶然的誤差が大きい場合は機械別に分けたデータから何の情報もえられない。次ぎに考えることは、偶然的誤差の中に大きな組織的誤差が含まれていないか、検討することである。
このような試行錯誤を繰り返すことは普通するが、その試行錯誤をいかに効率的にするかを示したものが統計的品質管理の方法である。

データには、ばらつきがあるから、その中身を整理して、どの原因が誤差を大きくする原因か体系的に考えてみる必要がある。技術力のある人は原因を列挙する能力がある。過去の技術や目先にこだわると原因を決めつけはするが、真の原因を見つけるまで遠回りすることになる。

品質管理をする人は謙虚でなければならない。学ぶ心、創造性が大切である。

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