日曜絵かきの散歩道 “doucement,doucement”

日曜絵かきは楽しくて孤独 青空に誘われてつい散歩に
“ドゥスモン、ドゥスモン(ゆっくり、ゆっくり)”

大河の一滴

2020年07月21日 | 
『八十日間世界一周』の後で
五木寛之著
『大河の一滴』を
ぼちぼちと読んだ

世に出たのは1998年
今から20年ちょっと前

それが
不安多きコロナの時代に
リバイバル

本屋の戦略に
まんまと引っかかって(?)
レジ前に平積みされてたのを
そのままレジへ



でもまあ
中年の乙女心的には
コロナはあまり
関係ないような気がしてて

アントワーヌ(仮名)に
いつも
お前はネガティブだ!
とバッサリ斬られてしまう自分

でも
アントワーヌよりもずっと
長年抱えてた家族の問題に
物理的に関わり
心理的に影響を受けてきた

その後にはすぐ
世間並みに(?)
"介護"がやって来た

残業が
残業がないとカネが
と言いながら続けてる
人生ん〜個目の仕事

この
孤軍奮闘の
ぱっとしない人生…


人生は
苦しみと絶望の連続かぁ

基本的に
そういうものだと考えれば
楽になれるかもと
本を開くと


こう始まる

私はこれまでに二度、
自殺を考えたことがある。

最初は中学二年生のときで、
二度目は作家として
はたらきはじめたあとのことだった。

最初のうち
五木寛之氏は
ある意味
自殺を肯定してるのかなと
思ったりもした

でも違った

生きている
ただそれだけで意味がある

何者にもなれなくても
何事かを成し遂げなくても
ただ生きているだけでいい

読み進むうちに
どんどんそう思えてきた

−人間は
−ただ生きているというだけで
−すごいのだ


大河の一滴
というタイトルの由来にさえ
触れてなくてすみません
でも

生きてるだけでいい

それが
私がこの本から受け取った
1番のメッセージです