オマーン Pav.の「大地と人と "水の回廊" 」 ~大阪関西万博 ⑱
赤を基調とした建物に青メインのライティングが印象的なオマーン・パビリオン。
エントランスの細い回廊のガラス天井の頭上には水が流れている。
テーマは「大地と人と水」。とりわけ、 ”水” の確保は乾燥地帯が多いオマーンでは死活問題だったろう。
砂漠や乾燥草原に多くみられる「ワジ」は雨が降った時だけ水が流れる谷。
そのワジや地下水、湧き水を集めて導くのが伝統的な灌漑水路「ファラジュ」である。
فَلَج (ファラジュ=水路) によって、繋がる全ての生命の源である”水”の尊さ、美しさ、貴重さが表現されていた。
オマーンの人々と調和のとれた自然との共存の証として存在する فَلَج (ファラジュ=水路) が「命を救う」というサブテーマにも繋がっている。
名前くらいしか知らなかった国のことを知り、いつか訪ねてみようと思うことこそ、万博の開催意味ではないかと思った。
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