現場からの活性化②

現場を元気づけること、ＩＳＯで要求される動機付けとエンパワーメントのための教育訓練について考える。

まず一般的な現場の作業を考え、新人がどのように作業を覚えるか、また教えるか検討する。最近の現場は派遣や外国人労働者が多いがその人達に何をどう教えるか、具体的な教育訓練の計画がないことがある。まずこれは問題外である。
どのくらい時間をかけて、どこまでの作業をしてもらうか決めてないようでは、人の質について評価も出来ない。

教育の効果をどう計るか、という質問を良く受けるが、何を期待するか、どのように教育するかの計画もないようでは、効果も測定できないのは当然である。
従来の日本では、終身雇用のこともあり長期人材育成の計画があった。
教育計画は経営計画のなかの基本計画でもあった。
これがいまは雑になっている。
まさか、終身雇用の世の中でないから人を雑に扱っても良いという考えでは、短絡しすぎている。時間をかけられないから、不良を出しても良いというのは間違いである。

さて、ＩＳＯでは力量評価の基準を決めている。
レベル１：出来ない。理解してない。
レベル２：補助があれば出来る。少し理解している。
レベル３：一人で出来る。理解している。
レベル４：指導できる。十分理解している。
このレベルは一般的なので、業種や現場、作業の難易度に応じて決める必要がある。安全上問題のある作業では、安全を含めてレベルを評価することが大切なのはいうまでもない。

また、作業の内容であるが、
項目１、動作や作業方法に関する項目。
項目２、機械や設備の取り扱いに関する項目。
項目３、出来ばえをチェックするまたは自主検査する項目。
項目４、継続的改善できる能力。
これらの項目を展開して教育訓練計画を作成すべきである。この詳細については近日中に報告する。