二銭銅貨

星の数: ☆良い ☆☆すごく良い ☆☆☆激しく良い ☆☆☆☆超激しく良い ☆☆☆☆☆ありえない

13国立劇場2月/妹背山婦女庭訓/文楽

2013-02-17 | 歌舞伎・文楽
13国立劇場2月/妹背山婦女庭訓/文楽
(第3部)

妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん)
道行恋苧環(みちゆきこいのおだまき)
鱶七上使の段
姫戻りの段
金殿の段(きんでん)

クルクルと良く廻る苧環の高速回転が不思議で、どうやって廻しているんだろうと不思議に思う。苧環の赤い糸、白い糸が何やら無邪気でゆるい童話の物語のようでありながら、最後はどうもつれなくて残酷。前半の我之助と雛鳥の話と同じだ。全体を通して妹背山婦女庭訓というのは酷薄な話が続く物語だ。

文字久大夫に錦糸、咲甫大夫に宗助はいつもと違う組み合わせのような気がした。最後は英大夫に清介。清介は美しい三味線に気合が良く入って迫力ある演奏だった。英大夫も堂々とした語り。錦糸、宗助にも迫力ある気合を感じた。

紋壽のお三輪は元気良く庶民的、和生の求馬はおとなしく上品。勘彌の橘姫は、お三輪にはりあう気丈な気持ち。玉女の鱶七は大きく軽やかな芝居で落ち着いていた。

官女4人の頭が個性的で面白く、ちょっとそれらが出る場面場面は明るくコミカルな感じだった。

13.02.09 国立劇場

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 13国立劇場1月/夢市男達競/... | トップ | 仮面舞踏会/東京文化会館(... »

コメントを投稿

歌舞伎・文楽」カテゴリの最新記事