ひんやりと唐突に
思考の空白に雪が降る
ちらちらと切片が
冷たさかあたたかさか
判別のない夕暮れの空気に
まぎれ、消える
やまない…やまない…
静かに降り積もりながら
僕を囲み封じ込んで
いつの間にか
守られたような安全な部屋
中は暖かい
少し赤い指先
滲んでいる涙と
詰まりかけた鼻
夜が進むのに
暗闇を明るんで雪明り
街頭がいつもより
幻想にまかれて煙る
そうだね
甘い香りがいい
バニラとか
桃とか
紅茶の中に溶かしたい虚無とか
絶望とか
いいね
五感しか頼れない今夜
雪を見ている
厚い木のテーブルに寄り添って
思考の空白に雪が降る
ちらちらと切片が
冷たさかあたたかさか
判別のない夕暮れの空気に
まぎれ、消える
やまない…やまない…
静かに降り積もりながら
僕を囲み封じ込んで
いつの間にか
守られたような安全な部屋
中は暖かい
少し赤い指先
滲んでいる涙と
詰まりかけた鼻
夜が進むのに
暗闇を明るんで雪明り
街頭がいつもより
幻想にまかれて煙る
そうだね
甘い香りがいい
バニラとか
桃とか
紅茶の中に溶かしたい虚無とか
絶望とか
いいね
五感しか頼れない今夜
雪を見ている
厚い木のテーブルに寄り添って
うっとり
静かに寒い感じがいいですね…
甘い香りがしてきます…
コメントありがとうございます!
この冬は、神戸でも雪がちらちら降ることが多くて
6年ほど住んでた新潟のカフェなんかを思い出しまして。
粉雪亭っていう紅茶専門店があり、いまはなくなってしまったんですが
そこのキーマンが絶品でした
私のキーマンの味覚のデフォはそこでした。
雪の降り積もる歩道をひとり歩いて、暖かいカフェに入り
詩を書きながら、窓の外を見ている…
…という記憶が、雪を見てたらふと蘇り、こんな詩が。
静かで寒くて甘い香りが伝われば、もう本望です
ありがとうございます