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ワンダースター★航星記

写真を撮るとは、決して止まらない時間を止めること。旅や日常生活のインプレッシブな出来事を綴ったフォトエッセイ集です。

鹿の角切り ~奈良の秋の風物詩

2013-10-10 | 奈良の旅
  鹿の角切り ~奈良の秋の風物詩

              

 「鹿の角切り」は鉢巻きに法被姿の勢子(せこ)と呼ばれる人たちが、荒々しく走り回る鹿の角に縄をかけて、暴れる鹿を取り押さえる。
 そして、烏帽子(えぼし)を被った神官が、のこぎりで角を切り、神前に供えるという、古都奈良の秋を彩る伝統行事である。

               
  日時:  10月12日(土)・13日(日)・14日(月)
  12:00~15:00(最終入場14:30まで) 雨天中止(小雨決行)
  場所:  奈良公園内「鹿苑(ろくえん)」角きり場(春日大社参道南側)
  
  拝観料:  大人(中学生以上)1000円、子供(小学生)500円
  お問い合わせ:  財団法人 奈良の鹿愛護会 0742-22-2388

               

                

 鹿苑に放たれた三匹の鹿は、何事が始まるのかと怯えているようにみえた。
 野生の鹿と人間が共存していくためには、シカたのないこととはいえ、少し可哀そうに思った。

               

 この行事の由来は、角鹿が、町民に害を与えたり、お互いに突き合って死傷したりすることが多かったため、1671年に、当時、鹿の管理者であった興福寺が、奈良奉行立会いのもとで始めたと伝えられている。
 角は、そのままにしておいても、春先には自然に抜け落ちるという。

               

               

               

               

               

               

               

            
 「取ったどぉ!」と言わんばかりに神官が角を掲げる。

               

 角を取られて、放心状態の鹿。

                

 「角」を取らなければ、鹿が去るか、人が去るしかなかった。
 何か不条理なものを感じてしまうが、この収益が鹿の保護に役立つのなら、これもいたシカたない。
 

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