肉魔神

野球と本の備忘録

オールドルーキー

2005年09月03日 19時10分42秒 | 映画
レンタルビデオ屋で「スイングガールズ」を借りようとしたら貸し出し中。「シービスケット」も貸し出し中ということで「オールドルーキー」を借りてきた。

実際にあった話で、化学の教師をしながら高校の弱小野球部の監督を務めていたジム・モリスがメジャーリーガーになるサクセスストーリー。1年に1勝しかできなかった部員たちに「もし俺たちが地区優勝したら、監督もメジャーリーグのテストを受けてくれ」と約束させられてしまう。無論、チームは優勝し、モリスは入団テストを受け、合格してしまう。

モリスは83年にブルワーズにドラフト1巡目(全体4番目)指名された左投手。芽が出ずメジャー登板なく87年には解雇される。88年にはホワイトソックスと契約するが、翌年にはまたも自由契約となる。

その後高校教師をして、99年1月にデビルレイズにテスト入団。5試合で4回3分の2を投げ3安打3失点2四球3奪三振、防御率5.79。翌年は16試合に登板。10回3分の1で10安打10奪三振7四球、失点9自責点5。2000年の年俸は20万ドル、通算防御率は4・80だった。

劇中の話によると、最初のプロ生活では80マイル台(129~143キロ)しかでなかった球速が、2度目の入団テストでは98マイル(158キロ)出るようになった、ということだ。

ちなみにモリスのように話としては、少年野球のコーチから復帰したスティーブ・エイブリーがいる。90年代のはじめにマダックス、スモルツ、グラビンらとアトランタで先発4本柱の黄金時代を作った左腕。エイブリーは91年から99年まで18→11→18→8→7→7→6→10→6勝をあげた。03年にタイガースで復帰し2勝をあげた。通算96勝。復帰時には「もう1度挑戦する。8歳の子供たちを相手に投げていたのが、いい練習になったのかな」という粋なコメントを残している。ブレーブスファンとしてはエイブリーの映画も作って欲しい。