「漆(うるし)のヤマカ」さんと「紙再生工房」さんのコラボは実現するか!?
「伝統工芸の“漆”から、あたらしい“うるし”へ!」をコンセプトに、漆の家庭での消費拡張にも力を入れ、日本伝統の漆文化継承に取り組んでいる会社が平野にある。
平野区西脇の㈲ヤマカさんである。


「人生とともに歩めるのが漆工芸のよさ。時間をかけるほどよくなり、生活の中にぜひ取り入れてほしい」と山田嘉一社長はおっしゃられている。
漆はウルシ科植物の樹液を精製した天然塗料で、一本の木から採れる樹液は200g程度という希少品。
顔料を配合し、鉄分を含ませて酸化させることなどで、赤・黒の色みを出していく。
防水性や防腐・殺菌効果が高く、キズが付きにくいのが特徴。
化学塗料にはない独特の温かみをもっている。
漆塗装商品はアレルギーやシックハウス対策にもなる。
創業76年のヤマカさん、社内の作業所には年期の入った漆配合設備が展示されている。


うるし屋、発祥の地は江戸時代の大坂だといわれている。
綿々と受け継がれてきた伝統と技術を有する㈲ヤマカさんだが、大きな課題も抱えている。
それは、安価で扱いやすい、そして早い、吹き付けの化学塗料に押されて、このままでは漆業界全体が衰退してしまうということだ。
海外では「うるし」はJAPANと呼ばれるほど、日本古来からの伝統文化であった。
日本の心ともいうべき、伝統技術を何とかして、未来へ受け継がれないものか。
ヤマカさんは住宅建材として、漆を用いたフローリング“YamakaDraw”とうるし腰壁を提案している。

また、伝統文化の継承を踏まえ、未来ある子どもたちに漆文化を伝え届けようと考えている。
「漆はかぶれる」という固定観念があるが、扱い方さえ誤らなければ、かぶれることはないという。
もちろん、硬化乾燥したもので、かぶれることは全くない。
ヤマカさんはフローリング以外でも、既成のアイテムを超えて、あらゆる分野で“漆”の挑戦を続けている。



そんな平野のオンリーワン企業である㈲ヤマカさんを私が取材したのが、9月末のことだった。
これからの漆の取り組みとして、鞄など革製品の代用、或いは「和紙」の活用に山田社長が着目されていることを知った。
そこで閃いたのが、特定非営利活動法人もなか会「紙再生工房」さんとのコラボである。
新たなる分野への取り組みや平野ブランドのストーリー性を求める両者のコンセプトもぴったりだ。
現在、紙再生工房の前橋所長と私は例の“絵葉書制作のCB”でタッグを組んでいるので話は早い。
双方の意向が同じなのを確認して、早速、お二人のお引き合わせを実現した。


その場で話し合われたことは企業秘密なので、公開できないが、もしそれらの製品化が実現すれば、革命的なものになると感じた。
もちろん、それまでには長い時間をかけての試行錯誤を要するだろうが、私はそれらが実現すると確信している。
そのとき、少しでもお手伝いできたことを誇りに思いたい。


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「伝統工芸の“漆”から、あたらしい“うるし”へ!」をコンセプトに、漆の家庭での消費拡張にも力を入れ、日本伝統の漆文化継承に取り組んでいる会社が平野にある。
平野区西脇の㈲ヤマカさんである。


「人生とともに歩めるのが漆工芸のよさ。時間をかけるほどよくなり、生活の中にぜひ取り入れてほしい」と山田嘉一社長はおっしゃられている。
漆はウルシ科植物の樹液を精製した天然塗料で、一本の木から採れる樹液は200g程度という希少品。
顔料を配合し、鉄分を含ませて酸化させることなどで、赤・黒の色みを出していく。
防水性や防腐・殺菌効果が高く、キズが付きにくいのが特徴。
化学塗料にはない独特の温かみをもっている。
漆塗装商品はアレルギーやシックハウス対策にもなる。
創業76年のヤマカさん、社内の作業所には年期の入った漆配合設備が展示されている。


うるし屋、発祥の地は江戸時代の大坂だといわれている。
綿々と受け継がれてきた伝統と技術を有する㈲ヤマカさんだが、大きな課題も抱えている。
それは、安価で扱いやすい、そして早い、吹き付けの化学塗料に押されて、このままでは漆業界全体が衰退してしまうということだ。
海外では「うるし」はJAPANと呼ばれるほど、日本古来からの伝統文化であった。
日本の心ともいうべき、伝統技術を何とかして、未来へ受け継がれないものか。
ヤマカさんは住宅建材として、漆を用いたフローリング“YamakaDraw”とうるし腰壁を提案している。

また、伝統文化の継承を踏まえ、未来ある子どもたちに漆文化を伝え届けようと考えている。
「漆はかぶれる」という固定観念があるが、扱い方さえ誤らなければ、かぶれることはないという。
もちろん、硬化乾燥したもので、かぶれることは全くない。
ヤマカさんはフローリング以外でも、既成のアイテムを超えて、あらゆる分野で“漆”の挑戦を続けている。



そんな平野のオンリーワン企業である㈲ヤマカさんを私が取材したのが、9月末のことだった。
これからの漆の取り組みとして、鞄など革製品の代用、或いは「和紙」の活用に山田社長が着目されていることを知った。
そこで閃いたのが、特定非営利活動法人もなか会「紙再生工房」さんとのコラボである。
新たなる分野への取り組みや平野ブランドのストーリー性を求める両者のコンセプトもぴったりだ。
現在、紙再生工房の前橋所長と私は例の“絵葉書制作のCB”でタッグを組んでいるので話は早い。
双方の意向が同じなのを確認して、早速、お二人のお引き合わせを実現した。


その場で話し合われたことは企業秘密なので、公開できないが、もしそれらの製品化が実現すれば、革命的なものになると感じた。
もちろん、それまでには長い時間をかけての試行錯誤を要するだろうが、私はそれらが実現すると確信している。
そのとき、少しでもお手伝いできたことを誇りに思いたい。


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