日高見製作所 業務日報

「鉄分」欠乏中。。

あまりに秀逸であったため、著作権を無視して無断転載する

2005年05月11日 00時11分00秒 | from携帯電話
引用開始>
魎)ねえ、もうすぐ電車って乗れなくなっちゃうんでしょ?
西)?? どうして?
魎)だってボルスタレスの台車がもっと増えるから!
西)!? どうしてそう思うの?
魎)だってそんな(以下略)
<引用終わり

>ここから先はオリジナルです

 尼崎で転覆したJR西日本の207系をはじめとして、旧来の鋼板製車体に変わり、アルミニウムやステンレスといった軽い車体を採用した電車が増えている。
 軽い車体は調達コストの引き下げ、軌道への負荷軽減による補修コストの引き下げ、小さい力で加減速ができることによる運行コストの引き下げなどの長所があげられる。
 また、「ボルスタレスの台車」も車体と台車の結合方法を変えることにより、さらなる軽量化をもたらす。
 まあいろいろな長所がある構造であったのだが、無知新聞や無知TVの攻撃の対象になっているようである。
 そんな新聞やTVにぜひ報道して欲しいネタをひとつ。現在JR東日本が首都圏を中心に導入を進めている車両群である。これら「最新型」の車両群は「国鉄時代のように20年も30年も使えるような重厚な車両よりも、その時代のニーズに合わせた車両作りができるように耐用年数は10年で、低コストで作れる車両が良い」として、山手線や中央線などに導入されている。
 山手線や京浜東北線で使われている車両では、運転席背後の壁面に銀色の枠がついている。これは、事故の際に運転士が運転台と背後の壁に挟まれて圧死するのを防ぐために、運転台に押された運転士を客室へ脱出させるための設備である。
 まあ、衝突や転覆を前提に車両作りをされても困る…気がするが。。。

尼崎事故についてはいずれまた・・・

我が子からの質問

2005年05月06日 23時48分59秒 | 二枚橋(嫁)のカキコ
それは二人の子供を連れてお買い物に行っていたときのこと。。
スーパーの精肉売り場を今夜の献立を考えながら漂っていたら、
六歳の息子がこう言い出した。
「おかあさん、もうすぐ牛のお肉が食べられなくなっちゃうんでしょ」
「?? どうして?」
「だって、アメリカの牛のお肉が売られるようになっちゃうから」
「!? どうしてそう思うの?」
「だって、そんなお肉食べたら、病気になっちゃうから~」

・・・・我が子の発言になんと答えて良いか、しばし思考停止に陥った母。

日頃、妹とじゃれることと、ポケモンにしか興味がないようにみえた我が子
彼は母や父が見聞きしているラジオやテレビのニュースをどう理解しているんだろうか


福知山線脱線事故の原因は速度超過・・・?

2005年05月02日 01時57分32秒 | ニュース見たり聞いたり
 兵庫県尼崎市を通るJR西日本の福知山線での快速電車脱線転覆事故からまもなく1週間になる。
 事故発生からこれまでの間、さまざまな情報が伝えられている。ちなみに私の情報源は新聞とWEBが中心で、TVからはNHKのニュース10とテレビ東京のワールドビジネスサテライトでの報道ぐらいである。

 さて、新聞でもテレビでもラジオでも話題の中心になっているのは「事故はなぜ発生したのか」であろう。
 事故調査委員会などの発表からは、遅れを取り戻そうとした運転士による速度超過が原因、ということで話が進んでいる。
 今後はさらに脱線時の状況が詳しくわかってくることだろう。
 その情報の中で、いくつか知りたいものがある。私が今感じている疑問点に対する答えがあるかどうか、探してみたい。

 私が知りたいのは、以下の点である。
「列車が100km/hで脱線した理由」である。

 5月1日夜の段階で、事故を起こした列車は曲線半径300m、制限速度70km/hの区間に100km/h前後の速度で進入した、とされている。そのために車体が遠心力で曲線の外側に傾き、脱線したという説明がされている。
 JR西日本は当初、当該区間では計算上133km/hを超えると脱線する可能性があるというデータを出した。このデータは空車状態での計算値であり、実際に乗客が乗っている状態で出したものではないが、速度超過が脱線の原因となることを裏付けるものであろう。
 これに関連した内容で、NHKが放送した特番のなかで工業大学の教授が、
「乗客が乗って重心が上に上がると遠心力が強くなり、脱線しやすくなる。重心の高さによっては、低い速度でも脱線する可能性がある」
と話していた。
 では、事故を起こした列車の重心はどのあたりにあったのであろうか。
 その重心位置は、100km/hで車体が曲線の外側に倒れてしまう位置であったのか。
 5月1日付け毎日新聞(東京本社版)の1面トップに興味深い記事が載っている。
 脱線した列車の1両目に乗車していた毎日新聞社記者の証言である。
 それによると、事故当時の1両目車内は「座席はほとんど埋まり、立っている乗客はまばらな込み具合」であったらしい。
 これの他に、消防や警察による救出活動の記録(死傷者を何人、どの車両から運び出したか)からも、事故当時に何人の乗客がいたのかがわかるはずだ。
 それをもとにして是非、「事故当時の乗車量では○○km/hを超えると脱線する」というデータを出してもらいたい。
 そのデータが例えば、90km/hを超えると脱線する、というものであれば「速度超過が脱線の原因」ということでよいだろう。
 しかし、110km/hを超えると脱線する、というものであった場合はどうなるだろうか。
 その場合は、事故の原因を運転士による速度超過だけ、とすることはできなくなるのではないか。直接の原因は速度超過であったとしても、その他に車両の欠陥、線路の欠陥、なんらかの外部からの物理的要因などが加わったことによる事故であった可能性が出てくると私は考える。
 4月30日付け毎日新聞(東京本社版)の社会面に独立行政法人「交通安全環境研究所」の松本陽・交通システム研究領域長に取材した記事が掲載されている。その中に、
「120km/h以下の速度で脱線することは考えにくく、他にどんな要因があるのか、事故調査委員会の報告を待ちたい」
という談話がある。どのような乗車量を設定して計算されたものかは記載されていないが、100km/h前後の速度では脱線の可能性が低いことを示すものである。
 鉄道会社が線路を作ったときに制限速度を設定する場合は、線路の設計速度に安全率を掛けて設定する。
 例えば設計速度(列車が脱線する速度)が100km/h、安全率0.6とする。この場合の制限速度は60km/hになる。これは、不測の事態。たとえばブレーキの故障や、乗務員の体調急変などが発生したときに制限速度を超えてしまう可能性がある。そのようなときにすぐに脱線する速度とはならないよう、制限速度には余裕を持っているのである。
 JR西日本は事故が起きた区間について、設計速度約130km/hに対し、制限速度を70km/hに設定している。
 空車ならば130km/hまでは脱線しない区間を100km/hで走って脱線した。いくら乗客が乗ることによって重心が上がり、遠心力が大きくなるからと言われても、素直に「はい、そうですか」と言えるだろうか。

 思いつくままに書きなぐってしまったが、とにかく事故調査委員会には「100km/hで脱線した理由」を説明してほしい。
 早い段階で置石の可能性を否定したのだから、速度超過を主原因とする明確な理由が聞けるものと思っている。

牛肉の話題

2005年05月02日 01時56分56秒 | ニュース見たり聞いたり
 事件事故の陰に隠れてしまって、新聞紙面やTVなどで取り上げられる機会が減っているアメリカ産牛肉の輸入問題。
 それでもWebで報道機関やBSE問題を解説しているサイトを見たりしていると、アメリカ側が牛の年齢を肉質で測定することが合理的であると主張していたり、日本の肉処理は全頭検査では検出できない程度の異常プリオンが肉に付着する可能性があったり、といった記事を読むことができる。
 まあ、今しばらくはリスクがあると覚悟をした上で牛肉を食べる必要があるのだろう。

 今日の本題。昼休みに新聞を広げてBSE問題の記事を読んでいた時のことである。
 横から紙面をのぞき込んでいた上司がこうつぶやいた。
『なんでもいいから早くアメリカ産牛肉の輸入を再開して、安い牛丼を食べさせてくれ』
 私は反射的に次のように返した。
『死にますよ?(これは、牛肉に含まれる異常プリオンを摂取することにより変異型クロイツフェルトヤコブ病になるリスクが高まることの意味で、食べたらすぐに死に至るという意味合いではない)』
 それに対して上司はこう言った。
『火を通せば大丈夫でしょ』
『・・・はあ』
 私は返す言葉が見つからなかった。
 これまでにBSE感染牛の肉を食べたことによって変異型クロイツフェルトヤコブ病にかかった人は皆、生肉を食べていたとでもいうのだろうか。
 ハンバーガーのパテは生肉であったろうか。
 加熱処理しても異常プリオンは変質しないからこそ、BSEにかかっている牛の肉は処分されているのではないのか。全頭検査をパスした牛でも危険部位を取り除いて、加工しているのではないのか。

 上司は私と同い年で30代前半であるが、その人物の認識が『火を通せば安全』であるということに私は言葉を失ったのだ。
 BSE問題。無知な者たちの意見を「民意」としてとらえられてはいけない。