日曜絵かきの散歩道 “doucement,doucement”

日曜絵かきは楽しくて孤独 青空に誘われてつい散歩に
“ドゥスモン、ドゥスモン(ゆっくり、ゆっくり)”

カンパニー –努力、情熱、そして仲間たち–

2018年02月25日 | Memories of ZUKA
月組公演
『カンパニー –努力、情熱、そして仲間たち–』
『BADDY –悪党は月からやって来る–』を
観てきた



上の写真は
新しく出来た撮影スポットで撮った
場所は
チケットカウンター前の入口付近



『ポーの一族』を撮り損ねちゃったなと
がっかりしてたら
どうも今回の公演から登場したらしかった



『カンパニー』は
「白鳥の湖」のバレエシーンから始まる

耳なじみのある
切なげなメロディーが流れて
白鳥たちの踊る幻想的な世界へ



かと思えば一転
現実の世界へ
満員電車で吊り革につかまる人々が現れる
そしてそのまま
『カンパニー』の世界へ…



珠城りょう演じる
有明製薬の総務課長
青柳誠二は
仕事仲間をかばって
お偉いさんの逆鱗に触れ
敷島バレエ団に出向させられる

武道には長けているが
バレエとなると全くの素人の青柳が
プロデューサーとなって
「白鳥の湖」を公演することになり…



今回
何に1番グッときたかといえば
個性あふれるキャラクター達の魅力と
キャスティングかもしれない



特にこの2人

珠城りょうの演じる
愛妻を亡くしたサラリーマン
青柳誠二

俺に任しとけ的な
絶対的なヒーローじゃないけど
頼れば何とかしてくれそうな安心感
誠実を絵に描いたような男ぶりが
大型犬 珠城りょうにぴったりはまってた



そして
美弥るりかの演じる
ベテランバレエダンサー
世界的に有名なプリンシパル
高野悠

「白鳥の湖」の王子役として
全編にわたって踊ることは難しいと言い出し
引退間近なこともほのめかす

高野悠のセリフを聞いていると
美弥るりか自身と重なる部分が
あるように思えて
ドキッとした

そのくらい役にはまってた


(これショーの写真だけど高野悠っぽくもある)

月組は
気立てのいい大型犬風のトップスターと
妖艶な魅力の2番手
そのギャップがたまらない

そして2人を見てると
ついかつての星組トップと2番手
湖月わたると安蘭けいを
重ねてしまう



愛希れいかの役どころは
コンビニでアルバイトをしながら
バレエダンサーの道を歩む
高崎美波



妻を亡くした喪失感の中に
留まり続けてた青柳を
グイグイと引っ張り出す



この3人が
『王家に捧ぐ歌』で
ラダメス アイーダ アムネリスを演じたら
さぞかしぴたりとはまることだろうなと
私の中の再演されるとしたらシリーズ
もはや完全に幻バージョン



月組の次回作『エリザベート』

珠城りょうが
"死ねばいい"って言う姿は
まだ想像できないけど
どんなトートに変身するのか
『All for One』の
"俺は生粋のガスコンだ!"
とのギャップも楽しみ

これは宙組20周年展で撮った
姿月あさとトート

公演ごとに違うトートの髪型も
楽しみ



話を『カンパニー』に戻すと

合併して出来た新会社のCMソング
「ブレイク・スルー」を歌う
ヴォーカル&ダンスユニット
"バーバリアン"もかっこよかった

実在するダンスユニットの
リーダーを思わせる阿久津(宇月颯)が
若いメンバーの水上那由多(月城かなと)を
「白鳥の湖」の王子役に推すところも
この公演で退団する宇月颯と
これからますます活躍していこうとしてる
月城かなとそのもののようで
グッとくる




(ショーの写真 那由多はもっとイケメン)

高崎美波の後輩バレエダンサーで
同じコンビニでバイトしてる
長谷山蒼太(暁千星)もかわいい


(これまたショーの写真)

中年の乙女的には
那由多を抜擢するかどうかの場面で
"私 ギャンブラーなの"と言い放った
敷島バレエ団代表 敷島瑞穂(専科 京三紗)も
気に入った

似たセリフを
どこかで聞いたなと思ったら
映画『ショーガール』の
カイル・マクラクランのセリフだ


(これだけは芝居の写真)

上司には
なかなかNOと言えないサラリーマン
企業の合併
出向にリストラ 左遷
耳の痛くなる単語が飛び交い
いつもの宝塚らしからぬ
リアリティー満載の世界



それでも思わず吹き出しちゃう
小ネタも満載
ホロリと泣けて
じんわり心があたたまる
(この前のカウリスマキ映画みたいだな)





そんなわけで
今週はまた
ヅカぼちぼちレポートが続きます



サブリミナル効果を狙った
青柳スマイル

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