オカ姉のためいき日記

人生色々、ためいき色々。今日はどんなためいきつくのやら・・・?

ヘンリー六世・その3

2010-04-02 00:27:29 | 上川さん
隆也のお部屋

〝その1〟で〝・・・6時間半・・・長いとも感じなかった・・〟と書いたが
・・・・ヘンリーの存在がなければ、正直・・・キツイ!です。

そして、どうしようもないモヤッとさ・・・・
つまり・・・・
渦の中の ヘンリー六世が軸なのか?

ヘンリー六世を とりまく渦が軸なのか?

後者ならば納得。
前者ならば・・・・ヘンリーの位置づけが弱~い

だったら、どうだったらいいんじゃ~~~と考える。

後半、ヘンリーの独白シーン。
彼は王冠からは幸せを得られなかった。そんな想いを憂い吐露する。
殺伐とした展開の中で、まるで〝別物〟となったこの場面。

別物とは、我を見失った人々の愚かしさから、現実に引き戻される一瞬

もしこの一瞬を感じる場が、各幕にあったならメリハリがつき引き締まり
「ヘンリー六世」の位置づけが明確になっただろうな~と。

そう、あくまで素人考えで、プロの方には一笑に付されるだろうけど。
そんな意味でも私にはヘンリーは、この舞台のオアシスのようでもあった。

蜷川氏は〝他の国の歴史劇なんて面白くもない〟と言い放ちながらも
この作品を上演した。 それは〝現代に通じるもの〟だから??
たしかに現実に何百年を経た今も愚かしい争いは絶えていない。
武器こそ持たずしての醜い争いもだ!

ひょっとしたらシェイクスピアは、はるか先を見通して
警鐘を鳴らす役目として「ヘンリー六世」を描き
あえてタイトルにもしたのかも??と思えてきたりもする。

どこかで敷居が高いと思っていたシェイクスピア。
今回の観劇はいろんな意味で貴重な体験となった。

今度は隆也さんの朗読劇なんていいわね~
大阪公演も頑張って!!