いやあ、終わってしまった、NHKの朝ドラ「ブギウギ」、毎朝楽しみにしていました。正直に言えば、最初の頃と終盤は盛り上がってよかったです。でも、中間はつまらなかった。子ども時代の放送は最高でした。まあ、全体としてはよかったと思いますね。
まさか主人公が伊藤蘭と相棒の主人公の娘とは意外でした。血統は申し分なしなのでしょうが、演技は上手かったし歌もうまいし、ダンスも大したものだなあと思って見ていました。惜しむらくは、私の好きな蒼井優がもっと出てきてくれたら申し分なかったのですがね。
きょうの放送でお終いでしたが、放送時間を目いっぱいとるためか、いつものスタート場面がなかったのは珍しいですよね。あの人形を使ったオープニングロール(というのでしょうか?エンドロールからの逆発想)の歌と人形の動きはなかなかに趣のあるものでした。
歌手の引退を最後のワンマンショーで、今まで歌ったすべての歌を歌いまくるという設定もよかったし、最後の歌のあと、お辞儀をしてマイクをステージの床に置くというのではなく、静かに床に手を添えるシーンはよかったです。
ここでまた私の回顧シーンに移りますが、ステージで何かをやった後に満員の観客から拍手喝さいを受けるというのは本当にうれしいものです。かくいう私もちょうど10年になるのか、テノール歌手を引退してから。こう書くとかっこいいですがね。ベートーベンの第9合唱です。
思い返せば、2010年に初めて「仙台フィルと第九を歌う合唱団」に応募しました。それから東日本大震災を経験して、丸々5年間(2014年まで)合唱団に参加して第九第4楽章”合唱”をたくさんの仲間とともに歌ってきました。
最初の年はなにがなんだかまったく分からないままに、練習から参加し、オーディションも無事通過して正式に団員として登録され、それから12月下旬までほぼ毎週の夜間のレッスンに挑みました。すべてが”挑んだ”感じというのが正しいかな。レッスンは最初の30分がボイストレーニングで、その後第九”合唱”の練習に入りました。
(きょうのど根性木)
今となってはまったくのお笑い話ですが、ボイトレの段階から発声がひどい状態で、もうすぐのどがおかしくなり、次の日には耳鼻咽喉科を受診するという状態でした。かなりの高音の練習が必要だったのです。無駄な抵抗かなと思いましたが、ここで脱落したらあまりに情けない、ここは何がなんでもくらいついて行かないと・・・と思い、もう毎日練習用のCDを聞いたものです。
午前中は小雨
でも、そういう必死の努力の甲斐があって、12月の天皇誕生日の””特別演奏会””を迎えることになり、県民会館のステージに立ったのです。
そうそう、その前に泉ティ21でも演奏会がありました。それは”せんくら”(仙台クラシックフェスティバル)の大トリということで出演しました。”せんくら”では第4楽章のみの演奏会でしたが、特別演奏会となると、第九の第1楽章から第4楽章までの演奏となりました。
どちらもそうですが、無事歌い終わったときの感激は言葉にはあらわせられないものでした。圧倒的な感動の拍手を浴びると、照明の暑さもあり、思わず目頭が熱くなってうっすらと涙が出てきたことを覚えています。 いやあ書き出せばもっともっとあるのですが・・・。