(昨日の続きです)
昨日サケの死骸を4例紹介しました。 今日も4例紹介します。 ということはこの小さな分流で8匹のサケが死んでいたということです。
産卵のため遡上してくれば、産卵の有無に関わらず、残っていることは朽ち果てることのみ。 私としてはその最後の姿を、是非ともみなさんに知っておいて欲しいと思ったわけです。
生あるものは必ず死ぬ、単純なことですが、厳然たる事実です。 生きることは死ぬこと、死に近付くこと、ということを改めて自覚すべきです。認識すべきです。
下の写真は、上の写真の頭部を拡大して撮ったものです。オスのサケのようです。 この表情を見て皆さんはどう思いますか?何を感じますか?
何かを訴えているようには感じませんか?
下の写真は物の見事に綺麗に朽ち果てた身体の半分がありません。人間が綺麗に魚を食べているかのようです。煮魚はこのように綺麗に食べられます。 何がこんなに綺麗に食べるのか? 魚か、鳥か?
正確なことは分かりませんが、多分小魚が食べたのだろうと思います。自然界の輪廻からいえば、敢えてサケが自分の身を小魚に捧げたということかもしれません。
というのも去年もありましたが、今年ももの凄い数の小魚が、小魚の群れがいたからです。それも二つの群れが。一つは去年と同じく本当に小さい魚、3~4センチの小さい魚の群れ。数百匹なんて数ではありません。数千匹といっていいと思います。
そして下の写真にあるように15センチ前後の魚の群れがあったのです、最初は川底の黒っぽい大きな塊りがまさか魚の群れとは思いませんでした。なかなか動かないもので魚の群れとは思わなかった。それだけびっしりとくっつく形で群れをなしていたのです。
しかし、じっと観ていると徐々に形が崩れていきます。海中のイワシの群れのようです。一体こんな魚がどこからやってきたのか、まるで発生したかのよう。こんなにこの付近の広瀬川にハヤ(多分そうではないかと思います)がいたのかと不思議にさえ思います。ほとんど大きさは同じなのです。均一化された巨大な魚の群れ。 これらの魚がサケの死骸を食べたのではないかと思いますが、どうでしょうか?
この辺には、トンビが沢山いますし、カラスもいます。でもトリでは写真のような食べ方は無理ではないでしょうか?
これも食物の輪廻ですか。 写真ではわりとぱらっと見えますが、こんなものではありません。黒い大きな一面となって、本当にゆっくりと動いているのです。投網を投げたら本当に一網打尽です。数千匹という数には圧倒されました。 自然界の営みにはただただ驚くばかりです。