日高見製作所 業務日報

「鉄分」欠乏中。。

ものつくり小学校 ~ミニ四駆~

2007年10月24日 00時18分42秒 | 日記
10数年ぶりに、市内の模型店に行った。
最初に行ったのは小学生の頃。
ガンプラやらチョロQやらNゲージやらを買いに通った店である。

その後、遠方の店に行くようになり、足が遠のいてしまっていたのだ。

今回、その店に行った理由は、ジオラマ(レイアウト)用の材料を見に行くことともう一つ、息子にプラモデルを購入させることであった。

久し振りの店内は改装されていて、鉄道模型のショーケースが店内の6割を占めていた。
私が通っていた頃は鉄道模型2割、プラモデル6割、ゲーム等の玩具2割といった配分だった。

そんな具合に、鉄道模型に重点が置かれた店内、情景用の商品の品揃えも以前よりも遙かに充実していた。
まあ、専門店に比べれば点数は少ないが、隣市にあるラオックスや立川市のビックカメラよりも充実している。
品揃えが確認できたことで、私の用事は終わり。
ジオラマ用にトミーテックのザ・バスコレクション ミニバス編Vol.1を購入する。

続いて、息子のプラモデルである。
夏の帰省で親戚回りをした時に、あちこちで「花火代」をもらっている息子。
その一部を使って、生まれて初めてのプラモデルを購入するのだ。

店舗奥の棚に並んだ様々なプラモデルの箱を眺める息子。
おもむろに一つの箱を引き出した。
そして、
「これ、お父さんが持っている本の船だよね?」
と訊いてきたので箱を見てみると、「駆逐艦 雪風」と書いてあった。
たしかに本棚に「駆逐艦『雪風』」という文庫本が並んでいる。
よく覚えているものだ、と感心しつつ、
「そうだよ」
と応える。ついでに、これは日本海軍の軍艦で、今はもう解体されてしまっている、ということを簡潔に伝える。さらに、ウオーターラインシリーズは部品点数が多いことも伝える。

続いて息子が目をつけたのは、1/72の飛行機モデル。
「あそこの『九九』なんとかって書いてある飛行機を見たい」
というので、箱を取って見せる。
それは「九九艦爆」、海軍の九九式艦上爆撃機のプラモデルである。

近くにはYS11や、F-4ファントムなどの見覚えのあるモデルも並んでいるのだが、なぜか「九九艦爆」が気になったらしい。

お父さんとしては、雪風も九九艦爆もストライクゾーンなのだが、作るのは息子なので、部品点数や塗装の手間などを説明して断念させる。

結局、初心者でも簡単に組み立てが出来るものとして選んだのは、一世を風靡した田宮模型の「ミニ四駆」シリーズであった。
これは接着剤を使わずに組立てられる、付属のシールを貼れば塗装も不要という、始めてのプラモデルにちょうど良い。
その中から息子が選んだのは F-18 ホーネットJr

かつて電動2WDのRCバギーとして発売されていた「ホーネット」を、ミニ四駆したもの。

どこが気に入ったのかは聞いていないが、かつてホーネットやグラスホッパーに憧れた者にとって、この選択はとても嬉しいものであった。

そうして購入してきたホーネットjr。
学校の宿題を終えてから、組立て開始。



説明書をチラ見するだけで組立てていく息子。
当然、組む順番を間違えては後戻り、組み付ける場所を間違えては後戻り、と文字通り紆余曲折しながらの作業である。

そんなこんなで、ようやく完成。



車体が真っ黒だが、これは本人が「シールは今、は貼らない」と言ったため。
近未来物の映画で、悪役として出てきそうな雰囲気になっている・・・。

さて、次は接着剤を使うモデルか?
それとも、もう少しミニ四駆を増やして、高尾か川越でレースに挑戦するか?

とにもかくにも、「物を作る楽しさ」を知ってほしい、覚えてほしい、続けてほしい。
プラモでなくても良い。粘土でもいいし、毛糸やビーズだっていい。
「楽しいこと」の引き出しに、サッカーやゲームの他に「自分でなにかを作ること」も入れておいてほしいのだ。


息子へ。
お父さんはずっと、覚えているよ。
始めて組立てたミニ四駆に電池を入れて、部屋の床を走らせた時のキミの言葉を。

「動いた!速い!」

その時の感動を覚えていてほしい。
そして、これから先もその感動を味わってほしい。

さあ、次はなにを作ろうか。
おや、ここにジオラマ作りで使った紙粘土の余りがあるぞ