生駒・宝山寺 ~緑さやけき薫風の霊場
生駒山の中腹に“生駒の聖天さん”として地元に親しまれている宝山寺(ほうざんじ)がある。
生駒駅から、趣のある瓦屋根の木造旅館、レトロな感じの喫茶店、連なる石畳などがあるノスタルジックな門前町を抜けて、さらに石段を登ると、鬱蒼とした大きな杉木立の中に苔むした古い石灯籠の列がある。
その先には石造りの大きな鳥居がどっしりと構えており、ここをくぐり抜けると、宝山寺の境内に出る。
商売繁盛の神様でもあり、役の行者や弘法大師の修行の地でもあった。
本尊は密教(秘密仏教)特有の仏様である不動明王で、鎮守神として仏教の守護神・歓喜天を祀っている。
お地蔵さんが並ぶ石畳は神秘的な雰囲気に満ちている。
本堂の背後に聳えているのが“般若窟(はんにゃくつ)”と呼ばれる岩山で窪みには弥勒菩薩像が安置されている。
江戸時代の1678年に湛海律師(たんかいりっし)は生駒山の中腹にそびえ立つ巨大な岩山を仰ぎ見て、この地に仏像を刻んで宝山寺を起こした。
長い歴史が刻み込まれた境内には不思議な空気が漂っている。
寺院建築とはかけ離れた和洋折衷の建物がある。
明治時代に迎賓館として建てられた重要文化財「獅子閣」である。
オオデマリが5月の薫風に揺れていた。
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