日高見製作所 業務日報

「鉄分」欠乏中。。

最期の地へ・・・

2008年02月29日 00時16分16秒 | 鉄道写真
 きっかけは鉄道情報総合サイト「1番のりば」に掲載された「【JR東+鹿島臨海】717系8両廃車回送」という記事でした。
 新幹線の開業に伴う在来線特急・急行の整理によって余剰となった急行用電車を、近郊型に改造して誕生したのが717系電車でした。

 この717系電車は、417系や715系と共に、東北・常磐地区の都市間輸送に従事してきましたが2007年11月に全車、その任を解かれています。
 その後、数編成ずつ鹿島臨海鉄道神栖駅へと回送され、現地で解体作業が行われています。

 上記「1番のりば」の記事は、さらに8両が解体のために神栖駅へ送られたことを伝えるものでした。
 また、記事中に「クハは保存も計画されていたが廃車となってしまった」という一文がありました。これは保存計画が無くなった、ということでしょう。ということは、717系電車はすべて解体されるということです。
 少なくとも私は、そう受け止めました。

 この記事が掲載されたのは25日(月)の夕方でした。私がその記事を読んだのは残業を終えて、一息ついている時です。

 717系が運用を離脱していることはネットに掲載される情報で知っていました。そして廃車後は、これまでに廃車となった車両達(例えば715系)と同じように郡山工場で解体されるのだろう、と思っていました。

 しかし、その認識は間違っていました。どのような事情かは知りませんが、現在は郡山工場では解体作業は行われておらず、鹿島臨海鉄道の神栖駅構内で解体が行われていたのです。

 もう2度と会えないと思っていた717系が、茨城県の南端まで来ている・・・。

 翌26日(火)は定休日です。
 行けば会える。もう一度、717系を見ることができる。

 26日の朝、小学校へ行く息子を見送り、娘が幼稚園の送迎バスに乗るよりも早い時間に出発。首都高と東関東道を通って神栖へと行って来たのでした。

 神栖駅には、8両の717系が留置されており、その内の4両はすでに解体作業が始まっていました。



 クーラーや座席などの取り外し作業が進められていました。



 行先表示機に現れた「仙台」の文字が、寂しさが一層募ります・・・。

 それでも、最後にまた会うことが出来て、良かったと思います。。。




 さて、次週は東北本線のED75を撮りに行く予定です。まあ、天候と体調が許せば、ですが。。
 そういえばJR西日本の新幹線500系も、東京へ来る本数が減るんですよね。銀河到着と500系をまとめて撮りに行くか・・・?

いったい、何が起こったのか

2008年02月28日 01時16分10秒 | 日記
毎度、日高見製作所業務日報をご覧いただき、ありがとうございます。

さて、神栖レポートを後回しにしまして、まずは下の画像をご覧ください。



無料版のgooブログでは、毎日のアクセスIP数と閲覧数(ページビュー)のそれぞれ合計数を知ることが出来ます。アクセス元やIPアドレスなどは表示されません。

ご覧いただいている表の、一番上が2月27日分です。まだ集計結果が反映されていません。
2段目が26日分です。

そして3段目が2月25日分です。

なんなんですか。この「閲覧数2269PV」という数は・・・。

ちなみに、ここ3週間における1週間毎の集計結果もご覧下さい。



たった1日で、2週間分の閲覧数を記録しています・・・。
隅々までご覧になった方がいらっしゃるのですねぇ。。。

それとも、システム障害ですか!?
そっちの方が気が楽ですが・・・。

春なのに

2008年02月22日 23時59分19秒 | 日記
 レイルマガジン誌の編集長が運営しているブログ、「鉄道ホビダス 編集長敬白」「あの“ロクイチ”にもついにその刻が…。」という記事がアップされておりました。

 その中に以下のような一文がありました。

(ここから引用)
「また、「お召機」であるEF58形直流電気機関車(田端運転所所属)の61号機についてはE655系交直流電車投入に伴い廃車対象として保留車となるが、その後「解体or保存」については未定である。」

(引用ここまで)

 現存する機関車の中で唯一、「お召し列車を牽引するため」に製造されたEF58 61号機。1953年に製造されてから、半世紀以上の長きに渡り活躍してきたロイヤルエンジンも、ついに廃車への秒読みが始まります。
 いつかこんな日がやってくるだろうとは思っていましたが、いざ目の前に突きつけられると、やはり大きな衝撃を受けるものです。。
 また「『解体or保存』については未定である」というのも、衝撃を大きくする作用をしてくれます。
 ロイヤルエンジンは解体にはならずに横川か大宮、もしくはどこかの機関区に保存されるものと思っていました。しかし、JR東日本の発表からは「解体」の可能性もある、ということになります。

 また、JR東日本の田端機関区に配置されているEF81やEF65の一部が保留車に、寝台特急に使われていた24系25型客車31両が廃車、「夢空間」3両とジョイフルトレインの先駆けとなった「ゆとり(元サロンエクスプレス東京)」6両も検査期限切れをもって廃車になるとのこと。

 また、JR貨物では信州のEF64や東北のED75の運用が大きく変化するらしく、国鉄型機関車にとっては「春の嵐」が訪れようとしています・・・。


※本日添付の画像は、横川機関区跡地に保存されているEF58 172号機


2月28日追記
いぶきダンナさんのブログ「茶の間にて」に、EF58 60号機の写真が掲載されています。
荷物列車を牽引する姿をぜひ、ご覧下さい。

「湊」が俺を呼んでいる 2月11日 ~茨城交通 湊線~

2008年02月17日 23時57分35秒 | 日記
 国鉄型車両の姿を求めてさまよう日高見製作所一行・・・っていうか、二枚橋一人が追いかけているのですが・・・。

 そんな二枚橋がアクアワールド大洗をエサに、家族を連れてきたのは茨城県ひたちなか市を走る茨城交通・湊線。
 常磐線の勝田駅を起点に、太平洋岸の阿字ヶ浦までの14.3kmを走っている路線です。

 この茨城交通には旧国鉄のキハ20系気動車と、その類似車が在籍しており、その車体は国鉄色をまとっています。
 首都圏で国鉄色の気動車が現役で走る希有な路線である湊線。
 ひたちなか市東部の田園風景を走るキハ20系気動車の姿を求めて訪れたのでした。
 結果から申し上げますと「惨敗」です。国鉄色の3両はみんな、那珂湊の車庫でお休みでした。
 しかも、国鉄準急色に塗られたキハ2004は他の車両の陰に隠れて、車体がほとんど見えず・・・。
 この旧型車両達、経営移管後も走ってくれるのでしょうか。走るのであれば、再訪するのですが・・・。



 さて、湊線の旅の話を始めましょう。
 前日、アクアワールド大洗で遊んだ後、茨城交通湊線の金上駅近くの宿に泊まりました。
 11日は早起きしていろいろとがんばってから、宿で朝食をとってチェックアウト。車を勝田駅前のコインパーキングに止めて、駅に入ります。

 ここで、一日乗車券を購入・・・するつもりだったのですが、茨城交通の出札口が見つかりません。
 通常の片道乗車券は、ずらりと並んだJR東日本の自動券売機で購入出来るようですが、とてもお得な一日乗車券は買えないようです。
 どうしたものかと周囲を見渡すと、「湊線の一日乗車券を購入する人は、JRの改札口で係員に申し出てください」という貼り紙を発見。
 そこで、改札口で、
「湊線の一日乗車券を購入したい」
と係員氏に声を掛けると、
「それでは1番ホームへどうぞ」
とのお答えが返ってきました。
 一家4人、切符を買わずにぞろぞろと改札口を通って構内へ入ります。

 エスカレーターでホームへ降りていくと、上野寄りに柵で仕切られた茨城交通湊線のホームがありました。
 ホーム脇に建つプレハブが湊線の駅舎でした。

 窓口で一日乗車券を購入して、湊線ホームへ入ります。まだ湊線の列車は入線していません。
 常磐線を行き交う列車を眺めていると、アナウンスが流れて3710型気動車がやってきました。


(那珂湊駅を出発する3710型気動車)

 10時ちょうど発の阿字ヶ浦行に乗り、終点の阿字ヶ浦まで行ってみます。途中の那珂湊で対向列車と交換して、阿字ヶ浦到着は10時26分。30分弱の行程です。


(阿字ヶ浦駅)

 ここ阿字ヶ浦は、海水浴場への玄関口です。かつては上野からの直通列車も運転されていました。
 上の画像は阿字ヶ浦の臨時改札口です。

 構内には廃車になった気動車が2両置かれていました。羽幌炭礦鉄道から来たキハ221と、鹿島臨海鉄道から来たキハ201です。
 どちらも車体の腐食が進んでおり、いつまでその姿を留めているかわかりません。まだ部品取りなどとして利用する考えがあるのでしょうか・・・。

 子供連れで駅の周りをうろうろしていると、地元の方に声を掛けられました。
 女性でしたのでお年は伺いませんでしたが、80代でしょうか。お年を召された方です。
 「どこから来たのか」「どこに泊まったの」といったよくあるやり取りの後、
「今度は夏に来なさい!今の時期は寒くてダメ。夏においで」
と、おっしゃっていました。確かに阿字ヶ浦や、その周辺のレジャーは海水浴ですから、観光客は夏に来るものなのでしょう。
 「青く輝く田園の中を走る湊線」というのもキレイだと思うので、機会があれば夏に来るのも良いかな、と思いました。

 10時44分。勝田から乗ってきた列車に再び乗り込んで、阿字ヶ浦を後にします。


(湊線の車内にて)

 運転台の窓が低い車両はいいですね。
 ここに立っていると、疲れを感じません。目の前に広がる光景に胸が躍ります。
 ムスコは貫通扉の窓から前方注視。流れる線路を見つめます。

 やがて車庫や工場が併設されている那珂湊に到着。途中下車して国鉄色の気動車に会いに行きます。


(キハ205とキハ37100)

 お目当ての国鉄色気動車は全車、ここで休んでおりました。それでも、その姿を見ることができただけでも、ここまで来た甲斐があります。
 構内を歩き回り、留置されている車両を撮影して改札を出ます。

 改札を出たところで「おらが湊鐵道応援団」という団体がブースを設営していました。
 そこで「湊線乗車証明書」を頂きました。この証明書を「湊線乗車特典サービス店」で提示すると、さまざまなサービスが受けられるそうです。
 一緒に那珂湊の観光マップをもらって、町中へ出ます。

 ここで駅の裏手へ回って、バスの車庫を覗いてから「おさかな市場」へ向かいます。
 市場へ向かう車で渋滞している県道を歩いて市場へ。普段目にすることのないとんでもない価格の魚をたくさん見ました。サンマが25匹で1000円!。産地はさまざまでしたが、おいしそうな魚介類がたくさん並んでいました。

 市場からはひたちなか市のコミュニティバス「スマイルあおぞらバス」で那珂湊の駅へ戻ります。
 14時08分発の勝田行に乗り込んで勝田へ戻って、湊線乗車の旅は終わりました。

 私たちは勝田駅を出て、駅前のコインパーキングへ戻り車に乗り込みます。

 そして向かう先は・・・「那珂湊」です。ほぼ湊線と並行して走る県道を通って「おさかな市場」へ。ここでお土産の調達です。我が家用に子供たちが大好きなサンマのみりん干しを、二枚橋の実家用に干物を少々。
 ちょっと買ったつもりが、さすがは「市場」。発泡スチロールのトレイ2つ分しか買っていないのに、子供たちがそれぞれの袋を重そうに抱えるぐらいの量になってしまいました。

 お魚を買い込んだあとは、もう一度那珂湊の駅へ。ここからは、自家用車での湊線追っかけの旅です。
 那珂湊の駅では、先ほどの途中下車時に撮りこぼした車両を撮影します。


(夕刻迫る那珂湊駅)

 キハやらケハやらを撮影して、高速道路のインターチェンジを目指して北上します。
 その途中、偶然阿字ヶ浦の駅前を通りかかりました。
 ホームには列車が止まっています。すかさず手元のダイヤ(OuDiaで作成)を見ると、まもなく発車時刻。
 駅前に車を止めて、ムスコと二人で線路端へ向かいます。

 やがて踏切の警報機が鳴り出し、遮断機が降りてきました。
 17時12分発の勝田行を見送って、茨城交通湊線追っかけの旅も終わりました。

 車はひたちなか海浜公園近くのインターチェンジから高速道路へ。途中、つくばエクスプレスと併走しつつ、2日間の茨城の旅を終えました。

「湊」が俺を呼んでいる 2月10日 ~アクアワールド大洗~

2008年02月12日 23時59分22秒 | 日記
2月10日と11日の2日間、茨城方面へ出かけてきました。
現地からの携帯電話による脈絡のない投稿も下の方に並んでいます。。

10日の目的地は茨城県にある「アクアワールド大洗」。
企画展のテーマは「深海」です。
公式サイトの企画展紹介ページには「深海ザメの標本にタッチング!」の文字が!

サメに触れる!
それだけで、高速代と入館料の元が取れます。
というわけで、前日の雪模様とはうってかわって晴れ渡った空の下、大洗を目指しました。

到着したのはお昼前。
「混み合う前に」
と、早々に昼食を取ります。

お腹を満たして入館すると、オーシャンシアターにて「イルカ・アシカオーシャンライブ」が始まる時間。
企画展見学を後回しにして、イルカとアシカのパフォーマンスを見に行きます。

        

およそ30分間のライブを見終わって、オーシャンシアターを出ると目の前が企画展の展示室です。

        

真ん中に写っている目つきの悪いヤツは「オオグソクムシ」。
海底の掃除屋さんです。
左は深海調査艇をイメージした模型、右は「ダイオウイカ」の模型です。

ちなみに「ダイオウイカ」はこんな感じ。

        

実物大、ですかね。
とにかく大きいです。

展示室の中には、「オウムガイ」や「チョウチンアンコウ」「キンメダイ」など生体や標本が展示されおりました。
それから水揚げされた「サメ」。こいつには触ることが出来ました。
サメの肌はまさしく「鮫肌」でした。

深海にはこんなヤツもいます。。

        

「タカアシガニ」の剥製です。
こいつも大きいですね。深海の生き物は大きい連中が多いようです。

そして、キュートな目が印象的な、、

        

「オオグソクムシ」ちゃんです!
このコたち、なかなか俊敏な動きをします。
水槽が暗くてシャッタースピードが上げられないため、ブレていない写真がほとんどありませんでした。。
カワイイのになぁ・・・。

さて、深海の生物たちに囲まれて至福の一時を過ごした後は、常設展示を見て回ります。

        

「エトピリカ」を撮影しようと奮闘中のムスコ。
そろそろ隣の水槽へ行きたがっているムスメ。。。

先程、ムスコに貸したコンデジの画像をチェックしたところ、被写体が近すぎて全部ピンぼけでした・・・。

お次は「マンボウ」。

        

この子達を見る度に、ポケットベル時代を思い出します。
10数年前に使っていた東京テレメッセージ社のポケベル「モーラ」は、マンボウをイメージしたデザインでした。

最後は迫力のあるコです。

        

時々、口を開けるんですが、鋭い歯がずらりと並んでいる様子を間近に見ることができます。

以上、アクアワールド大洗リポートでした。
閉館時間までたっぷりと遊んでから、ひたちなかへ移動します。

あぁ、もう20年経ったのか・・・

2008年02月08日 00時24分53秒 | 日記
岩手日報「「心の避難港」20年 盛岡・ことりさわ学園

1期生達はどうしているかねぇ。
「ことりさわ」も「みどり」もそれぞれに独特の雰囲気を持った人間が集まっていたな。

新品の「ことりさわ」がうらやましかったのは忘れない(笑

飛行機好きが何人かいて、航空ファン誌を回し読みしていたっけ。。
三沢空港で撮ったというYS11(第2輸送航空隊所属)の写真を貰ったな。

9日に学園公開・・・。
OBも来るんだろうか。

サンダルアタックの第一人者である高沢先生に、子供らの顔を見せたいなぁ。
まあ、仕事の日だし遠いし、行けないのであるが・・・。

715系1000番台

2008年02月07日 23時59分29秒 | 鉄道写真
旅情あふれるイラストが楽しいブログ「画ブログ」にて、「越前デンシャ旅 【二】  雪の越美北線  〔福井県〕」という記事がアップされました。
雪の中のキハ120が、良い雰囲気を出しています。

さて、その記事の中段あたりに「見慣れないデンシャ」として紹介されているのが、419系近郊型電車です。
これは国鉄末期の頃に列車増発を目指して、新幹線開業などにより余剰となった寝台特急電車を改造して作られた車両です。
もともと特急用で、しかも夜間は寝台車として使う車両を、無理やり近郊型に改造した419系。
原型の581/583系寝台特急電車のファンには、その姿は受け入れがたいものでありました。

初恋の人が同窓会で再会したら、すっかり変わり果ててしまっていた・・・。
そんな感じでしょうか。

それでもつきあってみれば、なかなか良いところもありまして。
と言っても、急速にその数を減らしていった581/583系の面影を求めていただけかもしれませんが。

さて、本日は419系の兄弟分。東北本線で活躍していた「715系1000番台」の画像を貼り付けます。



ホームに人がたくさんいますね・・・。
これ、台風でダイヤが乱れていまして、運行抑止がかかっている時の様子です。
たしか仙台発一ノ関行でした。停まっている駅は花泉駅だったかと。

いつ出発するのかわからないので、駅を出て時間をつぶすわけにもいかず。
かといって、電車の中で座りっぱなしも辛い。
ということで、空模様を見るとかなんとかいいながら、皆さんホームへ出てみる、と。
715系1000番台との組み合わせも、今は昔となりました・・・。




419系は北陸地区で現役、715系0番台は北九州に保存車がある。
こうして「行きたいところ」が増えていく・・・。