・・・これからの展開がこわい・・・と書いたが
毎回、見終えて心が押しつぶされそうになる。
この回は録画に失敗していてガ~ン!
我慢できずにPCの動画で観た。
隆也さんの作品以外で、このような気になるのは珍しい。
8話の一時間は・・・凄まじかった。
息がつまり、感情移入せざるえない一時間。
余韻とは違うもっと強烈な種類の空気から、今だに
抜け出させてくれないのだ。
そして出演者全員の、まさに撮影現場での役者間に生じる
刺激、役者魂のせめぎあいのような気迫が伝わってきた。
中盤に入り、亜季を殺害した文哉の15年の動きが描かれ始めて
新たな悲劇が?と予想されたが・・・この8話で・・・・
もう、言葉がありません。
自分の内の“殺人欲”にさいなまれ、おののきつつもまさに
堰をきったように人を殺してしまう文哉。
何話かで出てきた文哉の描いた絵・・・湖に女の子が浮かんでいる
あの絵を見てほとんどの視聴者は、文哉のなかの“異常”を
感じたと思う。
自分の犯したことへの罪悪感、反省などというものの域ではなく
その過程に原因はあるのか?もって生まれたものなのか?
最大の不幸ともいえる人格。
このことが被害者家族、加害者家族にとってさらなる悲劇となる。
文哉役の風間俊介さん・・・抱えた爆弾の不気味さがジワジワと
みている側に迫ってきてコワイ・・・
文哉によって二人目の犠牲者となった娘の父親役は、小野武彦さん。
現実を受け入れがたく混乱しつつも必死に平静を保っていたが
文哉の父と妹の双葉の姿を目にして、一瞬にして我に返り
「・・・そうか、あんたにも娘がいたのか・・・俺の、
俺の娘を返してくれーーー」と叫びにかわる姿はもう涙、涙だ。
また不幸な人をつくってしまった。
息子・文哉を訪ねてきたその場で、再びの息子の犯行を知ることに
なってしまった父親役には、時任三郎さん。
これほどの絶望があるんだろうか!?
行きかう車の間を彷徨いながら、激変した15年前のあの日が
思い出される。
「・・これから、また償えるんでしょうか・・・これから・・
15年たっても償えきれてないのに・・・」この父の姿も辛過ぎた。
被害者家族・殺害された亜季の母親、響子。大竹しのぶさん。
「ヘンリー六世」の舞台では絶賛を浴びた。
たしかに際立っていたが、私はそこまで・・という感じだった。
私がひねくれ者なのかなんなのか・・・
だが・・・今回ばかりは脱帽ですね。すごい!
何をもってそう思えるかというと、この役は彼女しかできない。
というか、他の女優さんに演らせたくない。
「ヘンリー六世」の時との違いはその点かもしれない。
4,5話あたりから“これは、ひょっとするととんでもない
大竹しのぶがみられるかも”と思い始めた。
その予感通り、5話での10数分に及ぶ長台詞のシーンに
圧倒され、8話での文哉と対峙するシーンで度肝を抜かれた。
逃走した文哉は響子と向かい合う。
響子の15年間押さえ込んでいた想いが爆発し、文哉の頬を張り
掴み掛かるシーンでの“子を奪われた母”としての大竹さんは
鬼気迫るものがあり、息するのも忘れそうだった。
しかしこのシーンは文哉役の風間君あってのシーンでもあった。
響子に抵抗しつつも困惑し、響子に新たな行き場のない苦しみを
与えるような言葉を放つ。
「湖に浮かぶ亜紀ちゃんはきれいだった・・・・
だから、おばさんはそんなに落ち込まないで・・・・」
よく「被疑者の精神鑑定」ということがある。
これは被害者家族にとって絶望的な苦しみではないかと?
響子は文哉のその言葉にそれを否応なく突きつけられた。
いくら憎んでも怒りをぶつけても責めても何も変わらない
終わりのない苦しみを改めて確信してしまった響子が
身をよじりながら呻く姿が、あまりにもリアル!!
8話のタイトルは「それぞれの覚悟」
そして「それぞれの慟哭」ともいえる一時間だった。
被害者の兄・洋貴と加害者の妹・双葉。
二人の間に「ありえない支え」が静かに進行する。
「死にたい・・」と云う双葉に洋貴は
「誰も知らないところへ(双葉と二人で)いってしまいたい」
立場の違う苦しさを抱えて生きてきた二人。
洋貴のつぶやきは、人間らしい幸せを求める慟哭にも思えた。
このドラマをみて、すぐに頭に浮かんだのは「酒鬼薔薇聖斗」
被害者家族、加害者家族とそこも盛り込んできたとなると
どのような終わり方をするのか??
全くわからなくなってきた・・・・
毎回、見終えて心が押しつぶされそうになる。
この回は録画に失敗していてガ~ン!
我慢できずにPCの動画で観た。
隆也さんの作品以外で、このような気になるのは珍しい。
8話の一時間は・・・凄まじかった。
息がつまり、感情移入せざるえない一時間。
余韻とは違うもっと強烈な種類の空気から、今だに
抜け出させてくれないのだ。
そして出演者全員の、まさに撮影現場での役者間に生じる
刺激、役者魂のせめぎあいのような気迫が伝わってきた。
中盤に入り、亜季を殺害した文哉の15年の動きが描かれ始めて
新たな悲劇が?と予想されたが・・・この8話で・・・・
もう、言葉がありません。
自分の内の“殺人欲”にさいなまれ、おののきつつもまさに
堰をきったように人を殺してしまう文哉。
何話かで出てきた文哉の描いた絵・・・湖に女の子が浮かんでいる
あの絵を見てほとんどの視聴者は、文哉のなかの“異常”を
感じたと思う。
自分の犯したことへの罪悪感、反省などというものの域ではなく
その過程に原因はあるのか?もって生まれたものなのか?
最大の不幸ともいえる人格。
このことが被害者家族、加害者家族にとってさらなる悲劇となる。
文哉役の風間俊介さん・・・抱えた爆弾の不気味さがジワジワと
みている側に迫ってきてコワイ・・・
文哉によって二人目の犠牲者となった娘の父親役は、小野武彦さん。
現実を受け入れがたく混乱しつつも必死に平静を保っていたが
文哉の父と妹の双葉の姿を目にして、一瞬にして我に返り
「・・・そうか、あんたにも娘がいたのか・・・俺の、
俺の娘を返してくれーーー」と叫びにかわる姿はもう涙、涙だ。
また不幸な人をつくってしまった。
息子・文哉を訪ねてきたその場で、再びの息子の犯行を知ることに
なってしまった父親役には、時任三郎さん。
これほどの絶望があるんだろうか!?
行きかう車の間を彷徨いながら、激変した15年前のあの日が
思い出される。
「・・これから、また償えるんでしょうか・・・これから・・
15年たっても償えきれてないのに・・・」この父の姿も辛過ぎた。
被害者家族・殺害された亜季の母親、響子。大竹しのぶさん。
「ヘンリー六世」の舞台では絶賛を浴びた。
たしかに際立っていたが、私はそこまで・・という感じだった。
私がひねくれ者なのかなんなのか・・・
だが・・・今回ばかりは脱帽ですね。すごい!
何をもってそう思えるかというと、この役は彼女しかできない。
というか、他の女優さんに演らせたくない。
「ヘンリー六世」の時との違いはその点かもしれない。
4,5話あたりから“これは、ひょっとするととんでもない
大竹しのぶがみられるかも”と思い始めた。
その予感通り、5話での10数分に及ぶ長台詞のシーンに
圧倒され、8話での文哉と対峙するシーンで度肝を抜かれた。
逃走した文哉は響子と向かい合う。
響子の15年間押さえ込んでいた想いが爆発し、文哉の頬を張り
掴み掛かるシーンでの“子を奪われた母”としての大竹さんは
鬼気迫るものがあり、息するのも忘れそうだった。
しかしこのシーンは文哉役の風間君あってのシーンでもあった。
響子に抵抗しつつも困惑し、響子に新たな行き場のない苦しみを
与えるような言葉を放つ。
「湖に浮かぶ亜紀ちゃんはきれいだった・・・・
だから、おばさんはそんなに落ち込まないで・・・・」
よく「被疑者の精神鑑定」ということがある。
これは被害者家族にとって絶望的な苦しみではないかと?
響子は文哉のその言葉にそれを否応なく突きつけられた。
いくら憎んでも怒りをぶつけても責めても何も変わらない
終わりのない苦しみを改めて確信してしまった響子が
身をよじりながら呻く姿が、あまりにもリアル!!
8話のタイトルは「それぞれの覚悟」
そして「それぞれの慟哭」ともいえる一時間だった。
被害者の兄・洋貴と加害者の妹・双葉。
二人の間に「ありえない支え」が静かに進行する。
「死にたい・・」と云う双葉に洋貴は
「誰も知らないところへ(双葉と二人で)いってしまいたい」
立場の違う苦しさを抱えて生きてきた二人。
洋貴のつぶやきは、人間らしい幸せを求める慟哭にも思えた。
このドラマをみて、すぐに頭に浮かんだのは「酒鬼薔薇聖斗」
被害者家族、加害者家族とそこも盛り込んできたとなると
どのような終わり方をするのか??
全くわからなくなってきた・・・・
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