11年ぶりに『獄門島』(1977年/市川崑監督)を見た。
物語は、「昭和21(1946)年。瀬戸内海に浮かぶ周囲二里ばかりの小島で、明治以前は流刑場だった獄門島に、探偵・金田一耕助(石坂浩二)がやって来た。帰国の途中、復員船の中でマラリアにより死亡した本鬼頭(本家)の長男・鬼頭千万太(武田洋和)の絶筆を千光寺・了然和尚(佐分利信)に届けるという依頼を友人・雨宮から受けたからだった。そしてもう一つ、自分が帰らないと殺されるという千万太の妹・月代(浅野ゆう子)、雪枝(中村七枝子)、花子(一ノ瀬康子)についてことの真相を確かめ、可能なら未然に防いでほしいということだった。しかし、本家に住んでいる分家の娘・早苗(大原麗子)に事実を伝えた夜、殺された花子の死体がノウゼンカツラの木に吊るされ・・・」という内容。
殺人事件の捜査に当たるのは、岡山県警の等々力警部(加藤武)、阪東刑事(辻萬長)と、駐在の清水巡査(上條恒彦)の三人なのだが、金田一を容疑者として留置する清水もそうだし、誰よりも等々力警部の早合点が酷い。
「よし!分かった!!」と言いながら、手をポンと叩くのだが、これがマッタク当てにならない。
(^_^;)
そればかりか、捜査を間違った方向に導いて時間ばかりを浪費してしまいそうな気がするし、何より冤罪を生み出す原因にもなりかねないのが、本筋とは違う妙な怖さがあるのだった。
これは、推理作家・横溝正史(1902年~1981年)による同題の探偵小説が原作で、"金田一耕助シリーズ"作品の一つとして、昭和22(1947)年から昭和23(1948)にかけ、雑誌に連載されていたという。
なかなかに難解な事件をいくつも解決する金田一だが、いつも殺人事件を未然に防ぐことが出来ないのが残念だ。
物語は、「昭和21(1946)年。瀬戸内海に浮かぶ周囲二里ばかりの小島で、明治以前は流刑場だった獄門島に、探偵・金田一耕助(石坂浩二)がやって来た。帰国の途中、復員船の中でマラリアにより死亡した本鬼頭(本家)の長男・鬼頭千万太(武田洋和)の絶筆を千光寺・了然和尚(佐分利信)に届けるという依頼を友人・雨宮から受けたからだった。そしてもう一つ、自分が帰らないと殺されるという千万太の妹・月代(浅野ゆう子)、雪枝(中村七枝子)、花子(一ノ瀬康子)についてことの真相を確かめ、可能なら未然に防いでほしいということだった。しかし、本家に住んでいる分家の娘・早苗(大原麗子)に事実を伝えた夜、殺された花子の死体がノウゼンカツラの木に吊るされ・・・」という内容。
殺人事件の捜査に当たるのは、岡山県警の等々力警部(加藤武)、阪東刑事(辻萬長)と、駐在の清水巡査(上條恒彦)の三人なのだが、金田一を容疑者として留置する清水もそうだし、誰よりも等々力警部の早合点が酷い。
「よし!分かった!!」と言いながら、手をポンと叩くのだが、これがマッタク当てにならない。
(^_^;)
そればかりか、捜査を間違った方向に導いて時間ばかりを浪費してしまいそうな気がするし、何より冤罪を生み出す原因にもなりかねないのが、本筋とは違う妙な怖さがあるのだった。
これは、推理作家・横溝正史(1902年~1981年)による同題の探偵小説が原作で、"金田一耕助シリーズ"作品の一つとして、昭和22(1947)年から昭和23(1948)にかけ、雑誌に連載されていたという。
なかなかに難解な事件をいくつも解決する金田一だが、いつも殺人事件を未然に防ぐことが出来ないのが残念だ。