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カバレリア・ルスティカーナ、道化師/コッチャ劇場2024

2024-08-26 | オペラ
カバレリア・ルスティカーナ、道化師/コッチャ劇場2024

作曲:マスカーニ、レオンカバッロ
指揮:Fabrizio Maria Carminati
演出:Matteo Mazzoni
装置:Matteo Capobianco
衣装:Roberta Fratini
演奏:Filarmonica Italiana
合唱:Schola Cantorum San Gregorio Magno
出演:
サントッツァ:Cristina Melis
トゥリッドゥ:Zizhao Guo
アルフィオ:Marcello Rosiello
ルチア:Giorgia Gazzola
ローラ:Mariangela Marini

ネッダ:Alessandra Adorno
カニオ:Gustavo Porta
トニオ:Marcello Rosiello
ペッペ:Christian Collia
シルビオ:Andrea Piazza

サントゥッツァは高音がよく出て綺麗な声。トゥリッドゥは気迫が感じられる強い声。ルチアは安定した強い声で、毅然とした芝居が良かった。アルフィオは気品のある声で、芝居も紳士的な感じ。声も響きが美しく、オーケストラに負けない声量がある。ローラは安定感のある美しい声。

カニオは声量があって、芝居も歌も全力でがんばっていた。ネッダは安定感のある綺麗な強い声。芝居の動きにメリハリがあって良かった。明るく楽しいキャラクターを演じた。トニオはアルフィオと同じ歌手。特に出だしの口上はクリアに歌って気持ちが良かった。ペッペは綺麗な声で控えめな芝居。シルヴィオは安定感があって高音が美しい。

合唱は迫力のある綺麗な声。演奏は弦楽の美しい響きが印象に残った。やや、急ぎ足の演奏に感じられた。

舞台上のセットは岩場風の崖に横穴が3つほど開いたもの。上手には岩場が2個ある。ここに色々な映像をプロジェクションマッピングして様々な場面を作り出していた。

教会の合唱場面では舞台裏での合唱に合わせてマリア像を先頭にした行列が舞台を横切る。合唱団は庶民的な衣裳で上手から出てくると舞台全体に並び、祈りながら合唱する。敬虔で神聖なイメージが強く伝わって来た。間奏曲は岩場の上でローラとトゥリッドゥが逢引しているシーンを背景に明るくロマンチックに演奏された。

最後の場面は決闘場面を見せる事なく、トゥリッドゥの死体がルチアとサントッツァの前に運び込まれる。ルチアはサントッツァをはねのけるようにして怒りをサントッツァに向ける。そしてトゥリッドゥの上に突っ伏して嘆き悲しむ。

パリアッチは同じ舞台セットで、海辺の岩場をイメージしたプロジェクションマッピングが使われた。最初の口上では、子供達が会場中央の通路前方に集まってそれを聴くという設定だった。サーカス一団は小船に乗って下手からやって来る。その後は、小船は上手に固定される。

ネッダのアリアの後のネッダとトニオのやり取りの重唱が良かった。ネッダとシルビオとの重唱も良かったし、ネッダとカニオとのやり取りも良かった。

最後のトニオのセリフ、La commedia e finita! が会場に劇的に響いた。

24.05.10 コッチャ劇場/ノバラ

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