日曜絵かきの散歩道 “doucement,doucement”

日曜絵かきは楽しくて孤独 青空に誘われてつい散歩に
“ドゥスモン、ドゥスモン(ゆっくり、ゆっくり)”

ビリー・エリオット②ストーリー

2020年09月23日 | Memories of ZUKA
21日に観劇した
ミュージカル
『ビリー・エリオット』の続き

物語の舞台は
1984年
サッチャー政権下のイギリス

-英国政府は採算の取れない
-20の炭鉱を閉鎖し
-2万人の合理化計画を発表
-これに対して炭鉱労働者による
-大規模なストライキが
-全国で始まった
(プログラムより)



こうした時代背景を
説明するための映像から
ミュージカルは始まる


12歳の少年ビリーが
炭坑夫の父と兄
祖母と一緒に暮らす
イングランド北部の炭鉱町
イージントンでも
ストの嵐が吹き荒れてる


そんな中で
ビリーは偶然
バレエと出合う

バレエダンサー崩れらしい
中年のウィルキンソン先生に見出され
個人レッスンを受け
ロイヤル・バレエ・スクールの
オーディションを
受けることに


ストライキは長期に及び
大人たちのフラストレーションは
つのる一方

バレエダンサーになりたい
ビリーの気持ちを
父も兄も理解しない


大人たちと
子供たちが
入り混じって踊る場面には
ちょっとハラハラしたけど

大人も子供も関係なく
時代の渦に翻弄される姿を
見て取った


そんな中で
ビリーの夢も
つぶされそうになる


やるせなさや
怒りが爆発して
ビリーが踊りだす
タップダンスの場面は圧巻



というわけで
当然のことながら
ビリー少年のダンスが
最大の見どころ


かなりアクロバティックな
振付もあって
想像以上に激しかった


この回でビリーを演じた
川口調君は
後で調べたら
NHKの朝ドラ『まんぷく』で
松下奈緒の娘の子供
大介を演じた子だった



特技はバトントワリング
ってことだけど
バレエの経験はないようだし
出演に際してレッスンを重ね
あそこまで踊れるようになったんだ〜
と驚いた

まるで
リアル・ビリー



映画では
「白鳥の湖」の
切ないメロディーが
印象的に流れる

立派なバレエダンサーへと
成長したビリーが
マシュー・ボーンの
『白鳥の湖』に出演する場面が
映画のラストシーン



ミュージカルでは
少年ビリーと
成長したビリーが
「白鳥の湖」に乗せて一緒に踊る
幻想的な場面になってた


第1幕の終わりの
タップダンスとともに
最大の見せ場となるわけだけど

お父さんが
踊るビリーを初めて見て
その才能にようやく気づく場面を
映画とは違うかたちで
うまく表現してあって
感動するとともに感心した


安蘭けい演じる
ウィルキンソン先生は
バレエダンサー崩れの
やさぐれた感じがよく出てた

オペラグラス越しに
目が合った!
…と素敵な錯覚を味わった
中年の乙女心


オーディション会場で
トラブルを起こし
既に落ちたと思い込むビリー

映画では
審査員からの最後の質問に
ダンスしてる時の自分を表して
"Electricity"と答える
頬に涙の跡をつけて

この場面が
「電気のように」という歌となり
ウィルキンソン先生と
死んだ母ちゃんと3人で歌う
「手紙」とともに
ビリーの歌の聴かせどころ
泣かされどころ

ところで
出演者が皆
"〜たい"と
九州言葉だった

イングランド北部の炭鉱町を
九州北部のかつての炭鉱町に
なぞらえたということか

最初は
なんで九州弁?
と思ったけど
すぐにしっくりきて
炭鉱町の雰囲気を出すのに
一役買ってた


コロナの時代には
御法度かと思われた
客席に降りる演出もあった

しっかり鼻まで
マフラーを
引っ張り上げて…


フィナーレは
出演者全員で
楽しいダンスを披露

ウィルキンソン先生や
おばあちゃんも
チュチュ姿で踊った



生の舞台
やっぱりいいなあ

小さい頃から
バレエ習ってきた子のビリーは
ポスターになってる
映画のビリー似の容姿の子のビリーは
どんなだろう

宝塚時代
ダンスの名手でもあった
柚希礼音のウィルキンソン先生も
見てみたくなった
中年の乙女心…

マギー・サッチャーの
パンティの中身の方が
よっぽどピチピチしてるぜ!
なんて
すみれコードに
ばっちり引っかかりそうな
セリフもあって
新鮮?だった
久しぶりの男女混合ミュージカル

でもやっぱり
ヅカが好き〜♡と
最終回の
ビリー・エリオット③は
ヅカネタでお送りします

・ 。..・ 。..。・・.。...。。・ ・。... 

昨日はお情けで?残業なし
今日はまたあった


ロンドンへと旅立ち
炭坑夫の父や兄とは
違う未来をつかんでいくビリー

それとは対照的に
組合が負け
不本意なかたちで
ストライキが終了し
再び地下へと降りていく
父と兄ほか炭坑夫たち

今の仕事に就いた時
そのエレベーターの場面が
頭の中で
何度も何度もリピートされた
中年の乙女心

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