二銭銅貨

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カプリッチョ/MET10-11舞台撮影

2011-09-07 | オペラ
カプリッチョ/MET10-11舞台撮影

作曲:R.シュトラウス
演出:ジョン・コックス
指揮:アンドリュー・デイヴィス
出演:マドレーヌ:ルネ・フレミング
   音楽家フラマン:ジョセフ・カイザー
   詩人オリヴィエ:ラッセル・ブローン
   演出家ラ・ローシュ:ピーター・ローズ
   歌手クレーロン:サラ・コノリー
   兄:モルテン・フランク・ラルセン

美しくうねうねと奏でる重奏の中に、青を基調としたフレミングの衣裳が美しく柔らかく、理性的で清涼な印象。マドレーヌの情熱は熱くクール。緩く揺れながらフレミングの芝居が続く。音楽と詩と両方に愛されて、両方を愛し、何か空中で締め付けられているかのように歌う。歌はその情熱を開放するようにパワフルで幸せそうだ。それにしてもフレミングはこの役にぴったり合ってる。青く燃える炎。

音楽が先か、詩が先かの議論を中心に置いて、オペラをネタにした登場人物による議論そのものを歌にしたオペラ。いわゆる楽屋オチという感じの仕立て。

最初の弦楽六重奏はいくらか調子が出ていない感じだったが、最後の月光の曲のあたりは美しいオーケストラになっていた。

11.08.16 東劇


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