肉魔神

野球と本の備忘録

探偵物語

2005年09月01日 17時44分16秒 | 映画
久しぶりにレンタルビデオ屋に行って「探偵物語」を借りてきた。長年心の片隅に松田優作の姿をテレビで見た記憶があったのだが、よく思い出せずモヤモヤがあった。ドラマが放映されていたのが79年9月~80年4月なので、6歳ぐらい。記憶が曖昧なのも仕方ない。

内容はコミカルな刑事(探偵)ものドラマ。コミカルという点で、おそらく後の「あぶない刑事」「トリック」などにも影響を与えたのだろう。松田優作の台詞回しが早すぎて、なおかつ声が小さすぎて、よく聞こえないところがしばしばある。多々アドリブがあったということなので、そのへんはアドリブだったのだろう。

松田美由紀が熊谷美由紀として登場していた。この競演がきっかけになって結婚したのだろうから、好奇の目で見ていた。「いこかもどろか」のさんまと大竹しのぶを見たときのように。また、脇役の岩城滉一や水谷豊ら、脇役の豪華さも面白い。

数年前、偶然ラジオからSHOGUNの「男達のメロディー」が聴こえた。知らない曲のはずなのになぜかなつかしく、20年以上ぶりなのに口ずさめた。幼少期を外国で過ごした帰国子女が、ふとした瞬間にその言葉を思い出すような感覚だろうか。米国で育ったデーモン木暮が以前「なぜか英語がしゃべれてしまう時がある」と話していたことのように。

「男達のメロディー」は79年に放映されたドラマ「俺たちは天使だ」の主題歌だった。探偵物語と同時期の刑事ものドラマだし、SHOGUNは探偵物語の主題歌も歌っている。だから懐かしかったのだ。

人間の脳の記憶力はすごい。意識下で覚えてないことを無意識に覚えているのだから。今度は「俺たちは天使だ」を借りてみよう。