西尾の行政書士  Getting Better  

愛知県西尾市で市街化調整区域の許認可、相続を主な業務とする行政書士事務所と
不動産会社を経営しています。

葬儀も様変わり

2012年08月22日 | 思うこと

今日、たまたま仕事先のお客様宅2件で続けて葬儀の話に。

話題は同じ。最近の葬儀はすっかり様変わりしたという話題。

まず、昔から集落等では慣習になっている、葬儀や法事等
での同組、近隣住民の手伝いや出席の義務、強制。

こちらが従来と比較してかなり簡素化し、強制力が低下。
負担は減ったものの、横の繋がりは希薄になったと嘆く。

また官庁、大手企業等では同僚の親族等への告別式の
参列は業務時間内ではなく、有給扱い等で処理される為、
日中に行われる告別式には会社関係者の参列は必要
最小限でほとんど参列せず、その分、勤務後での対応が
可能な通夜への参列が増加。

私も常々感じていましたが、告別式より通夜への参列者
の方が多く、告別式が少々寂しく感じられる事があります。

以前は告別式に会社関係者がぞろぞろ・・・
というのをよく見たものですが。

もうひとつ、最近では近親者のみで葬儀を行う家族葬が
増え、仕事関係、同僚等の参列は当事者側から辞退する
例が過半を占めるとの事。

その方の職場では以前は何処でも部署から必ず一人は
参列することが決められており、泊まりで北海道や九州へも
業務として参列したと懐かしそうに話されていました。

時代の流れを感じますね。


私は熊本で生まれ、愛知で育ち、周囲には親類が無く、
弟は東京に居を構え、親類は主に九州ですが、方々に分散・・・

核家族化が進み、このような状況の方は多いと思いますが、
現実的に考えれば、私もごく近親者だけの家族葬を選択
すると思います。

今後はこのような通称“家族葬”と呼ばれる小規模な葬儀が
主流となるんでしょうね。

  

 


もう一度人生をやり直せるなら

2012年06月15日 | 思うこと

ピーター・ドラッカーが書いた最晩年95歳のときの詩です。

あのドラッカーの言葉だからこそ、より重く胸に響き、

読む度に生きる力を与えてくれます。

 

もう一度人生をやり直せるなら・・・・


今度はもっと間違いをおかそう。 

もっとやすらぎ、もっと肩の力を抜こう。

絶対にこんなに完璧な人間ではなく、 

もっと、もっと、愚かな人間になろう。

この世には、実際、それほど真剣に思いわずらう
ことなどほとんどないのだ。

もっと馬鹿になろう、もっと騒ごう、

もっと不衛生に生きよう。

もっとたくさんのチャンスをつかみ、

行ったことのない場所にももっともっとたくさん行こう。

もっとたくさんアイスクリームを食べ、

お酒を飲み、豆はそんなに食べないでおこう。

もっと本当の厄介ごとを抱え込み、

頭の中だけで想像する厄介ごとは出来る限り減らそう。


もう一度最初から人生をやり直せるなら・・・

春はもっと早くから裸足になり、

秋はもっと遅くまで裸足でいよう。

もっとたくさん冒険をし、

もっとたくさんのメリーゴーランドに乗り、

もっとたくさんの夕日を見て、

もっとたくさんの子供たちと真剣に遊ぼう。


もう一度人生をやり直せるなら。

だが、見ての通り、私はもうやり直しがきかない。

私たちは人生をあまりに厳格に考えすぎていないか?

自分に規制をひき、他人の目を気にして、

起こりもしない未来を思い煩ってはクヨクヨ悩んだり、

構えたり、落ち込んだり ・・・・

もっとリラックスしよう、

もっとシンプルに生きよう、

たまには馬鹿になったり、無鉄砲な事をして、

人生に潤いや活気、情熱や楽しさを取り戻そう。

人生は完璧にはいかない、だからこそ、生きがいがある。


ピーター・ドラッカー



 

  

 


言葉の端からこぼれる欠片

2012年05月15日 | 思うこと


私がなるべく心掛けていること。

仕事の話も雑談もできるだけ笑顔を交えて。

憂うときもなるべく表には出さないように。

深刻な話もできる限り重くならないように。

それは話す相手方も同じ。


それでも時に言葉の端からぽろりとこぼれる欠片。

普段は心の奥にしまって言葉にしない事。
考えたくない事、認めたくない事、リアルな現実・・・
あえて口にしないことで守られるプライド。

皆、それぞれいろいろな事と戦っています。


大手住宅メーカーのベテラン営業マン。
前期にいくら実績を上げても、今期の成績が
悪ければ首を覚悟しなければならない。
年齢や実績は関係なしの過酷でフェアな世界。


目の手術を何度もしている人。
仕事で長い付き合いなのに初めてその苦労に触れた。
身内の話をすると自らの経験を真摯に話してくれる。


財産の処分についての相談。
残される家族のために冷静に話すその人は
余命数ヶ月を宣告されている人。


脳梗塞から退院したばかり、未だ残る言語障害を
もどかしそうにする同業の先輩。


仕事をしながら両親2人を介護する同業の先輩。


病いが再発した息子を看病しながら働く母親。


どうしようもない事、やりきれない事を抱えながら、
皆、人の前ではできる限り明るく振る舞おうとする。


笑顔の陰の見えないところ。
あえて口にしないところ。
そこに人の本質が在るのだろう。

それぞれの戦いは内に秘めて。今日も笑顔で。


*写真は毎年この時期、自宅の庭に咲く、昼咲き月見草。
  人前ではできる限り明るく、なぜか重なります。

 

 


幸せな人・不幸な人

2012年04月19日 | 思うこと

幸福を自分で呼び込む人と、
不幸を自分でつくる人。

京都の松尾寺に極楽(しあわせ)と
地獄(ふしあわせ)の岐れ路という
有名な人生訓があります。


 ◎幸福への近道

 早起きする人 

 熟睡できる人   

 感謝して真剣に努力する人     
 
 仕事を趣味に能率を計る人     
 
 義務も責任も進んで果たす人     
 
 時間を守る人 
 
 礼儀正しい人     
 
 頼もしい人 
 
 融和を計る人       
 
 人も自分をも尊敬できる人       
 
 常に反省し素直に改める人      
 
 何事も善意に解釈する人        
 
 注意深い人 
 
 決断の速い人     
 
 心身の健康を心掛ける人      
 
 質素で金を活かして使う人     
 
 孝心深い人
 
 恩に報いる人      
 
 親切で人の為によく尽くす人      
 
 良心と優しい愛情に満ちた人     
 
 恥を知る人
 
 偽りのない人
 
 信念に徹した人 
 
 辛抱強い人     
 
 どんな苦難も悠々耐える人       
 
 生き甲斐を求め精進する人      
 
 夢と希望に笑顔で生きる人 

       

■不幸を自分でつくる人

  心の暗い人 

 不愉快に暮らす人

 絶えず不満や愚痴の多い人

 やる気がなくよくサボる人

 無責任な人 

 法規を守らぬ人

 時間も“物”も無駄にする人

 陰口が多く人の和(輪)を乱す人

 卑下する人 

 自信なく焦る人

 信仰心がなく自我の強い人

 神佛に無理な願いをする人

 心が狭くすぐ腹を立てる人

 暴飲暴食をする人

 自分を粗末にする人

 お金を浪費し賭け事をする人

 悪友も道楽閑も多すぎる人

 公徳心なく迷惑を掛ける人

 利己的気儘自分本位の人

 迷いも取り越し苦労も多い人

 欲の深い人 

 自惚れの強い人

 依頼心の強い人 

 苦労に負ける人

 義理より権利を主張する人

 貴重な一生を無為に過ごす人




自分の中に混在する幸と不幸の種。

読んでいるとドキリとします・・・


良い習慣が幸を、悪しき習慣が不幸をつくる。

良くも悪くも日々の積み重ね。

至らぬところは意識して、良い思考、
良い生活習慣を心掛けること。

その意識によって、1年後、3年後、10年後
の自分が大きく変わってくると思います。



 


USEDの楽しみ

2012年02月02日 | 思うこと

先日、中古のカマカをオークションで落札した記事を書きましたが、
私はウクレレに限らずUSED(中古)とかアウトレットが大好き。

誰かが愛用していたものでまだまだ十分に使えるものとか、
本来の性能にはまったく支障がないのに、少しの瑕などで、
価格が下がっているものとか---

もちろんお値打ちなのは大前提ですが、ただ価格面だけではなく、
例えば楽器のように年月の経過によって音色が熟成されたり、
物としての価値が向上したり等の付加価値があればなお良し。


高くていいものは当たり前。当たり前では面白くない。
いいものや価値のあるものをいかに楽しく手に入れるか。
楽しむためには想像力が問われますね。

ある人にとっては価値が低くても、別の価値のある人に届く。

不用だったものが、宝物に変わる。

さらに物を生かすというエコな満足感も付いてくる。


誰かに大切に使われていたものがそれぞれの事情で手放され、
縁あってそれが欲しかった人の元に届く。
それを受け継いだ人がその物を大切に使い、必要がなくなれば
捨てるのではなく、また次の必要な人の元に届く。

知人から知人へ。

知らない誰かから知らない誰かへ。

物を愛でて、物を大切にして、次の人に譲る。
一時的にも同じものを共有し、喜びも共有する。

おおげさかもしれないけど、ロマンのようなものを感じませんか。





会うは別れの始まりだけど

2012年01月27日 | 思うこと

私の仕事は仕事量に比例して人との出会いが多くなる。

日頃行き来のある業者は別として、一般のお客様などは
その仕事の最中の一時期、どんなに親密に話をしても、
余程のことがない限り、その仕事が終れば縁がなくなる。

時々、必要があって過去の申請などを調べたりすると、
人との出会い、一期一会を痛感する。

印象に残る人もあれば、顔も名前も覚えていない人も多いけど、
こんなに多くの人たちと関わらせて頂いている。

出先で行き会って、笑顔で挨拶したり、話に花が咲いたり。

時には名前を思い出せないまま、長時間話をしたり・・・

袖すり合うも他生の縁。

人のご縁とは不思議なもので年数にかかわらず、
会ったばかりなのに旧知の仲のように感じる人がある。

今日、東京からみえたお客様。
今までのやり取りはすべて電話と書面のみ。
それなのに・・・以前から親しくお付き合いさせて頂いて
いたような、瞬間に感じるものがある。


昨年来、親しくさせて頂いていた住宅メーカーの所長。
来月より急な転勤で遥か遠方の地に栄転とのこと。

この人も同様。
もう数十年来の付き合いのような安心感があった。

会うは別れの始まり。

新しい出会いや日常に流されて、しばらくすれば
大抵のことは忘れてしまうのも分かっているけれど、
やっぱりどうしようもない寂しさがある。

生きている限り、たぶんずっとその繰り返し。

寂しさの裏返しは・・きっとその間の充実から。

そうであるならば・・・生きている限り、
いい出会い、そして’いい別れ’を繰り返したいと思う。



 


寒さに思う

2012年01月11日 | 思うこと

明日は隣の岡崎市で最低気温が氷点下6度の予報。
本格的な寒さ到来の中、ふと遠い被災地のことが頭をよぎる。

彼の地の寒さはどれほどのものか。
さらに不自由な中の寒さはどれほど心身に応えるのだろう。
遠く離れた安穏無事の身には想像することすらはばかられる。

東日本大震災発生から早10ヶ月が経過。

正直なところ被災地ではないこの地にいると、
日頃、実感が伴わず、よほど意識しない限り、
何もなかったように日常が流れる。

被災地では多くの尊い命が奪われ、家族が引き裂かれ、
いまだ多くの人たちが不自由な生活を強いられて
いるというのに。

原発問題も政府の安易な収束宣言とは程遠い、
先が見えない状況がまだまだ続く。
チェルノブイリを例に出すまでもなく、
今後、起こりうる被害も全くの未知数。
あえて蓋をするかのような国の対応--

昨年は大震災に加え、世界的経済不況に伴い、
日本経済の舵取りを大きく変容させた転換の年。
不安を挙げればきりがない。


ただ自分にできることは--
体が動く限り、頭が回る限り、日々、働いて、
子を育て、社会と関わり、人と関わり、
与えるものを持ち合わせ、与えられたものは還元し、
つつましくも、たくましく現実を生きること。

そのために、時にダメージや迷いもあるけれど、
前を向いて、しっかりと地に足をつけて、
希望を持ち、心身共に健康で、鷹揚でいたい。





 


進んでいくエネルギー

2011年12月12日 | 思うこと

この時期は例年慌ただしく日々バタバタ状態。

事務所の整理もできず、もちろん年賀状も手付かず…

週明けの今日も時間に追われながら、
立て続けの来客や出先で人に会い、話し、
相談を受けたり、会食をしたり、書類を準備したり、
段取りを組み、予定を一つ一つ消化しながら、
また手帳の予定も埋まっていく。

体は疲れていながら、仕事中はβ-エンドルフィン
(脳内モルヒネ)が出ているような感じ。

日々時間に追われて、本当にやりたいことが
なおざりになっている感はありますが--
声がかかり、東奔西走できることは、
何よりもありがたいこと。
たぶん私にとっては精神衛生上いい状態。

重ね重ねありがたいことです。


年を重ねながらも、進むためのエネルギーは
ずっと持ち続けたい。仕事でもそれ以外でも。

今日は思ったことを走り書きで書いていますが、
最後にこんな言葉でまとめを。


 わかるだろうか…
 人生に解決なんてないのだ。
 ただ進んでいくエネルギーがあるばかりだ。
 そういうエネルギーを作り出さなくてはならない。
 解決はそのあとでくる。
               ~サン・デクジュベリ

Antoine de Saint-Exupery(1900-1944)
サン・テグジュペリは、フランスの作家。飛行士。
著書「星の王子様」は聖書に次ぐ世界的ロングセラー

 

 


言葉の魔法

2011年12月09日 | 思うこと

車で移動中、ラジオから流れてきた話に
ホロリとさせられました。

番組のリスナーであるお母さんからの投稿。
小学生の娘の学芸会にまつわる話。

学芸会でやる演目は「おおきなかぶ」
小学校低学年の教科書でもおなじみですね。


役を決めるのにクラス内で生徒の希望する役を
挙手で決めさせたのだが、内気な娘は最後まで
手を挙げることができず、けっきょく最後に残った
「かぶ」の役になってしまった。

野菜の「かぶ」。もちろんセリフはない。
人間に引っ張られるだけの大きな「かぶ」

学校から帰っても娘はシュンとしたまま元気がない。

そんな娘に掛ける言葉が見つからないお母さんは、
帰宅したご主人にこの話をする。
そしてご主人(お父さん)が娘に言った言葉。

「すごいじゃん!主役じゃん!」 

その言葉で娘の表情が一瞬にして笑顔に変わった。


「かぶ」の役を嬉々として演じる子の姿が目に浮かびます。

娘を思うお父さんの機転と愛情一杯の言葉。

その何気ない言葉に娘は希望を与えられ、
親を信頼し、そして成長する。

私は子供たちにこんな言葉を掛けてこれただろうか?

 


中身は全部お見通し

2011年11月28日 | 思うこと

いつも身だしなみをキチンとしている人がいる。
堅すぎず、ラフすぎず、一言で言えばこざっぱり。

男女問わずそういう人と会うとこちらまで気持ちがいい。


私はよくメモを取るのですが、自分のことはさておいて、
こんなことが書いてある。


自分のためではなく、相手のために服を着る」


「身だしなみは(髪型、服装など)をキチンと
  整えることは、商店がお店を開けるのと同じ。
 整えられていない身だしなみは相手にとって失礼」


どちらもいつ誰が言ったかわからない言葉の走り書きですが、
意味はほぼ同じ。メモしたということは--
「キチンとしていよう!」
という意識だけはあるようです。


古いメモを見るとこんな怖い言葉も。

「わからないと思っていると大間違い。
 中身は全部透けて見えている」

下世話で申し訳ないですが、これは下着について触れた
記事の一節から。

透けているというのは物理的に透けているのではなく、
例えば外からはわからないからいいだろうと、
ヨレヨレの下着なんかを着けていたりすると--
その人の全体像や醸し出す雰囲気からそれが見え隠れする。

中身は全部お見通し。
 

これ、下着の話だけではないですね。

私なるべく気を付けるようにしています(笑)

 


一般人にはわからないけどこれも現実

2011年11月23日 | 思うこと

100億円--
庶民の私にはどのくらいのものか想像すらできませんが、
世の中には貨幣価値がまるで違う、ハイパーインフレ状態
の方々が存在します。


まずは最近のニュースを賑わせているこちら。

大王製紙前会長逮捕!106億円「すべてカジノに」

東京地検特捜部は22日、カジノの負債の支払いに
充てる目的で子会社4社から計32億円を借り入れ、
損害を与えたとして、会社法の特別背任の疑いで
大王製紙の前会長井川意高(もとたか)容疑者(47)を
逮捕した。関係者によると、逮捕容疑を認めた上で、
使途について「すべてカジノにつぎ込んだ」と供述している。

大王製紙が設置した特別調査委員会の報告では、昨年
5月から今年9月にかけ、7社から計106億8000万円を
振り込ませていた。貸し付けはいずれも無担保で取締役会
の事前決議も経ていなかった。

井川容疑者は創業家の3代目。若くして社長の座を約束され、
周囲からは特別な存在の「お坊ちゃん」。現役で東大に合格。
このころ、政官財の有力者から芸能界まで幅広い人脈を培った。

ギャンブルに湯水のように金を使う派手な私生活は知人の間
では有名。「多い時で月1回、マカオに通い詰め、4カ月連続で
5億ずつ負け込んだことも」(友人)「遊んでいたのはバカラ。
1回の勝負に1000万円賭ける上客だった。

(以上スポニチ 2011年11月23日記事より抜粋)

 

こちらは少し前の記事ですが、思わず読み返してしまった。
追徴課税の是非に対してではありません。
仲介報酬が100億円って…

極真会館・松井章圭館長に30億円追徴課税
 
総合人材サービス会社の旧グッドウィル・グループ
による人材派遣会社の買収を仲介した格闘技団体
「国際空手道連盟極真会館」の松井章圭館長が
東京国税局の税務調査を受け、仲介を巡って
受け取った約100億円の所得の申告方法に誤りが
あったとして、過少申告加算税を含めて約30億円を
追徴課税されていたことがわかった。

関係者によると、松井館長は2006年10月に実施
されたGWGによる人材派遣会社「クリスタル」の買収
の仲介に関与。その際に仲介した投資ファンドに出資
しており、07年に分配金として株式と現金合わせて
約100億円を受け取った。

申告の際には、これらを譲渡所得と申告し、所得税額は
十数億円だった。しかし、東京国税局の税務調査で、
これらは、株や現金を譲り受けたことによる所得ではなく、
仲介の報酬に当たるなどとして税率の高い雑所得と認定
されたという。この買収を巡っては、仲介した投資事業会社
「コリンシアンパートナーズ」元社長の公認会計士らが
東京地検から法人税法違反で起訴され、東京地裁で
有罪判決を言い渡されている。

(以上YOMIURI ONLINE 2011年11月10日 記事より引用)


先日、名古屋駅のトイレで見た光景。
腰のかなり曲がった高齢の女性(80歳超だと思う)が
床にへたりこみながら男性の小便器をブラシで
掃除していました。仕事としてです。

頑張っている人を見ると、いつもは応援したくなるのですが、
このときばかりはさすがに目を覆いたくなりました。
しかし、これが社会の現実です。

カジノの遊行費が106億円のお坊ちゃん、
仲介の報酬が100億円--
市井に生きている人々には分からない世界ですが、
こちらも現実です。


私の行政書士試験~あの時の彼は今

2011年11月13日 | 思うこと

今日は行政書士国家試験。

私は試験監督として参加しましたが、
毎度の事ながら受験者の皆さんの
真剣な取り組みは、いい刺激になります。


私が行政書士試験を受験したのは平成2年。

当時すでにこの業界で実務をこなしており、
法律用語や専門用語にも日頃から慣れて
いたこともあり、短期間の独学で臨みました。

当時はまだ論述問題があり(H11年まで)、
2時間の選択問題(法令30問、一般教養20問)と、
45分間の休憩を挟んで1時間の論述問題。

論述問題はその時々の世相や時事問題を反映した
ひとつの課題が与えられ、その課題の背景や
特徴、問題点に言及し、自己の立場、意見を
論述として800字以内にまとめるもの。

例えばこんな感じ

平成10年の論述問題の課題
・地球温暖化防止対策としての環境税の導入について

平成11年の論述問題の課題
・我が国の地方公共団体における条例に基づく
 住民投票制度について

(ネットでこの2年分しか検索できませんでした…)

事前に課題は知らされておらず、当日、問題を開いて
初めて知る課題を、1時間以内に及第点に見合う
それなりの内容に仕上げる必要があります。


長い前置きですが、今日の本題はここから~

私は2時間の選択問題を終え手応えを感じながら、
休憩時間に受験会場である名城大学の教室の
テラスに出て外を眺めていると、見ず知らずの
同年代くらいの男性から声を掛けられました。

お互い名前も名乗らないまま、まるで友人同士の
ように、なぜか彼が持っていたポテトチップスを
いっしょに食べながら、試験の話や世間話などを
しました。

印象的だったのは、彼は専門学校か資格学校に
通っていて、そこが作った論述の予想問題を
20題くらい持参していたこと。

彼はずらりと並ぶ難しそうな予想課題全てを
予習として論述化しており、講師の添削まである
その原稿の束を見た私は愕然としました。

私は前述の通り、短期間の独学。
法令、一般教養で精一杯、論述対策といえば、
せいぜい新聞の社説に目を通す程度。

彼に比べればほとんど準備していないに等しい。
いや、彼だけではなく同じように専門学校や
資格学校で論述対策をしている人も多いはず。

私は前半の手応えがうそのように、
一気に自信を無くしたまま論述に臨みました。


その年の課題は細かいところまでは憶えていませんが、
「駐車場不足に対する背景や問題点・その対策--」
のような感じだったと思います(うろ覚えですが)

ラッキーでした。
これなら準備なしでも何とかなりそうです。

平成10年や11年の課題だったら、
結果は違っていたかもしれません…


試験会場で緊張感一杯だったあの時、
気さくに声を掛けてくれた彼は今頃どうしているだろう。

顔も憶えてないし、名前も分からない。
当然、試験の合否も分からない。

別の道に進んだのか、同じように行政書士になって、
案外、身近で立派に活躍しているかもしれない…

この時期、ふとそんな一期一会を思い出します。

 


夢のマイホームへエール

2011年09月06日 | 思うこと

今日、仕事で行った建築会社で見た光景。

所長に懇願するのは、30代前半と思しき
実直そうなご夫婦。

聞くともなしに聞いていると、
懇願の主旨は、その会社が販売している
建売住宅をどうしても購入したい。
場所も建物もすべて気に入っているし、
家族全員が同意している。

その物件は他と比べても決して高くないものだけど、
金融機関からの融資がどうしても足りない。
どうにかならないだろうか…

書庫を隔てて、隣のテーブルにいた私にも、
その熱意と切羽詰まった状況がヒシヒシと
伝わってきます。

「子供たちもすごく楽しみにしているんです」

「やっと夢が叶うと思っていたんです」と涙する奥さん。


繰り返し懇願する言葉と、楽しみにしているという、
ご夫婦の子どもたちにまで思いは巡り、
部外者ながら私の胸も痛みました。


「マイホーム」を持つことを夢と捉えるのは、
今の私には少なからず違和感がありますが、
しかし、そういう私も過去にはご夫婦と同じく、
マイホームに夢を抱いた一人でした。

団地育ちの私には、毎日曜の朝にTVから流れる
ハウスメーカーのCMがとてもまぶしく映りました。
子供心に、そこに必ず登場する、絵に描いたような
幸せそうな家族に憧れていたんでしょうね。


私は30歳で家を持ちましたが、当時アパート住まい
だった私たち夫婦に資産はほとんどなし。
もちろん援助してくれる身内などなく、
あるのは、わずかな頭金のみ。あとは借入。

土地は定期借地権を活用。

知人や仕事の経験をフル活用して、少しでも資金を
抑える算段をしても現実の壁は厚く、設計図面を
何度も描き直して、できたのは31坪の簡素な木造住宅。

それでも、嬉しかった!

家具や電化製品は、ほぼ今まで使っていた物、
追加の分は貰い物や中古を買い、自分たちで
塗料を塗りなおしたり、カバーを作ったりして、
リサイクルしてました。今ではいい思い出です。


ご夫婦を見て、過去の自分と重なり、
心の中で思わずエールを送りました。

ガンバッテ!ガンバッテ!

大いに背伸びをしながらも、地にしっかりと足をつけて、
ご家族で明るい未来を築いてくださいね!




ファストリ、始業を2時間前倒し

2011年08月30日 | 思うこと

本日の日本経済新聞朝刊記事より~


始業は朝7時
ファストリ、本部2時間前倒し

カジュアル衣料品店「ユニクロ」を運営する
ファーストリテイリングは9月から、就業時間を
現在より2時間前倒しし、午前7時~午後4時
とする。終業時刻を早めて、社員に語学や
ビジネス上の知識を学ぶ時間に充ててもらい、
世界展開を進める上で必要な人材育成につなげる。

店舗で働く社員を除く本部社員約2000人が原則対象。
今夏の電力不足でサマータイムを導入し一時的に
就業時間を早めた例はあるが、就業規則を改めて
恒常的に午前7時から仕事を始める企業は珍しい。

同社は来春から社内での公用語を英語にする計画。
就業時間外に英語をインターネットで学び、一定の
成績を上げれば授業料を全額補助する制度も導入
している。

柳井正会長兼社長は 「語学だけでなく、本や新聞を
読んで知識を得ない限り、良いビジネスマンにはなれ
ない」と就業時間を変える理由を説明する。

外部と電話のやりとりが少ない早朝から働けば
「さらに集中して仕事ができる」(柳井会長)との
狙いもある。同社には労働組合がない。

(以上8/30付日本経済新聞より引用)



単純に思うのは、仕事への支障はないのか?
本部社内はいいとしても、店舗や取引先との連携は?
結局、労働時間が増えるのでは?
私が余計な心配をすることもありませんが…

まあ、天下のファーストリテイリングですから、
有無も言わせず、周囲がそれに合わせるんでしょうね。


午前7時から仕事をして明るいうちの午後4時に終業。
労働時間は変わらず、早起きして早めに仕事を終える。
一見、良さそうだけど…

終業後、あーっ仕事が終わった~やれやれで、
飲み歩いたり、就業時間さえキッチリやれば、
あとの時間は自分の勝手、というわけにはいかないようで。


終業時刻を早める理由は、
「社員に語学やビジネス上の知識を学ぶ時間に
充ててもらい、世界展開を進める上で必要な
人材育成につなげる」


この厳しい社会を生き抜くために、
自己研鑽を怠る者は生き残れないということ。
これから他社の追随も出てきそう。
ビジネスマンにはますます大変な時代ですが…

前進するためには、大胆な社内改革とともに、
自己改革も必要不可欠。

通常なかなか自分の時間が持てないビジネスマンに
とって、会社がその機会を与えてくれるのは朗報。


もちろん私とて人ごとではありません。


2時間前倒しして夕方4時に終業、その後の時間も
有効に使えたら、確かに理想的。

夕方以降の打ち合わせというのも結構あるので、
時間的には難しい面もありますが…

とりあえず、7時出社から真似してみようか?
なんて…記事を見ながら思ったりもしました。

 


大丈夫ですよ~

2011年07月07日 | 思うこと

なんだかしっくりこない言葉遣いってありますよね。

本来とは違う意味で使われているとき。

私はこのところよく聞く「大丈夫ですよ~」という返事。


「大丈夫」の本来の意味は、

あぶなげがなく安心できるさま。強くてしっかりしているさま。
「地震にも―なようにできている」「食べても―ですか」など。

まちがいがなくて確かなさま。
「時間は―ですか」「―だ、今度はうまくいくよ」

(以上、goo辞書より)

そして近年若い世代を中心に使われる言い方。
こちらはgoo辞書に「補足」として解説がありました。

近年、形容動詞の「大丈夫」を、必要または不要、
可または不可、諾または否の意で相手に問いかける、
あるいは答える用法が増えている。

「重そうですね、持ちましょうか」
「いえ、大丈夫です(不要の意)」

「試着したいのですが大丈夫ですか」
「はい、大丈夫です(可能、または承諾の意)」など。

(同上、goo辞書「補足」より)


今回はこちら「補足」の方の使い方。

先日、同じ日に2度言われました。

まずは服屋さんの試着室にて。

若い女性店員さんが脱いだ靴を揃えてくれたので、
こちらが「ありがとう」と言うと、
満面の笑みで「大丈夫ですよ~」

はぁ・・・

続いて、別の店に時計を見に行ったとき。

ガラスケースからお目当ての時計を出してもらい、
手渡してくれた40代と思しき女性店員さんに
「ありがとう」と言うと、こちらも同じく満面の笑みで
「大丈夫ですよ~」という返事がかえってきました。

別に不安も心配もしてないんだけど…

「大丈夫」って、いつからこんな使い方をするように
なったんだろう。

特に若い世代では当たり前に使われているようですね。

私はまだ…どうしても違和感を感じてしまいます。


まあ、そのうち…仕事の打ち合わせなんかで、

相手:「この書類も用意しておいた方がいいですか?」

私:「大丈夫ですよ~」(必要ありません)

なんて、言っているかもしれません…