鮎と戯れて・・・魚族に感謝

東北地方を中心とした短い夏のあまり多くない鮎釣りの記録。家族に感謝して。近くの広瀬川の環境等にも拘るも、オフは時事問題も

第6回仙台クラシックフェスティバル2011(その2)

2011-10-04 00:07:25 | お知らせ

 (はじめに) 2日に行われた「せんくら合唱団」の演奏模様です。(その2)として、午後の部の報告です。 (その1)からお読みください。

 ゲネプロの終了後、男性だけが控え室に集められました。 どこが拙かったのか? いったいどんな話しがあるのか? どこを直せといわれるのか? 疑心暗鬼?で先生を待っていると、開口一番「きょうの第九のことではない」がとして話したこととは。 それは素晴らしいことでした。

 聞いたことがある方も多いかと思いますが、「サントリー10000人の第九」についてでした。 「10000人の第九」は12月4日(日)午後3時から”大阪城ホール”で開催されます。 指揮者は今をときめく佐渡 裕さんです。

 今回は「東日本大震災を受け、ベートーベンが第九に込めた『すべての人は兄弟になる』、全人類が兄弟のように支えあっていこう、というメッセージを東北の皆様にも伝えたいと思います。」ということで、岩手・宮城・福島3県の人たちにも参加してもらいたいという連絡が仙フィルの事務局に連絡があったというのです。

 alle  Menschen  werden  Bruder, ウムラウト)

  Seid  umschlungen, Millionen !

 仙台での演奏会場は、宮城学院大学の講堂だそうです。参加者は3県で200人、内訳は岩手県と福島県が40人ずつの計80人、残り120人が宮城県で、男女比は半々とか。その男たち60人に参加する気があるかどうかの確認でした。

 仙台での12月の本番は20日(火)、21日(水)の両日だし、日曜日の練習も夜6時30分からだし、4日はとくに何もないと思うので、手を上げました。 チャンスです。 いい経験となります。 参加OKとなればますます年末は忙しくなりますが、やりがいがあります。

 ホームページを見ると、管弦楽は「兵庫芸術文化センター管弦楽団」、「京都市交響楽団」、そして「仙台フィルハーモニー管弦楽団」と3つのオーケストラが名を連ねているのです。でも東北の3県からも参加するとは書いていませんでした。

 

 次の発声練習は午後6時からですので、時間が一杯あるため一旦帰宅することにしました。 帰宅して昼食を摂って、一眠り(お昼寝)しました。 足腰の疲れもとれ、元気が復活しました、すっきりしました。そして肝心なこと、鼻水の薬を飲んできました。これで一安心です。

 バスと地下鉄で青年文化センターへ。控え室に入ったのは約1時間前です。 さっそく本番衣装に着替え、12月以来の蝶ネクタイ(ホックで引っ掛ける式)もしました。我ながら見違えるようです。そのときまた嬉しいことがありました。

 調理科で有名な明成高校から差し入れがあったのです。「みそ飴」(Sendai Miso Candies)です。 この高校では前から大豆や味噌を使った料理に力を入れていて、面白い食べ物も作っています。

       

 ”MISO de SMILE” とか、「お豆の気持ち」。可愛いキャッチフレーズ(キャッチコピー)ではないですか。

 

 「和」の4つのメッセージを伝えています。 ① 和食 ・② 和み ・③ 調和 ・④ 平和 です。よく考えられているではないですか。 ますます充実した幅広い調理を目指していただきたいと思います。 明成高校のみなさん、ありがとうございます。 美味かったです。はじめて食べました、味噌の飴。

 

 午後6時から、本番衣装に着替えて、交流ホールで今日2回目の発声練習。その後指揮者に指摘されたことの復習です。 服装は、中高生は学校指定の制服、女性は白の長袖ブラウスと黒のロングスカート、黒革靴、男性は上下黒、黒蝶タイで黒革靴です。

 7時過ぎに上手、下手に分かれてスタンバイ。 ステージでは仙フィルの演奏が続いています。 第九第4楽章の演奏の前に、3曲の演奏がありました。3曲の演奏が終わった時にステージに入ります。お昼に1回やっていますので、入場整列はスムーズに行きました。

 観客席は満席です。 いつもの練習の時は誰もいない客席に向かって声を出している、歌っているのですが、いろんな服装をした男女が一杯座っています。 完全に雰囲気は異なります。 観客の顔が迫ってくるというか、たくさんの目に見つめられている、熱く強い視線を感じます。

 去年はイズミティ21が会場でした。1400余席ありますが、今回はその半分、それだけに余計人間を身近に感じました。 整列してしまえばもう動けません。手を顔にもっていくこともしません。個人的にはしょっちゅう手を顔に持っていく動作が多いのです。両手、両足、体は動かしませんでしたが、顔や目をよく動かしました。

 どういう人が会場に聴きに来ているのか、知っている人はいるか、うちの奥さんはちゃんと来ているか、会場は満員か、先生方は右手に座っているなとか、指揮者が入ってくる前は観客席を見つめ回しました。 緊張感は出てきますが、それよりもいよいよ本番だ、いよいよ歌うときがやってきたという高揚感に満たされたという感じでしょうか。

 今年の「第九」は去年とは違うものがある。 震災後の仙台市のモットー、””ともに前へ、仙台””に象徴されるように、震災をともに乗り越えるべく一緒に前に進む、そのための希望、光を自分自身に、そしてみなさんに届けたい、共有して前進したい、心からそう思いました。少しでもそういう思いを感じていただけたら嬉しいなと思いました。

 指揮者が入場し、しばしの沈黙の後、演奏がスタートしました。 合唱が始まると、なんというかもう夢中というか、熱くなって歌にも力がこもります。ベートーベンのメッセージよ、届け!!ffやsfのところでは特に熱く歌います。 不思議なもので練習のときはなかなか力強く歌えないのに、雰囲気でしょうか、会場全体の熱気が力を与えてくれたのでしょう。自分でも驚くほど声が出ています。

 後半も終わりに近くなってくると、背中から汗がタラーと流れ落ちるのが分かりました。ステージは眩しく、ライトを浴びているから熱いのですが、やはりそれ以上に体の内部からエネルギーが出ているからではないかと思ったりして。

 最後の tterfunken !(oウムラウト) 会場内に「神々の輝き」が響き渡りました。 個人的にはその前の918小節の Freu-de sch・・・ner (oウムラウト) の4つのパートが盛り上げるところの響きが何ともいえません。体の内部にものすごい重低音(実際は低音ではないのですが)が満ちてきます。

 やったあ~、歌い上げた、終わった~ うまくいきました。 充実感に満たされました。 本当にほっとしました。 これが第一印象です。 そして足が疲れた~~。(練習の時はひざを曲げたり、片方の足を前に出したり、手をかざしたりできるのですが)

 アンコールとしては、エルガーの「威風堂々」を、歌の部分は、ソリスト、会場のみなさんと一緒に歌いました。 #♭ みんなでいこう みらいへと #♭

 

 その後は着替えて、二次会へ。服はうちの奥さんに持っていってもらいました。身軽になっての二次会は当然のこととして盛り上がりました。 指揮者の山下先生、二人の指導者、3人のピアノの先生、事務局の方々も集まり、美味しいビールをたくさんいただきました。 最初のビールの美味かったこと、喉越しの感触のたまらなかったこと、いうまでもありません。

 指導者から、とってもよかったけど、「吠えないように」との注意を受けました。 ついつい声を張り上げて、叫んでしまいかねないのです。要注意です。

 

 長くなりました。 ここまで読んでくれたみなさん、ありがとうございます。

コメント (2)
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