仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

ボディ・スナッチャー 恐怖の街

2017年10月02日 | ムービー
『ボディ・スナッチャー 恐怖の街(原題Invasion of the Body Snatchers)』(1956年/ドン・シーゲル監督/アメリカ)を見た。
物語は、「2人の警官がついていたものの、酷い錯乱状態の男に手を焼いた救急病院の医師は精神科医ヒル(ウィット・ビッセル)に連絡し、応援を求めた。いくらか落ち着きを取り戻した男は、カリフォルニア州サンタ・ミラの開業医マイルズ・ベネル(ケヴィン・マッカーシー)と名乗り、自分が体験した恐ろしい出来事について話し始めるのだが・・・」という内容。
ベネルは学会での研究発表のため2週間ほど町を離れていた。
看護士サリー(ジーン・ウィリーズ)から、「他の医者を紹介したのに誰も他には行かず、大勢の患者が先生の帰りを待っている」と電話があり、急きょ町に呼び戻されたのだが、いざ帰ってみると誰も病院にはやってこなくて、道で行き会った警察官のサム(ガイ・ウェイ)も、もう大丈夫と普通に挨拶を返してくる。
出掛ける前に盛況だった青果店は突然に閉店していて、孫のジミーは「ママが偽物」だというし、離婚して5年ぶりにアメリカに帰ってきたというベッキー・ドリスコル(ダナ・ウィンター)の従妹ウィルマ・レンツ(ヴァージニア・クリスティーン)も「伯父は偽物」と言う。
知人の精神科医ダン・カウフマン(ダニー/ラリー・ゲイツ)は「この2週間ほど奇妙な伝染病が流行っているようだ」と言うし、ベネルが町を離れている2週間の間に何かがあったのだろう。
そして、そこへと呼び戻された男。
これは事件を予感させる奇妙な出来事だ。
(^_^;)
これは当時の日本の映画館では公開されなかった作品らしいのだが、本作品後に何度も再映画化されているようなので、アメリカでは随分とヒットした作品なのだろう。
また、原作『盗まれた街(The Body Snatchers/1955年)を書いたジャック・フィニイ(1911年~1995年)の他の作品も多く映像化されているようだ。
古い映画なのでモノクロ作品だったのだが、なかなかに面白い物語だった。

ショーシャンクの空に

2006年03月07日 | ムービー
映画サークル3月例会は、守○企画の『ショーシャンクの空に(原題The Shawshank Redemption)』(1994年/フランク・ダラボン監督/アメリカ)だった。
物語は、「妻とその不倫相手を殺害したという冤罪で収監された主人公アンドリュー・デュフレーン(アンディ/ティム・ロビンス)が、無期懲役という刑に処されながらも希望を失わずに過ごした獄中生活の様子を描いた」という内容。
これだったら何かの賞を受賞しているだろうと思って調べてみたのだが、第67回アカデミー賞の各部門にノミネートされてはいたものの、何も受賞できなかったようで、同年のアカデミー最優秀作品賞は『フォレスト・ガンプ』(1994年/ロバート・ゼメキス監督/アメリカ)、最優秀監督賞はロバート・ゼメキス、最優秀主演男優賞も同映画のトム・ハンクスだったようだ。
『ショーシャンクの空に』では、独居房の壁に貼られたハリウッド女優のポスターの変遷で時代の移り変わりを表現していたが、『フォレスト・ガンプ』は映画全体が派手にいろいろな時代を表現していた内容だったことから、その点がちょっとかなわなかったかもしれない。
見ていて「おや!?」と思ったのは、囚人仲間が隠れてペットを飼っていたことや、主人公が図書係をすることなどが『アルカトラズからの脱出』(1979年/ドン・シーゲル監督/アメリカ)の内容に似ている点だった。
これは実例があるエピソードなのだろうか。
それとも、刑務所という限定された世界の設定だから、似てしまうのは仕方がないところなのだろうか。
また、これを見ている時は12年も前の映画だと知らなかったので、出演していたモーガン・フリーマン(エリス・ボイド・レディング役)を見ても、「似てるなぁ」くらいにしか思わなかったことに後になって気付いて、一人で笑ったのだった。
これはなかなかに良く出来た面白い物語だった。