晴耕雨読とか

本読んだり、いきものを見たり。でも、ほんとうは、ずっと仕事してます。

拾いもの

2010年09月16日 | 
思わぬ拾いものをしました。



『知られざる宇宙 海の中のタイムトラベル』(大月書店/フランツ・シェッツィング著)。

丸善の海の棚で偶然見つけてぱらぱらするうちに、
この著者が、『深海のYrr』(ハヤカワ文庫)と同人物であることに気づきました。

いや、正直なかなか気づかなかったですね。
著者名を確認するために、ハヤカワ文庫の棚まで行きましたから。。。

日本の出版社が、せっかくの著者の本をまったく紹介していないのです。
本文では原著のカタカナ表記で、あとがきにも著者紹介にも日本語版の紹介はなし。
訳者があとがきに「イルルが…」と書いてあったけれど、
「いや、それはイールだから」と突っ込みを入れてしまいました。
確信犯か、大人の事情か?? ま、どうでもいいか。

『深海のYrr』は前に読んで、なかなかおもしろい壮大な海洋SFで、
内容的にどっからフィクションなのか、
よくわからない…という感想をもっていました。

で、今回見つけた本は、その『深海のYrr』を書くための取材ノートをまとめたサイエンス・ノンフィクションとのことで、これは期待できると思ったのです。

海の話をするのに、たしかにその通りだと思いますが、ビッグバンからはじまります。
軽い口調で語られる宇宙と地球と生命の話。ああ、当然海の話。

なんといっても642ページ、本体価格3800円……。
買うのにちょっとだけ勇気がいりましたよ。
当分楽しめますね。