どーも。
毎度のお運び、ありがとうございます。
本日も少々のお時間を頂戴いたします。
え~、さて。
私の勤め先には、来客用に「
カップ式ベンダーマシン(※)」が置いてありまして。
来店された方に、セルフサービスでお好きな飲み物を召し上がっていただく、という仕組みですな。
小さなお子様などは、「ロハでジュースが出てくる」と大変に好評、親御さんは虫歯が心配になる、てな機械であります。
あ、今時「ロハ」なんて言葉も使わなくなりましたな。「ロハ」を縦に書くと「只(ただ)」と読めますね。
まあ、古い人間が使う言葉であります。
話を元に戻しまして。
先日、おいでになったお客様。ご年輩の男性でありました。
その方、ホットコーヒーを召し上がったあと、おかわりをご所望でありました。
そこで、ベンダーの前へご案内いたしまして、お好きな飲み物のボタンを押してください、と申し上げたのでございますな。
お客様は「では、アイスティーを」とおっしゃいまして、ボタンを押されたのでございます。
するってぇと、紙カップがセットされる音に続いて、飲料が注がれる音が聞こえてまいります。
やがて取り出し口の扉が開きますと、カップの中には大変おいしい飲料がなみなみと入っている、という寸法でありますな。
さて、その様子をご覧になっていたお客様がおっしゃいました。
「便利な世の中になったものだね。ボタンを押すだけで飲み物が出てくる」
わたくしは、
「そうですねぇ。便利になものですねぇ」
とお返事をいたしまして。
すると、続けてお客様はこうおっしゃったのでございます。
「こんなふうに、あんたの嫁さんになる人も出てくるといいねぇ」
・・・・・・。
「・・・あー、そーですねー(棒読み)」
・・・お客様の目に、ワタクシはどのように映っておったのでありましょうか。
未婚に見えましたか。そうですか。
自販機で嫁さん買わにゃならんような人間に見えましたか。そうですか。
実はその時、
「いやぁ、嫁なんて面倒なものは一人いれば十分です。子供も二人いますが、なにか?」
って、言葉が唇の内側まで出てきたんですが、なんとかこらえました。
えぇ、客商売ですもの。飲み込みますとも。
まあ、飲み込んだものをここで吐きだしているわけですが。
※ベンダーマシン:リンク先にあるような機械が置いてあるわけです。表示されるページに掲載されている機械は、私の勤め先に設置されているものとはちがうメーカー、機種です。
補足:ってゆーか言い訳を今のうちに。ええと誤解される方はいらっしゃらないと思いますが「嫁なんて面倒なもの」という表現は「言葉のあや」ってやつで一つよろしく。