オカ姉のためいき日記

人生色々、ためいき色々。今日はどんなためいきつくのやら・・・?

3月11日からの日々(6)

2011-03-22 15:36:38 | その他
それぞれの人がそれぞれの場所であの時に遭遇した。

家の中、外、車中、電車、高層の建物などなどなど・・・・
皆、恐ろしかったんだ!私だけじゃない!そう自分に言い聞かせる。

友人の娘さんは鮫洲からの帰り地下鉄に入ろうとした所で、鳥の大群が飛び立つ
のを見て〝アレッ??〟と思った瞬間揺れ始めたという。

隆也さんは次のロケ地へ移動中で、埼玉の高速道路を走行中だったという。
普通の道路上の車中でさえ体がもみくちゃになったというのに
高速道路上って・・・・・恐ろしかっただろうな・・・・・
それなのにあくる日には私達にむけてメッセージをだしてくれていたんだね。

今回は遠方の友人達が心配して連絡してきてくれた。ホントにありがとう!
それと同様に東北地方に住む知人達は?と心配になる。

〝〇〇さんや〇〇さんは大丈夫かな?心配だね〟という私の言葉に
オトンはまたまたドライ発言・・・・
〝ここでそんなこと言ってても仕方ないだろう!〟にもう×△××的だ。
そんな会話を聞いていた長男のオヨメちゃんが・・・・
〝被災した地域に親類とかがいたら、そんな言い方はできないと思います〟と
オトンの物言いをバッサリ!!!
そうだよ!親類がいなくたって心配だよ!・・・でも、みんなピリピリしてるな・・・・

もうナーバスな部分は彼には期待せず、自分で確認だ。
盛岡の少し南にいるAさんは家屋、家族共に無事であった。
仙台の青葉区にいる友人にダメもとで電話を入れてみた。

幾度も大きな地震を経験している友人はタフであった。
車検に出した車をガレージから駐車場へ移動させた直後だったという。
そしてすぐにガレージの屋根は崩れ落ちてしまったらしい。

前日にやっと電話が通じて、初めて沿岸部の惨状を知り皆驚愕したという。
3日間全く情報がなかったのだ。
彼女はここ一ヶ月の間に、なぜか普段は口にしないようなお菓子類やカップ麺、
野菜ジュース、水共に1ダースなど自分にしては異常なほどの大量買いをして
その都度ご主人に激怒されていたというが、それが図らずも役にたってしまった。

「亡くなった息子が守ってくれたとしか思えない」と云っていた。
なんとか大丈夫だから!と云いつつも余震で眠れないらしい。
それも震度4、5はしょっちゅうだとのこと!!・・・・なんということだ!

被災された方々の恐怖や辛さが生々しく胸にささる。
生半可な慰めどころか激励すらできない。
くれぐれも気をつけて・・・というのが精一杯だった。
反対に彼女から〝初めてで怖かったでしょ?頑張ってね〟と言われてしまった。

神様、心底お願い!!自然の怒りを鎮めてください!!!


3月11日からの日々(5)

2011-03-22 09:20:59 | その他
見るも無残な原発の状況は更なる緊迫度を増す。
東京にも、計画停電、ガソリン販売規制、店頭から物が消えたりと
アッという間に異様な危機感心理現象に包まれてしまった。

我が家の車もガソリンがほとんどなくなっていた。
オトンにしてはの大失敗だ。
すでにほとんどのスタンドは臨時休業で、さすがのオトンも大ピンチだ。

店は計画停電だということで休むことにしたが、オトンの頭の中はガソリン一色。
あくる日、早朝オトンは自転車であらゆるスタンドの様子を見に行った。
そして〝開いてたぞ、でももうすごく並んでる〟とヒィヒィしながら戻ってきた。
混むのが嫌い、並ぶのが嫌いのオトンだがそんなこと云っていられない。
行ってこ~い〟と私に言われて・・・・
そして・・・・3時間・・・・・よく頑張りました~~エライぞ、オトン!

しかし、ガソリン買占めっていっても一定量しか入らないわけだから
とりあえず皆が入れ終わったら落ち着くのかもしれない。
輸送車両優先には皆協力するに決まってる!
計画停電だって、そりゃたしかに影響は大きいけれど皆我慢するよ!
かえって予定されてて見送りになる方が〝大丈夫なの?〟と心配になる。

岡田達也君のブログに相田みつお氏の言葉が紹介されていた。

奪い合えば足りなくなる。  分け合えば余る

買占めというか買い置きの現象はすでに西の方面でも現れているらしい。
我が家もサクちゃんのオムツだけはひとつ確保させてもらった。
そして懐中電灯はというと・・・もちろんどこにもない!!
しかし、私がいつも寄っている〝オバチャン系お洋服屋〟のレジの横にいつも
6、7cmのコンパクトなLEDライトを売っているのを思い出した(以前1個購入)
ダメもとで行ってみたら・・・・・ありました!穴場だった!
5個あったうち3個を購入。ゴムひもをつけて携帯するようにした。

まさに今の状況は、被災地は後ろの一文、私達は前の一文のようで胸が痛むけど・・・・


3月11日からの日々(4)

2011-03-21 13:41:19 | その他
日増しに被災者の数字が増え、目を覆いたくなるがそむけてはだめ!
ただただ自然の怒りが鎮まるのを、これ以上の犠牲者が出ないよう祈る!

被災者の恐怖に比べたら、自分の体験など塵のようではないか。
しかしそんな想いについていけない現実。
緊張のせいか体がこわばって息苦しい?気がつくと呼吸をしてないんだ!

とにかく何かしなければ・・・・と。
考えてみれば〝地震が一番の恐怖〟としていたにもかかわらず、防災に関しては
全く無頓着であった。

で、居間の中で危険度NO1である飾り棚を徹底的に整理することにした。
香水瓶もミニチュアの細々とした物、ガラス製品・・・・しばらくサヨナラ!
これまた、とりつかれたように片付けた。
オトンはまた、私の様子に異様さを感じたようだが
〝殺風景になるけどいいよね?〟と訊くと〝お前が安心するならいいんじゃない〟

いざという時の持ち物も最低限にまとめた。
そして・・・・
いざという時には逃げる


3月11日からの日々(3)

2011-03-20 15:22:01 | できごと
帰宅困難。

大都市災害の問題点。鉄道各社運転休止。

その日、michaの友人も帰れず我が家にたどり着いた。
ダンナの君も霞ヶ関からの帰宅を諦め会社に泊まることになった。

我が家は築年数が古いせいか揺れがひどかったようだ。
後で聞いたが、物が落ちたり割れたりはないという人が多かった。
羨ましい。

そんな訳でmichaも友人も揺れのひどい我が家にいさせるのはいけない。
michaの自宅はというと、今まで全く地震というものを感じたことがないという。
建築業の大家さんが居を同じくしている。きっと耐震もしっかりと造ったのだろう。

とにかくあんな怖いおもいはさせたくないとmichaも自宅へ帰すことにした。
と、同時に自分もここにいるんだとしたら?と思うと震えがきてしまった。
むり、ムリ、無理!絶対眠れっこない!
私もmichaのところに行く〟と云うと、オトンは???という様子で
〝もう大丈夫だろ?なんでそんなこと云うんだ〟と呆れ顔だ。

〝ママはおかしくなってるよ。目がいっちゃってるもん〟とmichaが説得して
くれたおかげでオトンも納得してくれた。

オトンは強い。 いつもはお互いにけなしあってバトルしてるけど今回は
地震発生の時にいてくれて本当によかったと思う。
強くてドライなのは状況に応じては心強い。
けれど私の今回の〝弱さ〟はオトンにとって意外であったらしく理解するのに
時間がかかったようだ。

micha宅は思った通り人形ひとつ倒れておらず、その夜もほとんど揺れを
感じることはなかった。・・・・でも眠れなかったけど・・・・

深夜に動きだした交通機関で君も2時近くに帰宅した。
自分も疲れているだろうに〝お母さん、ゆっくり寝てください〟と言われ
なぜか急にホッとして眠ることができた。

その君が、あくる日〝ムッとした〟こと。
土曜の夜もmicha宅へ泊まることになり〝オトンもY君も一緒に行って〟と
云う私に、オトンは〝やだよ~だって枕違うと寝られないもん〟と。

<お母さんの気持ちを全然わかってやってないじゃないか~>とだったそうな(笑)

しょうがないやね~~ドライだから、うん!!
・・・・それより、自分。早くなんとかしなくちゃ・・・・
被災した方々に比べたら・・・・です。


3月11日からの日々(2)

2011-03-20 14:26:11 | その他
阪神大震災を上回るM8,8。その後M9,0に・・・・

テレビからは想像以上の大津波が襲い、言葉も出ない映像が流れる。
心の中で、逃げて逃げて逃げてと祈る。

そんな中強い余震が繰り返し、自分の心臓の音でも揺れているようで
もう感覚がおかしくなった。

いろんなことがあった。

・・・・激しい揺れの時・・・・・
飾りだなの上の観葉植物の鉢がずれてきた。
michaが〝ママ~頭にぶつかるよ~〟と叫ぶと、オトンは・・・・
〝大丈夫だ。軽いから〟 こ、このヤロ~~~~

・・・・直後の強い余震の時・・・・
君の作業所から「連絡網を回して」と電話が入る。
更に「迎えに来られない人はこのケータイ番号に連絡して。メモしてください」と。
勘弁してくれ~~~グチャグチャなのにメモする余裕なんてないよ!!!!
みんな~なんでもかんでも迎えにいけ~~~と喉元まででそうになる。
案の定、電話もケータイも繋がりっこない。もうぉぉ各自判断しようよ~~

・・・・余震の中・・・・
もう血の気がひいているのがわかる。
しかし、それから3時間、とりつかれたように片付け動き続けた。一時も休まず。
オトンは時折ソファにデンと座り〝とにかくさ~台所だけ先に片付けてよ〟とせかす。
なんでか?って・・・・
彼の頭の中はすでに〝夕食〟のことを考えていたんだ。
michaの集まりも取りやめになったため、夕食はこの〝おいなり〟でよい。
そーしたら、なんとオトンはみそしるなど作りはじめたのだ。

こんな時に、よくみそしるなんて作る気になるね!!
てっゆーかとか使う気になれないっつーの!

食べておかねばと思ったけれど喉に通らなかった。

ここらへんから私とオトンの精神状態の違いが大きいものだと気付くのだった。