オカ姉のためいき日記

人生色々、ためいき色々。今日はどんなためいきつくのやら・・・?

欲張り??

2009-10-08 23:09:23 | 上川さん
隆也のお部屋

台風で鉄道大混乱でしたね。
今日は休演日だったんだっけ・・・

昨日も雨。  平日で、その雨にもかかわらず・・・
蛮幽鬼」 の新橋演舞場は満席?多分そう

開演前のざわついてる雰囲気が好きです。
緞帳には 「蛮勇記」 「蛮憂記」 と淡く浮かびあがってる。
勇と憂。まるで土門と人々の生き様を指しているかのよう。

開演のお知らせと同時に場内が、まるで潮がひくように静まりかえり
上川隆也は?堺雅人は?早乙女太一は?あの人は?この人は?と
声にならない期待感が充満してるみたい。
みんなの気持ちが〝よそみ〟してないような異様なほどの静まり方に
ちょっと、鳥肌!

粗筋だけの予備知識でも十分。
サジという人物をおかれたことで、むしろ原作とされるものから離れた方がいい。

一回目でほぼ満足しました。時間を忘れた。
実をいうと、私は〝新感線〟のカラーが少々苦手。
でもすぐにそんな危惧は消え去り引き込まれてしまった。

スピード感もあり、全ての場面を見逃せない。無駄のない演出ということか?
スクリーンを使って、時と人の流れがおぼろげに映しだされる。
欲を言えばそれも実際に舞台の上で観たいけど
よい具合に想像をかきたてられる。そんな効果をねらったのかな?

そして今回はまさに〝キャスティングの妙

堺さんの持ち味が最大限に生かされていた!
彼のために、この〝サジ〟という役を用意したの?と思うほどだ!

鉱石のように硬くとがった土門に、まとわりつく布のような!というか
直線に曲線がからみつくように、二人が絶妙な摸様をつくってる。
堺さんの意外な設定のキャラに驚いた。

隆也さんはいくつ引き出しを持ってんだ!?
若き土門の美しさには、しょっぱなから私の目からが大放出
ちょっとヤバイです!!
この〝碧い海〟のような眼から〝冷たく鬼気迫る〟眼に変わっていくのだよ~
体調は万全でしょうか?
 特に声の張り、渇舌のよさが際立っていました。姉はベタ褒めだった
勿論、殺陣も豪快かつ、流れるようでいてキレがある。萌え~だ

新感線の殺陣は独特ですね。
姉は〝殺陣の型と量〟に感心しきり。
私は、その量が多すぎる感があったけど
御三方、それぞれの殺陣シーンを用意すれば、この〝量〟にもなるんだ!

それにピタリとはまって魅せたのが早乙女太一さん。
〝女〟にも扮します。
 これがもう、うっとり、溜息もので私達はラッキーって感じ。
発声がちょっと気にはなったけどガンバッテた。ファンの方も嬉しいね

いつもの新感線の皆さんもさすがに安心してみていられる。
次回もじゅんさんに従いますよ~
惜春役の千葉哲也さんが大人の魅力でいいです。

稲森さんは〝常盤御前〟から〝滝山〟へ!みたい???ちょっと違うか
土門の変貌を嘆き悲しむ姿が真にせまってウルッとさせられます。
ホント、悲しいよね?想い人があんなんなっちゃったらさ!
でもラストのお二人は、ただただ切なく美しいです。

あ、音楽がスンゴくよくて、CD即お買い上げ!しちゃいました!

予想以上によかった!・・・・だから欲がでた

土門が飛頭蛮となってからの復讐の様の場面がもう少しあってもいいのでは?
それをみたかったから!
 後半での〝鬼の激しさ〟の部分に物足りなさを感じてしまった。
隆也さんの圧倒的な〝心理描写〟に頼りすぎていないか?

〝心〟を持たないサジの最終目的というか思惑が
どうしても強く響かなくて、腑におとすのにどーしたものかと正直戸惑った。

土門と美古都、想い合う二人の描写というか、絡みがさびしすぎる。
これはスクリーンから想像を!とされたくないな。
〝幸なとき〟をワンシーンでいいからほしかった。
後に再会した美古都への、土門の嘆き、憎しみの度合いに繋がるのだから。
せっかくの美しい相手役とのツーショットがないのはもったいないし。

うひゃ!褒めちぎってから、これってどーなのよ??って自分でも思うけど
満足度高いからこそ、どーにもザ~ンネンで・・・・
そう、無駄がないから〝じゃぁ、これもあれも付け加えてほしいの~〟なんてね!
もう訳わからん欲張りだ(笑)
ある意味、ネタバレ的になっちゃってですね。スンマセン

さぁ、次に観る時は、この贅沢なは消えるかしら