フィレンツェの麦わら帽子/国立音大2015
作曲:ニーノ・ロータ、演出:中村敬一
指揮:河原忠之、演奏:オペラプロジェクト・オーケストラ
出演:
ファディナール(主人公) :金山京介
エレナ(花嫁) :高橋薫子
ノナンクール(花嫁の父) :久保田真澄
ヴェジネ(主人公の叔父) :千葉祐輔
フェリーチェ(主人公の従者) :瀧川幸裕
ボペルテュイ(アナイーデの夫):小鉄和弘
アナイーデ(浮気夫人) :小林菜美
エミーリオ(浮気相手の軍人) :清水勇磨
シャンピニー男爵夫人(麦わら帽子の元所有者):中川香里
アキッレ・ディ・ロザルバ(男爵夫人の友人):鈴木雅人
ミナルディ(バイオリン奏者) :伊藤太郎
帽子店の女性 :水野裕子
警備隊員 ;秋山和哉
警備隊伍長 :森田学
全体的に明るく楽しい雰囲気に満ちて美しいオーソドックスな4幕ものの喜劇。しっかりとした序曲があり、2つ合唱による間奏曲(インテルメッツォ)もある。序曲はフィガロの結婚のようなテンポの速い元気で迫力のある演奏だった。全体に重唱や合唱が多く、シャンピニー男爵夫人の重唱とエレナの重唱が良く、合唱はベッドの所のものや帽子屋のものが面白かった。最後のフィナーレの合唱はソリストが少し絡んで美しく展開する音楽で最後はフェードアウトするようにして消えて行く。少し現代的な終わり方だった、この最後の合唱が一番の聴き所だった。
金山京介はでずっぱりと言っていいほど出番が多く大変だったが、元気に動き回って歌もしっかりしていた。この役がこのオペラの心棒。高橋薫子の花嫁役はやや目立たない無色な役だったが演劇的な歌いかたで情熱的に演じていた。久保田真澄はもの凄く大きな金槌のような強力なバスで迫力があった。千葉祐輔はずっと腰をまげて年寄りの役をコミカルに演じた。小鉄和弘は迫力があって安定している。イライラしっぱなしの芝居が良い。小林菜美は声が美しいソプラノだが、役はややダーティな中年女性。清水勇磨も迫力があって良かった。小林菜美との芝居も良いアンサンブルだったと思う。中川香里は安定して美しいメゾで、ゆったりと余裕の雰囲気でこの天然な感じの男爵夫人を演じた。この場面はちょっとオペレッタを見ているような気分だった。鈴木雅人は真面目そうなしっかりしたテノールで安心感があった。伊藤太郎はバイオリニストらしく、劇中に舞台でバイオリンの独奏をして舞台上で歌手達を躍らせる役。
オーケストラの演奏は元気があって、そして合唱とのアンサブルも美しかった。
盛りだくさんな感じのオペラで楽しい美しい重唱と合唱がたくさん聴ける。もう一度と言わず何度でも見て見たい。
国立音大のオペラ演奏研究部門の研究成果発表公演。
15.03.05 国立音大講堂大ホール
作曲:ニーノ・ロータ、演出:中村敬一
指揮:河原忠之、演奏:オペラプロジェクト・オーケストラ
出演:
ファディナール(主人公) :金山京介
エレナ(花嫁) :高橋薫子
ノナンクール(花嫁の父) :久保田真澄
ヴェジネ(主人公の叔父) :千葉祐輔
フェリーチェ(主人公の従者) :瀧川幸裕
ボペルテュイ(アナイーデの夫):小鉄和弘
アナイーデ(浮気夫人) :小林菜美
エミーリオ(浮気相手の軍人) :清水勇磨
シャンピニー男爵夫人(麦わら帽子の元所有者):中川香里
アキッレ・ディ・ロザルバ(男爵夫人の友人):鈴木雅人
ミナルディ(バイオリン奏者) :伊藤太郎
帽子店の女性 :水野裕子
警備隊員 ;秋山和哉
警備隊伍長 :森田学
全体的に明るく楽しい雰囲気に満ちて美しいオーソドックスな4幕ものの喜劇。しっかりとした序曲があり、2つ合唱による間奏曲(インテルメッツォ)もある。序曲はフィガロの結婚のようなテンポの速い元気で迫力のある演奏だった。全体に重唱や合唱が多く、シャンピニー男爵夫人の重唱とエレナの重唱が良く、合唱はベッドの所のものや帽子屋のものが面白かった。最後のフィナーレの合唱はソリストが少し絡んで美しく展開する音楽で最後はフェードアウトするようにして消えて行く。少し現代的な終わり方だった、この最後の合唱が一番の聴き所だった。
金山京介はでずっぱりと言っていいほど出番が多く大変だったが、元気に動き回って歌もしっかりしていた。この役がこのオペラの心棒。高橋薫子の花嫁役はやや目立たない無色な役だったが演劇的な歌いかたで情熱的に演じていた。久保田真澄はもの凄く大きな金槌のような強力なバスで迫力があった。千葉祐輔はずっと腰をまげて年寄りの役をコミカルに演じた。小鉄和弘は迫力があって安定している。イライラしっぱなしの芝居が良い。小林菜美は声が美しいソプラノだが、役はややダーティな中年女性。清水勇磨も迫力があって良かった。小林菜美との芝居も良いアンサンブルだったと思う。中川香里は安定して美しいメゾで、ゆったりと余裕の雰囲気でこの天然な感じの男爵夫人を演じた。この場面はちょっとオペレッタを見ているような気分だった。鈴木雅人は真面目そうなしっかりしたテノールで安心感があった。伊藤太郎はバイオリニストらしく、劇中に舞台でバイオリンの独奏をして舞台上で歌手達を躍らせる役。
オーケストラの演奏は元気があって、そして合唱とのアンサブルも美しかった。
盛りだくさんな感じのオペラで楽しい美しい重唱と合唱がたくさん聴ける。もう一度と言わず何度でも見て見たい。
国立音大のオペラ演奏研究部門の研究成果発表公演。
15.03.05 国立音大講堂大ホール
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