妖艶の夜桜ライトアップ ~専称寺の枝垂れ桜 ②
やがて、黄昏の向こうで、夜の帳が降りるころ、艶やかな桜へと表情を変えていく。
悪魔のような妖艶と天使のような輝きで私の前に舞い降りた。
妖艶の夜桜ライトアップ ~専称寺の枝垂れ桜 ②
やがて、黄昏の向こうで、夜の帳が降りるころ、艶やかな桜へと表情を変えていく。
悪魔のような妖艶と天使のような輝きで私の前に舞い降りた。
専称寺の枝垂れ桜 ① ~春の宙(そら)いっぱいに広がって
奈良県香芝市の専称寺には樹齢約200年になる江戸彼岸系の枝垂れ桜がある。
専称寺は桜開花時のみ公開されるという小さな隠れ寺だが、一本で境内全体に広がる枝垂れ桜が美しい。
まるで、春の宙(そら)いっぱいに広がった桜のシャワーを浴びているようだ。
専称寺へは最寄りの二上山駅より生活感あふれる路地裏を抜けて数分で辿り着く。
やがて、帳もおりて、ライトアップが始まれば、その妖艶さに息を呑むことになる。次回へ・・・
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九品寺の桜 ~白壁に映える一本枝垂れ
聖武天皇による詔にて行基が開基と伝わる九品寺(くほんじ)は奈良県御所市の由緒ある古刹。
葛城路を行く際には必ず訪れるようになった。
千体石仏と彼岸花が有名なお寺であるが、境内の大きな枝垂れ一本桜が咲く頃も素晴らしい。
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山科・隋心院 ④ ~「花の色は移りにけりないたづらに・・・」
「花の色は移りにけりないたづらにわが身世にふるながめせしまに」は、小倉百人一首の9番目として選出されている小野小町の有名な和歌。
意味は、「桜の花はむなしく色あせてしまった。長雨が降っていた間に」であるが、小野小町はこの桜の花を自分自身に例えて、「私の容姿はむなしく衰えてしまった。日々の暮らしの中で、もの思いしていた間に。」という意味も込められている。
小町のような絶世の美女でも、老いに逆らうことができず、色あせ、衰え、そして滅していく。
小町は「これは世の中の真理であり、変える事のできないもの」として美しくも儚く歌に綴る。
隋心院のある、この界隈は「小野郷」と呼ばれた小野氏が栄えた地域で小町の住居もあったとされる。
真言宗善通寺派の大本山、随心院は991年に仁海僧正により創建されたと伝わる古刹である。
この日は能の間において、奉納「はねず踊り」が執り行われ、明日が本番、舞台で披露される。
カメラマンとしては、本日の方が良かったと思った。
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小町と深草少将の物語 ~山科・隋心院 ③
はねず色と呼ばれる、鮮やかな薄紅色を基調とした襖絵「極彩色梅匂小町絵図」。
小野小町の一生を描いたもので、「だるま商店」という京都の二人組のグラフィックデザイナーによって2009年に完成した。
この襖絵の薄紅(はねず)色は、3月末に見ごろを迎える小野梅園の梅の花と同じ色だそう。
4面からなるこの襖絵は、小野小町の一生を表している。
左から順に…
1枚目は、小野小町が生まれたとされる秋田県での生活の様子。
2枚目は、京都の御所で宮仕えをする様子。
3枚目は、宮仕えを辞めて、随心院で過ごす様子。
4枚目は、全国を放浪する様子。
「今様」の舞が披露された。
今様とは、平安時代に作られた謡曲で、宮中の宴会などでも歌われていたという。
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華やかな「はねず踊り」 ~山科・隋心院 ②
隋心院に伝わる「はねず踊り」には、次のような逸話がある。
昔、深草少将がこの地に住まっていた小野小町を慕うあまりに百夜通いの悲願をこめて通い続けた。
しかし、九十九日目の大雪の夜、ついに代人を仕立てたのが運のつきで少将にはもはや小町の姿をもとめることはできなくなった。
その後の小町は、毎年「はねずの梅」が咲く頃を、老いの身も忘れたように里の子たちと楽しい日々を過ごしたという。
また、少将が通い続けた日数を小町が榧(かや)の木の実でかぞえていたという伝説が残るが、今は隨心院の周辺に数株の古木が茂っている。
はねず踊りは、この隨心院に伝わる小野小町の伝説を主題としたものであるが、童謡や民謡の性質上、これがいつ頃から歌われ踊られたかを知る由もない。
しかし、江戸元禄年間から少なくとも大正時代までは、毎年「はねずの梅」が咲く頃に、里の子たちが家々を訪ねて門内の庭で踊っていたことは明らかである。
クレオパトラ、楊貴妃と並ぶ世界三大美女のひとり、日本の美人の代名詞「小野小町」には、こんなストーリーが残されていた。
はねず(薄紅色の古名)の梅が咲き誇るなか、華やかな衣装の少女たちが唄に合わせ小野小町と深草少将を演じて舞おどる。
特設ステージで執り行われる本番の「はねず踊り」前日に本殿・能の間で「はねず踊り・奉納舞」が執り行われた。
司会の方、小町のような美人さん!と思っていたら、「ミス小野小町」だったそう。
山科・随心院 ① ~「小野梅園」の百花繚乱
随心院は京都市山科区小野にある真言宗善通寺派の大本山で世界三大美女のひとり「小野小町」ゆかりの寺としても知られている古刹。
駐車場から参道を歩くだけで、さすが大本山という豪奢な佇まいに思わずシャッターを切りまくった。
朱華(はねず)色の遅咲きの梅として知られている「小野梅園」があるが、3月末ということで、梅は殆ど終わりかけており、その代わりとでも云うようにレンギョウやユキヤナギ、そして、桜が彩を添えていた。
メジロと桜 ~山科・勧修寺の春
山科の「勧修寺」(かじゅうじ)は平安時代に創建され1,000年以上の歴史を持つ寺院で、平安時代に作られた「氷室の池」を中心に造園された広大な池泉回遊式庭園「氷池園」がある。
久々の参詣だったが、勧修寺には不思議にゆったりとした時間が流れている。
アオサギやマガモなども、まったりと過ごしているようにみえた。
緑の妖精もやってきた。やはり、彼岸桜にはメジロが似合う。
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枝垂れ桜の咲くころ ~山科・岩屋寺(いわやじ)
岩屋寺(いわやじ)は忠臣蔵の大石内蔵助が隠棲して討ち入りの策を練った由緒のある寺で「大石寺」ともいわれている。
参道途中で春告げ花を見つけた。モクレンとムスカリ。
山科盆地が見渡せる大石内蔵助隠棲跡には枝垂れ桜が大きく枝を広げており、たくさんの人が撮影していた。
山門の脇でも、もう一本、枝垂れ桜が咲いている。