西島三重子さんのアルバムで、セルフカバーが中心となったアルバムが3枚あります。『記憶の時間』、『あの頃のこと』、そして『十三夜』です。
『記憶の時間』は1982年11月21日発売の2枚組ライブアルバムでした。
アルバムのクレジットには、「Recorded at :Ruido and Egg-Man,Tokyo 1982」と記されています。
この内、提供曲が収録されたのは2枚組の1枚目で、全10曲をセルフカバーしています。
A-1 うぬぼれワルツ for 木の実ナナ
A-2 セザンヌの絵 for 高見知佳
A-3 てがみ for 日吉ミミ
A-4 流されて for 園まり
A-5 折り返し悲しみ行き for 小柳ルミ子
B-1 悲しみよこんにちは for アグネス・チャン
B-2 面影ジプシー for 結城しのぶ
B-3 夜桜見物 for 結城しのぶ
B-4 一枚の絵 for 桜田淳子
B-5 Mr.レイン for 高見知佳
「うぬぼれワルツ」 木の実ナナ
EP 「うぬぼれワルツ/遊びなれてる人みたいに」 1978.07.07 トリオ B-134
「セザンヌの絵」 高見知佳
EP 「セザンヌの絵/しのび逢い」 1979.11.1 コロンビア PK-177
「てがみ」 日吉ミミ
EP「てがみ/1/2」1979.11 ビクター SV-6659
「流されて」 園まり
EP 「流されて/出来ごころ」1978.8 ワーナー・パイオニア L-236E
「折り返し悲しみ行き」 小柳ルミ子
LP 『素顔のまま』 1978.11.25 SMS SM25-5001
「悲しみよこんにちは」 アグネス・チャン
LP 『ハッピ-・アゲイン』 1978.09 ワーナー・パイオニア L-10131W
「面影ジプシー」 結城しのぶ
「夜桜見物」 結城しのぶ
LP 『未知案内』 1980.1 ワーナー・パイオニア L-10163E
「一枚の絵」 桜田淳子
LP 『一枚の絵』 1979.06.01 ビクター SJX-20127
「Mr.レイン」 高見知佳
EP 「Mr.レイン/少しはわたしを好きでしたか」 1979.8.1 コロンビア PK-165
この初めてのライブ・アルバムで、多くの提供曲の中から選んだ10曲をセルフカバーしています。高見知佳への提供曲が2曲(「セザンヌの絵」「Mr.レイン」)、また結城しのぶへの提供曲も2曲(「面影ジプシー」「夜桜見物」)入っていることが注目されます。
西島三重子さん提供の代表曲、「うぬぼれワルツ」と「折り返し悲しみ行き」も選曲されています。
曲提供の時期は1978年と1979年が中心でした。西島三重子さんは1978年に『かもめより白い心で・・』、1979年は『水色の季節の風』、『シルエット』とアルバムを発表していた時代です。
年ごとの発表曲を見ると、自身のアルバムと提供曲を併せて、1978年が23曲、1979年が43曲で(西みつ調べ)、充実した時代であったことがわかります。
『記憶の時間』が発売された1982年は、テイチクに移籍して3枚目のアルバム『IMAGE』が発売になった年で、西島三重子さんは32歳になっています。アグネス・チャン「悲しみよこんにちは」、高見知佳「Mr.レイン」などの若々しい曲も違和感なくセルフカバーしています。
今回、改めて発売年を確認して、曲提供からセルフカバーまで3年ほどしか経っていないのに驚きました。
次回に続きます。
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