二銭銅貨

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ラ・ボエーム/東京音大2012

2012-10-13 | オペラ
ラ・ボエーム/東京音大2012

作曲:プッチーニ、演出:粟國淳
指揮:広上淳一、演奏:パルピニョール・オーケストラ
出演:ミミ:相島百子、ロドルフォ:倉石真
   ムゼッタ:鈴木玲奈、マルチェッロ:土屋繁孝

丁寧な演出で細かいところまで音楽が良く演出に反映されていた。ラストの演出はそのまんまだったけれど、良かった。ミミのこときれる瞬間からロドルフォが気づくまでの間の演出が重要なんだと感じた。このドラマは元が良いんだから、演出もそのまんまでいい。低予算美術で舞台も狭く大変そうだったけれども、その中でめいっぱい頑張っているように思えた。舞台衣装の1つ1つがちゃんとしていたのが良かった。

演奏は歌手と一緒の歌っているようなメリハリのある演奏で元気が良く、一部にやや歌手より先走っているような、歌手のほうが追いかけているような印象のところもあった。

ミミの相島は中音が良く出ていて、情のある美しいミミの声に感じた。ロドルフォの倉石も中程度の高さの声が良く出て真面目な感じのテノールだった。ムゼッタの鈴木は高音が良く出る、元気良くきびきびした感じの歌だった。マルチェッロの土屋は安定感のあるバリトン。コッリーネの金子慧一も良く声の出る安定したバリトンで外套の歌では盛大な拍手があった。

12.09.23 東京音大100周年記念ホール


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